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【小春の着付教室】第52号●着物:寸法(6.長襦袢との兼合い)

こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

寸法については今回でおしまいです。
寸法についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?

知っていたわ!という方もいらっしゃるでしょうね。
着物を着る方にとって快適な着心地を得たいのなら、寸法について避けては通れないのです。
美しく着る為には知っておいた方が良いご自分の寸法をぜひメモしておいて、お役立てくださいませね。

前回までお伝えしてきました内容でも、長襦袢との兼ね合いが必要な部分がありましたね。今回は更に大切な部分、私はこの部分が一番大切!と思っている内容をお伝えいたします。

肩幅

肩幅は、長襦袢と同寸にします。
これは必ずです。美しいからです(*^^*)
長襦袢の寸法の際にもお伝えしていますが、ココ、本当に大切です!
もう一度思い出してみてくださいね(^_-)-☆

この寸法があっていないと、振りから長襦袢が見えてしまいます(涙)

前姿では、振りから長襦袢が出ていても、お袖の位置によってはそれほど気になりませんが、後ろ姿では振りから出ているのって目立つのです。

肩幅が同寸でないと、どうしても振りから顔を出してしまいます。お洒落な長襦袢の時は見せたいけれど(笑)、振りから出ている状態で見せるものではありませんね。
振りからチラッと見え、その長襦袢がお洒落なものだと「ステキ」と感動するものです(*^^)v
ですから振りから長襦袢が出て見えてしまっている状態は美しくはありません。

初心者さんが、着物と長襦袢の兼ね合いを理解していない為、気付かずに着用しているもの、そう思われてしまいます(涙)

仕立てをお願いする際は、必ず肩幅に注意しましょうね。

袖幅

お袖の幅は何センチでもOK!
もちろん、長襦袢よりも短いとダメですけれどね。

長襦袢の方が長かった場合は、長襦袢の袖幅部分をちょっとつまめば、問題なく着られます。

裄丈を今までの着物よりも長くしたい場合は、こちらの袖幅を変えることで、長くすることが可能なのです。
ただし裄丈寸法の長い方は、反物の幅の関係で思うように出せない場合があります。

実際に、どのような感じなのかを私の寸法を参考に見て参りましょう。

 ◎裄丈 63センチ
 ◎肩幅 31センチ
 ◎袖幅 32センチ

今現在の着物が上記寸法の場合で、今後は裄丈を65センチにしたいと思いましたら、仕立てをお願いする際の寸法を下記のようにします。

 ◎裄丈 65センチ
 ◎肩幅 31センチ
 ◎袖幅 34センチ

いかがでしょう(*^^*)
このようにしますと肩幅が同じ寸法ですから、振りから長襦袢のお袖が出てしまうことがありません。

裄丈を変えたいけれど、長襦袢との兼ね合いがあるから変えられない!と思っている方も多いと思いますが、上記のようにすることを知っていれば思い通りに変更することができ、更に、更に!振りも綺麗で、そのような問題があったとは誰にも気付かれずに裄丈を変更して着ることができます。

裄丈が気になっていた方は、ぜひお手持ちの着物を測ってみてくださいね。

おわりに

私の寸法は、今現在は64センチ。普段着物の裄丈寸法です。
礼装は65センチにしています。

上記で書いた寸法は、最初の頃の寸法です。
最初は63センチで作っていました。
でももう少し長い方がいいかな~と思い、変えていきました。

ええ♪もちろん、肩幅をちゃんと考えてね。
でもね、0.5センチくらいの差はありました。

63センチの裄丈で作っていた頃は、肩幅と袖幅、ともに31.5センチでした。
その後、肩幅の方を狭く、袖幅の方を広くしたのです。

寸法のことをよく知らないうちは全く気にならなかった肩幅と袖幅。裄丈さえ合っていれば良いのだと思っていました。

初心者の頃にこそ、寸法の大切さを充分に理解しておくことが大切だと思っています。
だって、着物の着付けを習い始めると着物が欲しくなるでしょう。奮発して正絹の良い着物を購入される方も多くいらっしゃいますね。
その時が、寸法についてのスタートとなります。

その後も寸法の大切さを知らずに何着も作ってしまったあとに、寸法を直したいと思ったらお直し代金がかかってしまいます(涙)
初めから知っていればかからない金額ですから、もったいないでしょう。

だからこそ!
着物の着付けの前に、寸法についてお伝えしてきました(*^^*)

次回から着付け小物についてお伝えして参ります。
その後、着付け方法に入りますね(*^^*)

それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■次回予告

*着物:着付け小物

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ


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