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YouTube開設から3ヶ月で収益化した方法

本日誕生日を迎え、noteを初公開しようと思いこの記事を書いています。このnoteを読んでいいなと思ったら、誕生日プレゼントの代わりに、いいねやSNSでシェアしてくださると嬉しいです!(誕生日がどんなに過ぎていても嬉しいです笑)1万文字以上あるので、ブックマークしてまとまった時間に読んでいただくことをおすすめします。

早速本題へ。先日、YouTubeチャンネルを開設してから3ヶ月で収益化することができました。収益化するまでの動画の本数は12本のみで、我ながらうまく運営できたと思っています。

収益化するまでに色んなトライ&エラーをしてきました。収益化を目指すにあたって、様々な記事を探しましたが具体的な方法が書いてあるものが少なく、具体性のある記事があったらもっと上手くできていたかもなと思ったので、そんなnoteになるように今回記事を書いています。YouTubeに興味がある方をはじめ、SNSやマーケティングに興味のある方全般に向けて、有益な記事になると嬉しいです。

信憑性を高めるために、収益化した月のある1つの動画の広告収益を添付しておきます。YouTubeのガイドラインに触れないように、収益のことはここまでにしておくことをご了承ください。

収益化した動画の広告収益

YouTube収益化の難易度

まず結論から言うとYouTube収益化は難易度が高いです。YouTubeの収益化の条件は、チャンネル登録者数1,000人と総再生時間4,000時間。知名度0からスタートする時には、とても高いハードルです。

YouTubeで収益化できているチャンネルの割合は、YouTube全体の上位15%と言われています。つまり、残りの85%のYouTubeチャンネルは収益化できていないということになります。このことからも収益化は難易度が高いということが分かります。

知名度も何もない状態で始めた場合、収益化まで「半年〜2年」かかると言われています。こんなにも長期間、収益化できな状態が続くとYouTubeを始めても途中で挫折すると思います。

では、どうすれば最短で収益化できるのか。YouTubeに興味がある多くの方が知りたいと思います。私の場合も、なるべく早く収益化したいと思い、様々な記事や動画を漁りました。ですが、具体的な事例で書かれた記事があまり多くなく、結局は手探りで始めることになりました。

そこで今回、私がYouTube開設から3ヶ月で収益化した経験をもとに、YouTubeを始める時に知りたかった具体的な事例も交え、最短でYouTubeを収益化する方法をお伝えしたいと思います。

読者のあなたが、クリスティアーノ・ロナウドのようにすでに有名であればこの記事は参考にならないので飛ばしてくださいね。チャンネル開設してから1ヶ月も経ってないのに、チャンネル登録者数が5,870万人(2024年9月時点)ってさすがすぎますね(笑)

UR · Cristiano


2024年、新しくメディアを作りたいなと思いYouTubeチャンネルを開設。伸びていてかつ参入できそうなジャンルを1ヶ月程リサーチし、3ジャンルをピックアップ。その中から最も始めやすいものからトライしてみました。

最初の失敗

最初に海外向けのリアクション動画を開始。2024年当時、Youtuberのヴァンビくんがスパイダーマンの格好をして海外視聴者向けにリアクションを取るYouTube Shortsがバズっていました。ショート動画で手軽に始めやすそうということで自分も参入してみました。

Spider-VAMBI

海外受けしそうな衣装をAmazonで購入。衣装を着ながらリアクション動画を撮影し、毎日投稿を約2ヶ月続けてみました。海外受けしそうな衣装のおかげもあり、1番最初に投稿したショート動画が3,700回再生。5本目に投稿した動画は1.3万回再生。狙い通り、海外からのコメントが多く、順調そうに見えました。

前述の通り、YouTubeの収益化条件は、チャンネル登録者数1,000人と総再生時間4,000時間。

再生数が取れていたため、開始して約2ヶ月でチャンネル登録者数は約400人。早くもないが遅くもないペースで、登録者数1,000人には到達しそうな気配がありました。しかし、総再生時間を見たときにガックリ。2ヶ月目時点で総再生時間は約1,500時間でした。

この数値だけ見ると、もう少し頑張れば達成できそうですが、動画のネタを探して、衣装を着て、撮影して、編集して、渾身の動画を投稿というのを、このチャンネル増加ペースでは継続が難しいなと思い、ピボットすることにしました。

YouTube高齢化&長尺の世界

次に目をつけたのは、長尺動画。前回の反省を活かし、収益化条件の総再生時間4,000時間を達成するためには、長尺で見てもらうのが1番早いと思いました。

外部環境をリサーチした時に、YouTubeの視聴者層が高齢化してきているというデータを見つけました。定年を迎えた60代以降の年配の方々が、時間を持て余していて、よくYouTubeをTVに繋いで見ているというものです。実際に、私の祖母もTVにYouTubeを繋いで音楽を聴いたり、トーク番組を見ていました。TVリモコンにもYouTubeのボタンが設置されていて、接続も手軽になってきています。

YouTubeのボタンがあるTVリモコン

そこで、高齢者向けの長尺チャンネルを開設することにしました。YouTube内をリサーチしたところ、どうやら"年金"というキーワードが伸びているようでした。TV番組で年金特集がYouTubeにいくつかアップされていて、どれも少なくとも50万回再生や多いものだと300万回再生されている動画もありました。その後もリサーチを進めたところ、特にトピックを掘り下げた特集や街角でインタビューしている動画が伸びており、ここ参入することにしました(リサーチの方法は、後ほど詳しく述べます)。

新規YouTubeチャンネルの開設

コンテンツの撮影形式として、街角で高齢者にインタビューするというものにしました。YouTubeは予定調和なものよりも予想だにしなかったことが起きた方が視聴者の興味を引くことがあります。

街角でインタビューすることは、アポイントを取らずにいきなり声をかけて出会った方にインタビューをするという予定調和でない感じがあり、どんな展開になるのか、見ている側もソワソワして興味をそそられる点があります。これは、街中の人に「写真撮らせてもらっていいですか?」と声をかけてスナップ写真を撮るクリエイターとも似ている要素があり、これらも予定調和でない感じがウケている点の1つとしてあると思います。

Anonymous

現在は、PIOVT新R25チャンネルのように、番組のように作られたものも増えてきました。これらは、組織で予算をかけてクオリティを高める方向性のもので、個人単位で始める場合とは切り分けて考えた方がいいと思います。

今回、先にお伝えしておきますが、私のチャンネル名は伏せさせていただきます。ただ、戦略やジャンル、コンテンツの考え方の全てをお伝えするので、探せば見つけられると思いますが(笑)チャンネル名を伏せる理由としては、①チャンネルと収益を公開することでYouTubeのコミュニティガイド違反に触れる恐れがあること②YouTube動画に不自然なクリックをされてグーグルアドセンスのポリシー違反に該当する恐れがあるためです。ご了承ください。

今回のnote読んで、戦略やジャンルを真似してチャンネル開設するのは全然問題ないです。もし私のnoteをきっかけにYouTubeを始められた際にはぜひ教えてください(単純に嬉しいです笑)

(Midjourneyで生成)

チャンネルの話に戻します。そういった経緯もあり、今回私は、「街角の年配の方々にお金に関するインタビューをする」というチャンネルを開設しました。コンセプトは「人生の先輩からお金と人生について知る」というもの。

動画のコンテンツには、大きく2つの要素を入れ込むことにしました。1つはエモいエピソード、もう1つはためになるコンテンツ。これらを同時に入れ込むことで、視聴者の感情を動かすコンテンツと情報密度が高いコンテンツを同時にお届けできると思ったのです。

動画の内容は、街角で出会った年配の方に人生や生活、お金の使い道、若者へのアドバイスなどをインタビューし、最後にまとめとして私個人の感想や意見を声で吹き込むというものにしました。

差別化戦略

年金に関するインタビューをしている競合のチャンネルはたくさんあり、差別化が必要だと思いました。

差別化戦略としては2つ実施しました。1つはインタビューで面白い人も見つけたり、深掘りによって面白いエピソードを引き出すこと、もう1つは私個人の意見やコメント、解説を入れることで、ためにもなるという付加価値をつけるということです。

競合への考え方

YouTubeで似たチャンネルがたくさんあることは、メリットとデメリットどちらもあります。

-競合が多いYouTubeジャンル-
メリット:初速が伸びやすい
デメリット:頭打ちになりやすい

競合が多いことのメリットとしては、初速が伸びやすいということです。同じ嗜好を持った視聴者の関連動画に乗りやすくなり、誰も知られていない初期チャンネル立ち上げの段階でも初速が伸びやすい傾向にあります。私の場合、1本目に投稿した動画は3.4万回再生でした。YouTubeの通常動画は、1本目は100~500再生、1,000再生回れば良いと言われています。なぜここまで伸びたのかというと、ジャンルの需要が高かったことや競合の関連動画に載ることができたことがあげられます。最初は上手く競合に乗っかるという戦略を取るのも、早く収益化まで持っていく考え方としてはありだと思います。

競合が多いことのデメリットとしては、頭打ちになりやすいことです。初速は伸びやすい反面、差別化を意識して運営しないとクオリティの高いチャンネルに視聴者が流れてしまい、どこかで頭打ちになってしまいます。長期的に運営したい場合には、差別化を意識してコンテンツを作っていくことが必要です。差別化が難しそうであれば、短期で伸ばしきって売却などの出口戦略を考えておくと良いと思います。

いざコンテンツ制作

(Midjourneyで生成)

インタビュー撮影

チャンネルの方向性が決まったら、早速動画撮影に取り掛かりました。街中で年配の方々に声をかけ、インタビューの撮影交渉を行いました。私の場合、だいたい10人に1人がOKしてくれました。断られることももちろんありますが、TV番組の例えば「月曜から夜ふかし」などの一般人のインタビューを扱う番組も、TV局員が数百人単位に声をかけて面白い尺を使うというようなことを耳にしていたので、めげずにやりきりました。

ただ、日焼けをしたくなかったので、日が落ちてきた夕方の時間帯や日陰になっている場所で声かけするようにしていました(笑)駅前や商店街は買い物の行き帰りや用事で急いでいる方も多いため、なかなかOKしてくれないだろうと思い、心が開放的になり時間がゆっくり流れているイメージの公園をインタビュー場所に選びました。ゆっくり歩いている方や座っている方は比較的撮影OKしてくれることが多かったです。

音質にこだわる

機材は、スマホとマイクのみで充分でした。インタビューの場合、絵があまり変わらないため、声の音質が大事になってきます。私の場合は、Rodeの
ワイヤレスマイクをスマホに繋いで使っていました。音質はかなりよく気に入っています。

RODE Microphones Wireless ME

スマホ内のマイクだと、どうしてもインタビュイーの声が遠くなってしまい、動画の離脱に繋がりやすいので音にはこだわりました。風の音や車の音なども入りやすいので、マイクに風よけもついていると使いやすいですね。

インタビューのコツ

事前にインタビュー時の質問項目をまとめておき、インタビュー撮影に臨みます。話の途中で、深掘りすると視聴数が伸びそうな話題が出てきたら、深掘りをするようにしていました。多くの方にとって需要のあるお金や健康の話の中でも、特に具体性のあるエピソードは視聴数に繋がります。例えば、「外資系企業で年収〇〇万円貰ってた」「株式投資で〇〇万円儲かった」「投資で失敗して退職金がなくなった」「大病して人生観が変わった」「妻がガンになってから何年も看病していた」などです。心の動きが大きいエピソードは、話し手からもその時の心情が伝わってきますし、視聴者にとっても自分に当てはめて考えるきっかけにもなるため、自分ごととして動画に見入ってくださることが多いです。お話の事実の中にも、その人ならでは観点や考え方の変化もそれぞれなため、その点をインタビューを通じて深掘るとユニークなコンテンツに繋がると思います。ここはインタビュアーの腕の見せ所ですね!

サムネとタイトルは分ける

撮影が終わったら編集作業に入ります。インタビューから引きになりそうなタイトルを決めてサムネイルを作成します。サムネイルに入れる文字とタイトルは違うものにしていました。同じ文字にしてしまうともったないということを聞いたことがあり、サムネイルは目を惹くもの、タイトルは検索で引っかかりやすいものにしていました。サムネ作成はCanvaを使えば簡単に作成できます。私の場合は、AdobeのIllustratorで作っていました。

サムネイルの作成のポイント

視聴者の興味を引くエピソードを引き出しておき、それをサムネイルにします。私のチャンネルで伸びた事例をもとに話すと、大きく2つに分類されました。

-サムネイルの作成のポイント-
①大きな数字は積極的に使う
②ネガティブ訴求

1つは、大きな数字は積極的に使うことです。「年収〇〇万円もらってた」「投資で〇〇万円儲かった」などは、「どういう仕事をしていたのかな?」「どんな投資をしていたのかな?」と気になる内容となり、クリック率が他の動画よりも高かったです。

2つ目は、ネガティブ訴求です。これは好みが分かれますし、私もあまり好きではないですが、それでも高い効果を発揮します。例えば、「投資で〇〇万円なくなった」「退職金がパーに」「大病で〇〇に…」などです。自分もこうはならないように見ておこうという感情や単純に人の不幸が好きという人が一定数いるのでしょうね。

YouTubeはサムネクリックゲームとも言われます。良いサムネを作るために、コンテンツをしっかり磨くことを心がけると良いと思います。内容が伴っていないと、釣りサムネになりファンが離れてしまうので、コンテンツを磨くことが大事だと思います。

価値提供の視点で考える

私のチャンネルでは、差別化をするためにインタビューの最後に感想や解説を入れていました。インタビューで出てきた投資用語の解説や失敗に対する対策方法などを入れていました。例えば、「大豆相場に引っ掛かっちゃった」というエピソードであれば、そもそも「大豆相場とは」の解説や「どうしたら引っ掛からなかったのか」という話していました。投稿した後にコメント欄を見ると、そのエピソードに対するコメントも多くあり、この解説は視聴者へちゃんと価値を提供できたなというような振り返りをしていました。

長尺動画の可能性

今回のチャンネルの場合、年配の方に向けたチャンネルだったため、年配の方々を想像しながらコンテンツを作るようにしました。特に、年配の方々がご飯を食べながらTVにYouTubeを繋いで、「ながら見」をしている姿を想像しながら、動画が見やすいか、面白いかなど考えていました。ショート動画だと60秒の世界で感動させることは難しいですが、長尺動画の場合エピソードなどを話すことで視聴者に感動していただける可能性を秘めています。

(Midjourneyで生成)

映画だと2時間かかりますが、15分〜40分の尺で少しの感動を与えられると思えば、長尺も可能性がまだまだあると思います。私も、長尺動画を投稿するまでは本当に見てくれるのか懐疑的でしたが、ターゲットとなる視聴者の姿を想像すると可能性が見えてくるので、ペルソナを意識してみると長尺動画へ可能性を実感できるのではと思います。

総再生時間の積み重ねが早い

また長尺動画の良い点に、総再生時間の積み上がりが早いことがあります。初期の段階では、YouTube側からのチャンネルの評価は決して高いとは言えません。ですが、総再生時間が積み上がってくるとYouTube側からの信頼も高まり、おすすめに載せてくれる率も高まります。

私の場合も、初期の頃は、自分のチャンネル名を検索でかけても上位に表示されなかったり、おすすめに乗るまでが遅いことも多かったです。ですが、総再生回数が積み重なると、ブラウザにおすすめ表示されたりするようになりました。私も2,3本目の動画を投稿した際、別アカウントに切り替えてブラウザにおすすめ表示されるか試したところ、ちゃんと表示されるようになっていました。

収益化条件をクリアしやすい

また長尺動画であれば、収益化条件の総再生時間の4,000時間も早めの段階で達成することができます。私の場合、YouTubeチャンネル開設から1ヶ月で総再生時間4,000時間は達成できていました。下記に、私のチャンネルの投稿動画尺と再生回数を公開します。

-投稿動画の尺と再生回数-
1本目(18分):3.4万回再生     →   総再生時間:1,971時間
2本目(8分):5千回再生    →   総再生時間:260時間
3本目(13分):3.3万回再生        →      総再生時間:2,033時間
4本目(18分):1.8万回再生        →
        総再生時間:1,615時間
5本目(25分):2.5万回再生      
        総再生時間:2,650時間
6本目(14分):34万回再生        →
           総再生時間:11,300時間

これを見ていただいたら分かるように、長尺で再生されるとものすごい威力を発揮します。例えば6本目の動画は、14分尺で34万回再生されているため、総再生回数は11,300時間になります。この1本だけで総再生時間の4,000回を達成できるという破壊力です。長尺動画の威力を感じていただけたかと思います。

総集編でチートできる

動画フォーマットが同じ場合、総集編という形でこれまでの動画をまとめてより長尺動画を作ることができます。同じフォーマットというのは、インタビュー動画やアニメ・漫画動画、対談動画の同じトピック(例:PIVOTの英語学習法の動画をまとめたもの)などです。

「たすくこま」というアニメチャンネルは、普段は3分尺の動画が多いですが、総集編で動画をまとめ、5時間の長尺動画を作っていたりします。これにより、総再生回数が積み重なりチャンネルパワーが強くなり、広告収益も再度得られることができます。

たすくこま

あとはPDCAを回す

慣れてきたら、ひたすらPDCAを回していくのみです。競合の伸びている動画の要素を洗い出し、次回の動画に工夫して入れ込もうとか、サムネやタイトルを興味が惹かれるものに変えようなど様々です。自分のチャンネルは自分の子のように可愛く、盲信してしまうので、一晩寝かせて次の日に動画を見返したり、誰かに見てもらうのも良いと思います。

外注の落とし穴

ある程度動画も回ってきたので、仕組み化を進めるために外注を開始しました。クラウドワークスで街頭インタビューを行ってくれる方を募集しました。最初は、動画撮影1本3,000円で募集しましたが、あまり集まらなかったため、1本5,000円に値上げしたところ、複数人から応募が集まりました。その他にも、YouTubeに興味があるという後輩にも撮影の依頼を行い、合計5,6人の方にインタビュアーの依頼をしました。

(Midjourneyで生成)

ただ、街中で声かけするというのはメンタルが強くないとなかなかできないこともあり、最初は納品してくれていた方も、「何人も声をかけたが撮影できなかった」と途中から辞退していきました。また質問項目や撮影のコツをまとめた撮影マニュアルを作成し、外注さんに予定通りに撮影してもらっても、思ったようなクオリティの動画が上がってこず、外注さんが撮影した動画を投稿をしても全然伸びないということがありました。

クオリティとは

ここでいうクオリティとは、2点。
1つはインタビュアーによるエピソードの深掘りです。いかに面白いエピソードを引き出せるかを視聴者目線で考えられないと難しく、普段から意識してそのジャンルのYouTubeを見ていないと、少しハードルが高かったようです。

2つ目は、基本的な動画の画質や音質です。画質はそこまで気にならないのですが、先にも述べたようにインタビューでは絵が変わらない分、声が大事になってきます。外注さんからあがってきた動画では、風や車の音などが入っていたり、声が遠くて聞き取りにくい場合も多くあり、編集でノイズリダクションなどを試みてもなかなかノイズが取れずに、ボツになったものもありました。

YouTubeは素材が命

ここでの学びは、素材が命ということです。インタビュー撮影の素材がたくさんあれば、チャンネルにアップする動画数も増え、運営を加速させられると思い、外注を試みたのですが、そもそもの動画素材が悪ければ伸びないし、素材が良くない動画を投稿するとファンが離れるという当たり前のことに気がつきました。

外注のコツ

今回のようなジャンルで外注する場合は、ネタ・構成、動画素材は自分で作り、編集だけ外注するのがいいと思います。

-外注のコツ-
①ネタ・構成、動画素材は自分で作る
②編集だけ外注する
③最終チェックは自分でする

差別化していこうとなった際には、声や顔出しをしてことになるため、長期で運営していくことを想定してもの編集だけ外注するが良いと思います。よく考えれば、YouTuberがよくやっている座組みですね。Adobe Premiere Proで編集している場合は、プロジェクトマネージャーというものを使えば、最後に自分で編集の微調整ができるので、プロジェクトマネージャーで納品してもらって自分で最終調整するのがおすすめです。

それでもどうしても、ネタ・構成、動画素材から全部丸ごと外注したいという場合は、全部自分でできるノウハウをためたうえで、できる人を見つけるもしくは育成することが大切だと思います。

自分が構成や素材を作れないのに最初から外注をしてしまうと、外注に依存してしまい、その担当者がいなくなった時にチャンネル運営ができなくなってしまうリスクがあります。そのため、外注を検討する場合は、まずは自分でできるようになって、外注しても資金的に問題ないことを判断してから外注すると良いと思います。

これからYouTubeを始める方に向けたTips

ここからは、これからYouTubeを始めたいと思っている方に向けたTipsをご紹介したいと思います。リサーチやジャンル選定方法など、実際に私がトライ&エラーを繰り返して試した手法をまとめたので、再現性も高いと思います。参考になれば嬉しいです!

(Midjourneyで生成)

ジャンル選定で明暗が分かれる

YouTubeを始めるにあたり、どのジャンルにしようかと考える人が多いかと思います。ジャンルを決める際の考え方として、マーケットイン or プロダクトアウトの大きく2つに分かれるかと思います。

簡単に言うと、YouTubeにおけるマーケットインとは、YouTubeで伸びそうなジャンルやコンテンツを分析して参入する方法、プロダクトアウトは自分
の強みや好きなことを活かして参入する方法です。

マーケットイン or プロダクトアウト

YouTubeは、マーケットインがおすすめです。理由は、ただ自分が好きなことを発信するだけではなかなか再生されず、途中で挫折してしまうことがほとんどだからです。YouTubeを収益化させずに、思い出を残す場所として使うのであれば、自分の好きなことを発信しても良いと思いますが、収益化を考えた場合にはリサーチをしたうえで参入するのがおすすめです。

ただし注意点として、伸びそうなジャンルであっても、全く興味がなかったり、自分にはできそうにないことであれば、それは参入すべきジャンルではないので避けた方がいいです。例えば、金融系が良いと思っても、自分が詳しくないがためにリサーチに時間がかかったり、脚本に外注費用がかかるとなると長期的に運営ができなくなります。

リサーチ方法

YouTubeはリサーチが8割です。ジャンル選定にあたり、今回私がお伝えするリサーチの方法は2つあります。

-ジャンルのリサーチ方法-
①チャンネル開設から1,2年で伸びているチャンネルに絞ってリサーチ

②チャンネル登録者数の3倍以上の動画コンテンツを見つけ、伸びている要因とキーワードを分析する

①チャンネル開設から1,2年で伸びているチャンネルに絞ってリサーチ
チャンネル開設日は、チャンネルの概要欄、もしくは動画コンテンツの初投稿の日付を見ると確認できます。

節約看護師りょう

有名人や顔出ししているチャンネルの場合、コンテンツよりもその人に魅力があって伸びている可能性が高いため、顔出ししていないような属人性の低いチャンネルを探すのをおすすめします。例えば、「節約看護師りょう」さんというチャンネルは、2023/01/16に開設されていて2年以内という条件に当てはまりますね。

②チャンネル登録者数の3倍以上の動画コンテンツを見つけ、伸びている要因とキーワードを分析する

節約看護師りょう」さんのチャンネルで、伸びているキーワードを探してみます。まず、チャンネルホーム画面から「人気の動画」のタブを選択します。すると、再生回数が多い順に動画が並び替えられます。「節約看護師りょう」さんのチャンネル登録者数が48.6万人(2024年9月時点)に対し、人気動画は498万回再生や389万回再生となっています。これはチャンネル登録者数の3倍以上の条件に当てはまっていますね。

節約看護師りょう

そこから、左2つの人気動画に着目してみると、「年金に関する給付金の動画」であることが分かります。キーワードは「年金」「給付金」だと分かり、それ以上に深ぼってリサーチする場合は、動画を視聴してみます。「動画の構成が上手いのか」「情報発信のタイミングが早いのか」「視聴者はコメントで何に価値を感じているのか」などを考え、伸びている要素を洗い出していきます。

そうやってリサーチしたうえで、「自分にもできそうか」「自分も興味を持って継続できそうか」などを考えたうえで、参入ジャンルを決めていきます。

おすすめのツール

VidIQというツールを使えば、「1ヶ月間でどれくらい再生されているか」を確認できます。

VidIQ / 月間再生回数のリサーチ

こちらのチャンネルでは、 2024/06/01〜2024/06/30の1ヶ月間で約470万回再生され、チャンネル登録者数は49,000人増加していることが分かります。しかも、この間にアップロードしている動画は1本のみです。とても伸びているチャンネルいうことが分かります。

VidIQ / キーワード検索

またキーワード検索から、そのキーワードの強さや競合の多さを把握できます。Competiton(競合)はLowとなっており、参入の余地があるように伺えます。

キーワードの強さについては、Averageの再生数や最大の再生数を確認します。あくまで目安ですが、Averageの再生数が30〜50万回を超えていればポテンシャルがあると判断できたり、最大の再生数を見ることでキーワードパワーのポテンシャルを把握することができます(キーワードによってポテンシャルを判断するAverageの再生回数は変わります)。

こちらの画像では、Highest Viewsが約389万回再生となっており、ヒットを狙えばそこまで伸びるポテンシャルがあるといことを確認できます。これらのツールも駆使してリサーチを進めていきます。

クラウドワークスの案件を観察して伸びているチャンネルを見てみる

YouTube内でのリサーチ方法をお伝えしましたが、YouTubeの外で探すのも良いと思います。例えば、クラウドワークスの「新規お仕事案件」を見ることで、どういったジャンルのチャンネルが伸びているのかを把握することができます。チャンネル開始から3年以上経っていたりすると、もうすでに参入するには遅いタイミングだったりしますが、先ほど述べたようにそのジャンルでチャンネル開設から1〜2年で伸びているチャンネルがある場合は、ポテンシャルがあるとみなしても良いと思います。

最後に

最後まで読んでいただけてとても嬉しいです!もし読んで勉強になったという方は、Xでシェアいただけるとめちゃくちゃ喜びますー!!Xも2024年の9月に実名で始めたので、フォローしてくださると嬉しいです!https://x.com/koh_kawasaki


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