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【小春の着付教室】第64号●着物:おはしょり(5)

こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

おはしょりの内側(左側)

裾合わせで、身幅の広い着物の場合は、下前で調整しますね。
左腰骨で、前に折り返します。
こうして折り返したとき、当然ながらおはしょりにも影響が出ますね。

場合によっては、厚みが出てしまったり、モコモコになってしまったり・・・。この部分だけ膨らんしまい、見た目にもよろしくない状態になってしまいます。

身幅の広い着物でも綺麗に内側を処理できるように、いくつかのポイントをお伝えいたしますね。
身幅がちょうど良いお着物の場合は、折り返し分なしでイメージしてくださいませね(*^^*)

やっぱり「折り紙」

もう何度も聞いてる~って。
そうよね(*^^*)
何度もお伝えしています「折り紙のように・・・」
今回もまたお伝えいたしま~す(*^^*)

まずは裾合わせの時に左腰骨で、身幅の広い分(あまり分)を手前に折ります。折る時にグチャグチャになっていないかを確認してみましょう。

広い分だけ、綺麗に広げて手前に折るのです。これだけのことなのですが、どうしてもグチャグチャになりやすいのですね。
まずはここのチェックです。

そして、綺麗に折り返すことが出来るように練習をしましょう、慣れましょうね。
この折り方が綺麗に広がっていると、おはしょりの内側を整える際とても楽に進められます。

衿先があるので、難しいと思います。
この衿先の方向を考え、流れにまかせて折ると綺麗になります。
この衿先を上げてみたり、引いてみたり・・・、何かした方が良いのでは?と考えると、かえって難しくしてしまいます。
流れにまかせて、素直に折りましょう。

まっすぐ上げる

腰紐を上手に掛けられますと、おはしょりの内側も綺麗に整えられます。

ポイントは、左側はそのまま真っ直ぐ上に伸ばします。
この部分が下がってきますとモコモコしてしまいますから、下がらないようにまっすぐに上げるのです。

あまり分を前に折り返していますから、おはしょりの内側も折った状態になっています。でも、それはほんの少しだけ(^^)!
もしも折り返し分がタップリある場合は、左腰骨よりも前で折られてしまっていることが考えられます。左腰骨に少しかかるくらいのところで折り返されているかの確認も致しましょうね。

下前の褄先は少なくとも8センチ、よそ行きではそれよりも上げていますので、掛け衿のところまで折られた状態にはなりません。自然と折り線がなくなります。

コーリンベルトを上手に

コーリンベルトの詳しい説明は改めて書きますので、今回必要な説明だけ先にさせてくださいね(*^^*)

コーリンベルトや留め具付き伊達締めを使用の場合、留めましたらその部分から内側におはしょりを上げますね。「三角に・・・」の部分です。

先ほど、腰紐のところを意識しましたが、この上げた部分は、コーリンベルトで押さえられますので、伊達締めをするまで下がってこないように気をつけます。
下がってしまうと、更に生地の厚みが出てスッキリと仕上げられなくなってしまいます。ココ、とても大切です。

前回お伝えしましたが、左側は特に下がりやすいため思いきり上げてしまいましょうね。留め具で留めた後も生地の下がりが無いかを確認し、気になるようでしたら綺麗に伸ばししっかりと上げます。常に意識しながら右側に入ります。

おわりに

「思いきり上げる」って、なかなか出来ないようですね。
「左腰骨の折り返し」も、ご自分では左腰骨で行っているつもりでも数センチ前の方で行っているが為に折り返しがタップリであるということも気付きにくかったりします。
何となく納得できない仕上がりとお悩みでしたら、今一度確認してみますとその後スムーズに進められるようになるかもしれません(*^^*)

綺麗なおはしょり作りを目指して、見えない内側の処理を頑張りましょう♪

それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■次回予告

*着付ポイント:おはしょり(6)

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ


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