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TFT Challengerになるための考え方

1.初めに

久しぶりのNoteになります。こはだと申します。今回は手垢がつくほど擦られつくしてきたテーマであるチャレになるための考え方について書いてみようと思います。初めてチャレに到達した以降の全てのSETでチャレに到達しているのでそれなりのことは言えるかと思います。

さて、チャレとグラマス以下は何が違うのかと考えた時に様々な要素がありますが、今回はゲームの理解度とゲームプランの立て方という2つの要素で説明していこうと思います。チャレはゲームの理解度が高くて、ゲームプランの引き出しが多いということです。

2.ゲーム理解度

ゲーム理解度と言ってもその中に様々な要素がありますが、重要度の高さと説明のしやすさから
チャンピオン
シナジー
構成
メタ/環境
の4つに分けたいと思います。

チャンピオン
全てのチャンピオンのスキルの内容が頭に入れましょう。数値は大雑把でも構いません。例えばチョガスのスキルダメージが体力割合+AP割合で決まること(故にAPあげるのは効率悪い)、ケイルのAAが6レベ以降でMRシュレッドを持つこと(なのでモルデとフォーカスを合わせるべき、MRシュレッドの優先順位落としていい)、サミーラのAPスケールはARシュレッド部分にかかる、などすべてを理解しておきましょう。これをすべて理解するとチャンピオンの理想アイテムがなんとなく分かるようになり、妥協アイテムも分かるようになります。また進行における最適なアイテムホルダーを考えやすくなります。そしてセットが変わってチャンピオンが変わってもなんとなく理想アイテムが分かるようになります。

シナジー
チャンピオンのところで書いたことと同じです。ただチャンピオンの数値は適当で良いと言いましたが、その心はチャンピオンにはコストの概念があり高コストの方が強い(はず)だからです。一方でシナジー間には強弱がないので、数字は覚えましょう。シナジーの数字を覚えることでどのシナジーを出したときにどれくらい駒が強くなるのかを定量的に理解できます。ソーサラーを4から6に伸ばしたら火力が何%上がるのか?などをイメージできるようになると良いです。

構成
tactics toolのoverviewを見ましょう。大体そこに書いてあります。
TFT Meta Stats - Best Team Comps & Builds for Set 9 Patch 13.21b (tactics.tools)
今セットはオーンアイテムだったりヘラが多く配られるために各構成の再現性が低く、構成ごとの理想アイテムを理解する有効性を下げていますが、それでも重要であることには変わりありません。

例えばこれはノクサスのページです。これを見るとノクサスという構成はモルデカイザーのサッシュが重要なのもそうですが、アジールをサブキャリーとして据えること、またメインタンクとしてスウェインにきちんとアイテムを積むことが重要なことが分かります。

オーグメントのページもどのオーグメントがその構成で強いのか分かるので役に立ちます。パンプアップはサンプル数が少ないので怪しいですがモルデもアジールもASが重要なので悪くはないこと、何よりもノクサスヘラが重要なこと、延命措置でナイトエッジをモルデに渡すとASを挙げられて強いことなどが分かります。

Tactics toolはこのように構成の重要な駒、アイテム、オーグメントを理解するには非常に役に立ちます。マスターくらいだと明らかにプレイしている構成のアイテム優先順位がおかしい人などが散見されるので、まずはここで基本を理解することが重要です。そのうえで、構成ごとにリロールのタイミングや強い進行などを理解していく必要があります。

メタ/環境
Tactics toolが平均順位順に構成を並べてくれているので、最低でも上から5個くらいはoverviewの内容を覚えましょう。それが今のメタになります。
現環境(パッチ13.21)は正直アーフ環境なので2-1で特性の書を開けてそこで出た紋章に向かうというプレイになりがちですが、すべての構成のoverviewが頭に入っていると、2-1で駒、アイテム、オーグメントを見た時に、今の手札で目指せそう構成の中で最も強い構成を選択できるようになります。2-1時点で構成を決めないにしても、いくつかの候補を念頭に置きながら、この後の引きで決めよう、といった方向性が定まります。この上から5個の構成を理解するというのは非常に大事だと思っていて、例えば卓の6人が今最も強い構成に行きそうだなと2-1時点で分かったとします。その時点で自分が2,3番目に強い構成を目指せる条件が整っているならば必ずそちらを目指すべきです。たまにある異常なパッチを除けばこういうプレイングは必ず長期的にLPを伸ばします。

3.ゲームプラン

ゲームプランを立てる力の前提になるのは駒、メタ、構成、卓の理解なのでこれらがなければ最適なゲームプランは立てられません。かなり難しいですし、上手い人を見るときりがないです。ここではいくつか事例を挙げるという形でゲームプランとは何かを説明しますが、要は与えられた条件で最もいい順位を取れる可能性が高い動きは何なのかを考えられる力です。

まずはこちら。昨日の世界大会Day1, TorontoTokyoの4-1の盤面です。

4-1で94ヘルス残して燃えており、ここまでファイヤーミリオキャリーで進行しています。この試合は2-1で構成拡大から軍師へらを引き、作ったアイテムもブルー、ナッシャー、アイスパと明確にアジール、MFをあたりを使用する軍師構成に着地するゲームプランで進めていたはずです。3-2の改装記念を取った時もおそらく高コストを多用する軍師構成に着地することが念頭にあったと思われます。一方でこのゲームは中枢アーコロジーだったので、3手目の虹が確定していました。おそらく3-5辺りでは連勝状況を鑑みて、4-2でレベルアップを取れれば1位が狙えるなと描いていたはずで、実際にレベルアップを取って1位を取りました。中枢アーコロジーはオーグメントのtierが分かるためにゲームプランが描きやすいという一例です。

次はこちら。手前味噌ですが自分の事例です。

道中のキャプチャが残っていなくて分かりづらいのですが、2-1の構成拡大からヴァンキッシャーヘラを引き、ポータルがフィンのマーケット、かつステ2でフィンが現れてレディアントのブルーバフを持っていました。フィンが出る前からカルマ軸にすることは決めていましたがフィンがブルーを持ってきたことでカルマ軸がより強固になり、さらに3-2のオーグメント選択で投資利益が提示されたためにそれをピックしました。投資利益を取った時に考えていたことは7レベルでリロールし続けてカルマ3を目指す。その際にFONで1枠増えることで8レベルまで行けばアイオニア6ヴァンキッシャー6が出せるというプランです。また、3手目が虹の確率は30%あったので、その場合はアーフのオーグメントをピックすることでヘラがもらえ、7レベルでアイオ6ヴァンキ6を出す可能性も見据えていました(実際は金だったので8に行かなければならなかった)。リロールが必要になる構成かつ枠が一つ増える恩恵が大きいという、投資利益を最もパワフルに使えた形の一つだと思います。

最後にもう一つ。これも自分の例かつ中枢アーコロジーですが分かりやすいので。

2-1の構成拡大からチャレヘラを引いてそれをリフォージしたらジャガーノトへらになった。アイテムはBF,ボウ,ネガトロン。この時点で4-2でアーフの虹オーグメントからヘラがもらえることが確定しているのでジャガ6を出しやすくなるので、ジャガ6ニーラに行くプランを描いていました。
そしてこれが最終盤面のジャガ6ビルジ3のニーラアジールダブルキャリーです。

中枢アーコロジーの使い方、硬いフロント(ブル6orジャガ6)とスケールするキャリー(ニーラ、グインソーアジール)の組み合わせ、背水の陣+ジャガへらを持ったアジールニーラが強いという知識などがこのゲームプラン描くのに必要な知識だったと思います。

毎回都合がいいオーグメントが引けるわけではないのでこれらは上手くいった例ですが、常に今の盤面から見える最も良い勝ち筋は何なのかを考える癖をつけるといいと思います。そしてそれを考えられるようになるには最初に述べた通りすべての駒や構成の理解度を高めることが必要になります。はっきり言って難しいので、上手い人の配信を見続けることでしかこの力は磨けないかと思います。JPでもいいですし、NAやCNの強い配信者を見るのもお勧めです。

3.終わりに

ここに書いてあることすべて実現できるようになれば、私自身も正直まだまだできないですが、チャレを維持できるようになると思います。一方でただチャレンジャーにタッチしたいだけであれば、おすすめは前の複唱者パッチのようなパッチでOP構成をOTPすることです。プレイ時間さえ確保できればチャレになれます。私はOTPというスタイルを美しくないと思っており嫌いなのですが(もちろん人がやるのは自由ですし批判しません)、最近そのような美しくないプレイが幅を利かせていると思ったためにチャレンジャーは何を考えてプレイしているのか書こうと思ったのが筆を執った背景です。なかなか一朝一夕でできるものはなく、地道にゲームの理解度を高め、ゲームプランの引き出しを増やすという努力が必要になると思います。

何か質問があればdiscordもしくはtwitterのDMでもどうぞ。
コハダ(@poke_kohada)さん / X (twitter.com)


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