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【スペルスリンガー】青白偏執狂ジェイス

1. v1.02以降

2022.11.11にv1.02のアップデートで新規スペルスリンガーのソリンが追加、新セット「開放された獄庫」がリリースされ、リリース後まもなくはらわた撃ちの小悪魔と研究室の偏執狂が環境を定義づけることになりました。
この2枚がもたらす問題には運営側も気付いており12月9日の週にバランス調整されるとのこと。

2.紹介デッキ

偏執狂ジェイスに安定して勝てるデッキは存在しません。一方で偏執狂ジェイスは環境のすべてのデッキに勝つことができます。
メタゲームを要約するとこんな感じなので、今環境で見るべきデッキは1つだけです。

細部は好みで

2-1.デッキの動き

ジェイスの能力「多元宇宙の意思」を起動してドロースペルを1マナで連打し、自分のデッキを引ききって研究室の偏執狂で特殊勝利します。


具体的には、スペルやアーティファクトでのドローによって①6T目を迎えた後には4マナ以下で多元宇宙の意思を起動できるようにしておくとともに、②エネルギー抽出機とアンコール上演を手札に揃えます。
準備ができたらエネルギー抽出機を設置し起動、アンコール上演で抽出機を戦場に戻して多元宇宙の意思を起動、再び抽出機起動で0マナから5〜6マナへ。得たマナを使いドローして、1マナになったデッキを掘り進めます。
途中で2枚目のアンコールや抽出機を使いながらドローを繋げていき、デッキを引ききることができれば勝ち、そのターンに勝てなくともブロッカーとバウンスで死なない盤面を作って差し戻しを構えてターンを終えれば、次のターンには勝ちです。
毎ターンの通常ドロー計6枚と初期手札3枚を引くと、6T目までに7枚以上追加ドローしておけば順調に回るかといったところ。すなわちデッキの半分以上を見ていることになり、自然とコンボパーツも揃ってきます。これは一例なので、思考の挑発者でコストを下げたり、アカデミー発動とアーティファクトが噛み合うとより条件は緩くなってきます。

2-2.デッキの強み

3つほど挙げると
・大小様々なマナアドバンテージ
・干渉されにくく早い勝ち筋
・上記2点が妨害をさらに強くしている
という感じです。

【マナアドバンテージ】
勝負が決まる(ことが多い)6T目までに対戦相手が使えるマナは1+2+3+4+5+6=21マナ(先手の場合)。
ジェイスに勝とうとするプレイヤーはこれをどうやりくりするかを必死に考えるのですが、一方のジェイスはアカデミーにより最初からズルしてますし、思考の挑発者やマナ締め付けにより相手との相対的なマナ差はさらに開きます。
勝ち筋についても多元宇宙の意思とエネルギー抽出機による膨大なマナアドバンテージが根幹にあり、序盤から一貫して対戦相手とのマナ差をつけ行動回数を確保しながら回るので、特定の対策カードのみで対抗することが困難です。
このことがジェイスに勝とうとする対戦相手に対して、デッキ構築上非常に重い制約を課すことになっています。

【勝ち筋】
戦闘ダメージを相手に与えずに勝てる、という点から妨害が困難。
さらにクリーチャーは防御のみしていればよいということで、マナ効率の良い割り切ったカード選択が可能です。
横並べからジェイスのブロッカーを突破できればまだ対抗しようがありますが、このゲームでは戦場に出せるクリーチャーはお互い5体まで。大抵ジェイス側がブロッカーを並べるのと対戦相手がアタッカーを並べる速度は互換、またはジェイスがやや速いという展開になります。
ここでも対戦相手に対して、飛行や密行で攻めるしかないという制約を課しています。
また、平均6〜7ターンで勝てるという時間的制約が、次で述べる妨害の強さにもつながっています。

【妨害】
ジェイスの使う妨害は差し戻し、排撃、送還など手札に戻す一時的な効果で、通常なら出し直されるデメリットがあり、その分コストが低く設定されています。しかし6ターンでゲームが終わるという条件下ではデメリットがほぼ無いただの軽い確定除去、カウンターになります。
対戦相手からすると、ただでさえマナを無駄に使えないのに、思考の挑発者で1マナになった差し戻しでマナ締め付けに3マナにされた攻め手をカウンターされたりするわけです。
やろうと思えばジェイス側は月銀の枷を使うこともでき、クリーチャーで殴るデッキが安定して勝つことは難しいでしょう。

3. マッチアップ

3-1.アグロ

マリガン:偏執狂、エネルギー抽出機、アンコール上演、差し戻し、2枚目以降の3〜4マナドロー
キープ:上記以外

パラディンクラスを使われるならサリアもキープして良いです。
基本的に盤面に応じて動き、危険なアタッカーを放置しないことを優先します。ブロッカーを並べるだけでは押し切られるので予言やドローアーティファクトは相手のプレッシャーが弱い時には積極的に打っていきたいです。
だいたい7ターン目まで死ななければよく、普通に回れば勝てますので焦らず延命します。
除去はブロッカーに撃たれるものと考えてブロックの判断をします。

3-2.ミラーマッチ

マリガン:サリア以外のクリーチャー、エネルギー抽出機、バウンス
キープ:予言、ドローアーティファクト

いくつか段階がありますが、まずはエネルギー抽出機が出てくる6ターン目にカウンターを構えないと死にます。例外はエネルギー抽出機が切削で落ちてアンコールできた時とかでしょうか。カウンターは初手キープしなくても引いてくればOKです。妨害手段はサリアでも良い感じで、2段構えだとさらに安心。
マナを使い切ってエネルギー抽出機を出してカウンターされても返しで死にます。基本的に6ターン目以降は確実に相手にカウンターを持たれているとの想定で動き、自分が勝ち切れない場合はサリアを送還で出し直したり、こちらもカウンター構えを徹底して死なないようにします。
多元宇宙の意思を先に起動した方が有利になるので、起動コストを下げるためにどれだけドローできるかが重要かと思います。
偏執狂が1マナになればエネルギー抽出機は必須ではなく、ドローアーティファクトをアンコールしてデッキを引ききるルートも有りですね。

手札に5マナの偏執狂が2枚来てしまった時は、1枚目をカウンターさせてエネルギー抽出機でマナ補充し2枚目を通しに行くところまで同じターンにやる必要があります。エネルギー抽出機も元のコストで2枚引いてしまったら…その時は3マナのカーで差し戻しを釣り出すことを考えます。
否認は適当な軽いカードでチェックして下さい。
なお思考の挑発者を出された後は差し戻しが1マナになっている想定で動きます。

3-3.その他

ヴラスカは影の織り手や影生まれの駿馬によって偏執狂が墓地に落とされる可能性がありますが、手札を多く保つことである程度対策できるのとライフへのプレッシャーがあまり強く無いので、立ち回りで回避可能です。運が悪かったら割り切りましょう。
あとは壊滅的な稲妻で偏執狂を除去されないようにクリーチャーの出し方に気をつけます。

リリアナは墓場の恐怖による切削がありますが、なるべくゾンビを墓地に落とさないようにすれば回避可能です。

4.TIPS

・多元宇宙の意思でコストが下がったカードは墓地に落ちてもコストが低いままです。アンコール撃つ時に気をつけましょう。
・警鐘は1マナになった偏執狂や、思考の挑発者で2マナになった霊気の想像体もドラフト可能。
・デッキ内の2マナ以下クリーチャーが1種類の時に警鐘を起動するとドラフト画面が出ずそのままドローしますが、手札の霊気の想像体は0マナになります。

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