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【声劇台本】夢野ヒカリの人生相談室【男1】

【LIVE配信者のためのざっくり利用規約】
・台本タイトル、作者名を明言すること。
・自作発言ダメ絶対。
・過度な改変はせず、台本を大事にすること。
・あとでいいので[利用規約]をきちんと確認してください。

★★★★★★★★★★

上演時間(目安):10分(約1800文字)

登場人物(参考情報):夢野ヒカリ
 男性。オネエさん。

★★★★★★★★★★

――― タイトルコール ―――

 『夢野ヒカリの人生相談室』

――― オープニングトーク ―――

 こんばんは~★
 みんな元気?
 アタシ? アタシはもちろん、元気よ♪

 というわけで、今日から新しい番組が始まりました。
 その名も『夢野ヒカリの人生相談室』!
 もちろん担当はアタシ、夢野ヒカリよ。よろしくね☆

 この番組は、リスナーのお悩みにアタシが答えていくっていう、まあ、よくあるスタイルのお悩み相談のお時間みたいなものよ。うん。
 え? 説明が雑? だって他に言いようがないじゃない。
 ま、細かいことは気にしない気にしない!
 それじゃ、さっそく、

 『あなたの人生、ヒカリがキラキラにして あ・げ・る ♡』

――― 人生相談室 ―――

 改めまして、『夢野ヒカリの人生相談室』へようこそ。
 人の数だけ悩みはあるの。ううん。人の悩みはひとつじゃないから、人の数の何倍もの悩みがあるわね。
 そんなたくさんのお悩みのひとかけらでも、アタシの光で明るく照らしてあげられたらうれしいわ。

 さて、今日の悩める子羊ちゃんは、どんなお悩みを抱えているのかしら。

『ヒカリさん、はじめまして』

 はい、はじめまして。

『ボクは、ヒカリさんにすごく憧れています』

 あら、ありがと。

『というのも、ボクは、普段は自分を偽っているからです。
 ボクは今、こうして「ボク」と書いていますが、女です。学校では、「私」と言っています。
 でもボクは、本当の自分の一人称は、「ボク」だと思っています。だから、学校で「私」と言ってしまう自分が、好きではありません。
 本当は学校でも「ボク」と言いたい気持ちがあるのに、からかわれたり、バカにされたり、嫌がられたりするんじゃないかと思うと怖いです。
 ボクは、どうしたらいいですか?』

 そんなの自分で決めなさいよ。
 あらヤダ。ごめんなさいね。言葉足らずだったわ。足りなすぎね。失礼。

 例えばランドセルとか、昔は「女の子は赤」「男の子は黒」っていうのが当たり前だったじゃない?
 でも今は、いろんな子がいろんな色のランドセルを背負ってるわよね。
 あの光景、アタシ好きなの。
 そのうち、一人称もそんな風になるかもしれないわね。

 学校生活の中で、男の子は「僕」や「俺」、女の子は「私」っていうのが当たり前のようになってるわよね。
 でも、社会に出ると、男の人でも「私」って言ったり、男性でも女性でも、必要に応じて「わたくし」って言ったりするのよ。
 TPOってやつね。

 アタシは、学校で自分のことを「ボク」って言う女の子がいても構わないと思うわ。
 でも、少なくとも今はそれが少数派である限り、変わった子だと思われたりする場合もあるのは確かね。その覚悟ができるかどうかは大切よ。
 例えば、学校内でお友達と遊んでいる時には「ボク」って言ってても受け入れられたとして、学校行事で発表か何かするときにはやっぱり「私」って言った方がいいと思う。これがTPOによる使い分けかしら。

 決めるのはあなた自身よ。たくさん考えて、そして自分が一番いいと思う道を選んでね。
 誰かに決めてもらった道を歩くと、何かがあった時につい誰かのせいにしてしまうの。それって無様じゃない?
 最後に決めるのは自分。責任を取るのも自分。その方が、カッコ良いと思うわ。

 なーんて、アタシは総理大臣の前でだって、アタシって言うけどねぇ!
 TPOなんて、アタシが決めるのよ!

――― エンディングトーク ―――

 いかがだったかしら? 少しは誰かの光の欠片になれたかしら。
 最初のお悩みにしては、スタッフもなかなか重たいのをチョイスしたわね。
 え? これしかこなかったの? ホントに!?

 やぁねぇ。宣伝不足じゃないの?

 ちょっとみんな、もうちょっと気軽なお悩みから送ってちょうだい。
 あん。うそっ。どんなお悩みでもいいわ。たくさんのお悩みに答えていきたいから、どんどん送ってちょうだいね。待ってるわ。
 そりゃもう首をなが~くして待ってるから! よろしくね♪

 ちなみにアタシの今日のささやかなお悩みは、この後ビールを買って帰るかどうかよ。
 この収録深夜なのよ。帰ってからビールなんて飲んだら太っちゃうじゃない?
 でもやっぱり仕事の後の一杯は最高よねぇ。

 あーん。どうしようかしら。迷っちゃう!
 あなたなら、どうする?

 それじゃあまた次回、『あなたの人生、ヒカリがキラキラにして あ・げ・る ♡』

よろしければ、サポートしてください! 私の心の栄養と、物理的な活力になります!!