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【小春の着付教室】第68号●着物:衿合わせ(1)


こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

前回までのおはしょりについては、いかがでしたでしょうか?
メールマガジンでお伝えしていた頃には、多くの方より悩んでいた部分が解決できました!と嬉しいメールを頂いていました。
もし、まだ解決できない部分がありましたら、もう一度お読みになってみてくださいませね。
繰り返しお読み頂くことで得られる気付きもあります(*^^*)

さて、今回からしばらくの間は、衿合わせについてお伝えして参ります。

美しい衿合わせについて

「美しい衿合わせ」の基準は何でしょう?
着付けを習い始めた頃に想い描いていた憧れの着物姿は人それぞれに違うと思います。コーディネートのセンスでしたり帯結びでしたり・・・。

その中のひとつに衿合わせの美しさがあったのではないでしょうか?

  • 半衿は控えめの方がステキよね、上品ですもの!

  • いえいえ、半衿はタップリ出した方がステキでしょう!

などは、お好みとして自由に楽しめる部分ですね。ただお着物をお召しの目的によって、周囲に合わせるべき場合、合わせた方が良い場合もありますのでその辺の気遣いもあった方が良いですね(*^^*)

半衿の出し加減のお好み部分はさておき、美しい衿合わせに大切なことは共通しています。これだけは絶対!と言える部分です。それは、

左右対称になっている衿合わせであること

です(*^^*)

な~んだ、そんなこと?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、

  • 半衿を左右対称に

  • 重ね衿を左右対称に

  • 着物の衿幅を左右対称に

着物の衿を左右対称に整えることって、とても難しいのです。
時には、掛け衿の位置がずれてしまったり(^-^;

着上げた直後は綺麗なのに、外出先で鏡を見たら、半衿が出ていない!
そんな経験をされた方も多いと思います。
ねっ。とっても難しいのです。
着上げた直後だけ美しいのではなく、時間が経過しても、動いても崩れない美しい衿元にしたいですよね(*^^*)

左右対称にすること以外にも、ゆったりした衿元にする方法や、刺繍半衿などには半衿を多めに見せたい場合、半衿の汚れを解消したいなど、いろんな問題が出てきますね。

着物での第一印象は着物全体の着姿になることが多いと思いますが、お話をされている際にしっかりチェックされるのはこの衿元ですね。
お話し中も、お相手の方の目線はいろいろなところへ(*^^*)
間違いなくチェックされていることでしょう。
自信を持った美しい表情でお話できるように、ステキな衿元を作り上げましょうね。
くれぐれも「お願い!今日の衿元は見ないで~(涙)」とお相手の方に念を送りながらの会話となりませんよう、安定した美しい衿元に整えられるようポイントを掴みましょう(*^^*)

美しい衿元に関連して、衣紋についても併せてお伝えして参ります(*^^*)

焦らないで(*^^*)

初めの頃って、半衿が綺麗に出せないのですよね。
こんなに頑張っているのに、どうして?と、悩むこともあるでしょう。

焦らないで大丈夫です。初めは皆さん一緒です(*^^*)

  • 練習を繰り返す

  • たくさん悩む

  • 色々と調べる

  • 方法を変えてみる

  • 美しい衿元にする為の研究をする

こうして進めているうちに、いつの間にか気にしなくても美しい衿元に着付けあげています。
ですから、今、美しい衿元になっていないとお悩みの方は、教えてくださる先生の言葉をしっかりと受け留めてかみ砕いて理解してください。言葉一つ一つに深い意味があります。
ちょっと上手に出来る着付け仲間に安易に聞いてしまうのではなく、う~んと悩んでくださいね。練習あるのみです。
そして、先生の手の流れ、指使いもよ~く見てみましょう。ちょっとした向きや角度を変えることによって、急にスムーズに出来るということもあります。美しさを作り上げるための技法は奥が深いのです(*^^*)

悩んだ分、きっと誰よりも衿のことについて語れるようになっているはずです(*^^*)

おわりに

私は子供のころ、宿題で分からないことがあると親に教えてもらおうと考えていました。漢字くらいだったらすぐに教えてくれるのでは?っと聞きましたら「自分で調べなさい!」と父に怒られてしまいました(涙)
自分で出来るはずの努力をせず、安易に人を頼ることはいけないと教わりました。

その時は子供心に「ケチ!教えてくれても良いのに!」なんて思いましたけれど、自分で悩んで調べれば、そのことについては絶対に忘れないのですよね。苦労したことは必ず身につくものなのですね。

着付けについても同じだと思っています。
悩んで聞いてくる方は、私がお伝えすることをすんなりと理解されます。
ご自力で解決しようともせず人を頼る方は、お伝えしても何故その方法がベストなのかを理解できないようです。そしてお伝えした方法を試して出来ないとすぐに人のせいにします(涙)
ですから、お悩みをお持ちの方には、う~んとう~んと悩んで頂きたいと思っています。

  • こうすれば良いのかしら?
    ダメね・・・

  • 次はこの方法!
    この方法もダメなのね・・・(涙)

  • それならば、この方法は!?
    やっぱりダメね・・・

  • それならば、最後の手段!
    こうしてみましょう!!!
    よ~し!出来た\(^o^)/
    私って天才かも♪

なんて素敵な流れでしょう。そう思いませんか?

これからお伝えする「衿合わせ」は、特に難しいと思います。
ですが、簡単に諦めないでた~くさん、た~くさん悩んで練習していってくださいね。
誰もみな、簡単にできるようにはなりません。(キッパリ!)

ですから、すぐにできないのは当たり前と心に留めて進めましょう。
それでは明日から、いよいよスタートいたします。
心して(笑)お待ちくださいませね(*^^*)

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■次回予告

*着付ポイント:衿合わせ(2)

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ



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