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お母さんの当たり前をプラスに変える、ライフオーガナイザー、黒井せいこさん

地球が綺麗で子供が笑顔な社会は、お母さんの笑顔があってこそ!お母さんの笑顔は、子供との適度な分離感と、ママ自身の存在承認が大事だと考え、お母さんにとってプラスとなるものを渡すことをモットーにしている黒井さんに、インタビューさせて頂きました。

黒井せいこさんプロフィール
出身地:京都
活動地域:関東
経歴:IT企業の会社員の後、現職
現在の職業および活動:ライフオーガナイザー
座右の銘:“Where there's a will, there's a way.” by Abraham Lincoln

記者:本日はよろしくお願い致します。
黒井せいこさん(以下敬称略):よろしくお願い致します。

プラスを循環させることで、お母さんが笑顔に

記者:どのような夢やビジョンをお持ちですか?

黒井:毎日の何気ない一瞬一瞬を笑っていられる、お母さん自身が満足して生きられる世の中を創りたいですね。
 お母さんに心の余裕やゆとりがあると子供がより可愛く見えるので、そういう瞬間を少しずつでも増やしたいです。そのためにまずは自分自身が『隣の人にプラスを一つ渡すこと』を意識して行動しています。
 出会ったすべての人にプラスを渡しながらつながっていくと、自ずと世の中のお母さんが笑っている状態が出来上がります。“プラス”というのは何でも良いんです。例えばblogで発信した内容を見た方が、「よし!これなら私にも出来そうだからやってみよう」とか、予防医学は家族にとってプラスなので、出来ることから始めてみようとかですね。
 あとは、2年くらいお片付けをしてましたけど、その中で欲しい物だけを取捨選択して取り扱ってもらうとかもプラスになりますね。その人の人生に必要そうなプラスであれば、本当に何でも良いと思います。
 隣の人にプラスを一つ渡すという行動が、世の中のお母さんの笑顔につながっていく、そんな考えを持った人が一人でも増えて行けば良いなと思います。

みんなが”pay forward”であれば素敵

記者:その夢やビジョンを具現化するために、どんな目標計画や活動指針を立てられてますか?

黒井:みんなが”pay forward”(お先にどうぞ)であれば素敵だと思います。計画を立てることは苦手で、関わる人の人数や収入を基準に決めています。

何をやるかより何をやらないか

記者:夢やビジョンに向かう上で、家庭とのバランスはどうされていますか?

黒井:家族はチームみたいなので、出来ることを皆が協力してくれて、私独りでやることは全くありません。夫は帰ってきたら自分が出来る事を進んでやってくれますし、全部私より器用でとても頼りがいがあります。
 子供達もすごく自立していて主体的です。出来ないことは親に外注するけれど、出来ることは自分でやるというのが基本です。もしかしたらこれも一つのプラスなのかなと思っています。
 子供達は、人の役に立てる喜びを知ると自己価値をあげられるので、すごくプラスになるし良い循環です。逆に他のお母さん達がすごいと思います。何でも自分で出来ちゃいますからね(笑)
 私は、何をやるかではなく、いかに何をやらないかに着目しています。惰性でやるのではなく、「出来ないことは頼ったら良い」と思っているので、子供達に結構頼ります。頼った上で素直に感謝を伝えたら、感謝された側もする側も嬉しいですよね。
 他の親は子供を低く見過ぎな印象です。「本当は出来るよ」が大事です。
 我が家のお母さんの仕事は、「ただ笑ってて、子供の存在価値を認める」に尽きます。結果、子供はお母さんを信頼して世界は安全だと思って進んでいくので勝手に育ちます。
 私は、90歳も0歳も分け隔てなく同じ人間だと思っています。その態度や姿勢が子供達に伝わっているんだと思います。0歳は場を和ます力に長けていて、ものすごく尊敬しています。決して無力ではありません。90歳も同じです。
 一家の大元になるお母さんは、自分自身を存在承認することがすごく大事です。それが出来てこそ、子供のことも存在承認出来ると思っています。
 逆に他のお母さんは、自己承認が自分のことではなく子供の承認だったりする印象なので、適度な分離感があった方が良いと思います。

個人が変われば企業も変わる

記者:その夢やビジョンを持ったきっかけは何だったのですか?

黒井:もともとは地球環境に興味がありました。高校在学中に地球温暖化会議があり、そのテーマで論文を書いた時、このままではダメだと思いましたし、そんななか世間の人が平気で生きていることにもとても違和感を覚えました。 お片付けサービスを三年前に始めた時、そのお客様の為になることを何か一つ渡すだけでも良いと思ったんです。その人がまた次の人の為になることを渡していく、そんな循環が生まれたら良いなって漠然と思ったんですよね。
 ちょうどその頃、予防医学に携わっている方と一緒に勉強会を始めたんですけど、お母さん達が徐々に集まり、次第に“物の買い方を変えます”という考えが広がりました。その出来事を通して、個人が変われば企業も変えられるということに気付きました。
 一つ一つはバラバラだけど、大きく見ると整合性があるし実は皆がつながっています。つながっているのなら、皆が幸せなことは私も幸せってこと。
 今よりも満たされたいと願う人は多いですが、今ここ満たされていると気づいて欲しいです。現在の価値を感じて欲しい。例えば子供がいるだけでも幸せなことですよね。決して当たり前ではないんです。

セミナーの中での母との出会い直し

記者:黒井さんが満たされていると感じたきっかけは何ですか?

黒井:知人に勧められたセミナーに参加して、私は満たされていると気付きました。それまでは、どこにいても誰といても幸せである自分でいようと思っていましたが、いつしか“もっともっと” を求めるようになっていました。セミナーに参加して、今現在持っているものに価値を感じようになりました。
 家庭環境を振り返ると、父は自己責任を取る人だったのに対し、母は沢山の愛情をくれましたが、身体が弱い人でした。母が元気であって欲しいが為に、私自身、色々なフォローをしてきました。だからお母さんが常に笑っていて欲しいと思うのかもしれません。お母さんが笑顔でいてくれること、それが子供にとっては安心だと思うんですね。
 お母さんの笑顔は凄いんだということを伝えたいです。帰る場所が笑顔であれば、何があっても生きていけます。
 子供が10歳くらいになるまでの間、お母さんが渡すものは影響が大きいため、お母さんがどういう心の状態にあるかはすごく大事だと思います。

鍵は、自分を信頼し相手とフラットに出会うこと

記者:夢を具現化するプロセスの中で大変だったことはありますか?

黒井:私が私を信頼することだと思います。そう思えるまで時間は掛かりましたがそれに尽きます。
 私がやってることが正しいと言いたい訳ではありません。皆それぞれで良いと思いますかが、ジャッジしたくないけれど、人間なので難しいですよね。否定される言葉は相手も受け入れられないですよね。
 繰り返しになりますが、皆それぞれで良いと思うのだけど、自分自身が未熟で人をジャッジしたり、コントロールして自分の思い通りにしたいと思うこともあります。
 相手とフラットに関わり、お互いを尊重し合うのが大前提だと思います。

相手も自分もまるっと受け入れる大切さ

記者:そう思うようになったきっかけは何ですか?

黒井:多様性があるということは、豊かなことだと思います。物も生き物も人も、違うからこそ価値を感じることが出来るのが良いなと思います。
 昔、友達とトラブルになった際に、物凄く落ち込んだ結果、人が好きだと思えたし、傷ついても人と関わっていきたいと思うようになりました。
 人としっかり向き合う時は、同調とか共感だけではなく、自分とは違う意見だとしても、そうなんだと相手を受け入れる大切さをこの時に学びました。
 そして、このトラブルをきっかけに物事を色んな角度から見る練習をするようになりました。1つの事に対して、10個位の見方をするようになりました。
 皆さん他の人も自分の主観と同じように思っていると思い込んでいるのですが、それは違うと思いますね。見方の変化が「当たり前を変える」ことに繋がり、当たり前がバージョンアップしていきます。
 自分がこうなったら良いな、より良くしたいなという選択の中で、何でこの選択肢を選んだのか、その背景まで意識しながら取捨選択しています。

読者の皆様へのメッセージ

記者:最後に読者の皆様へメッセージをお願いします。

黒井:特にお母さん達に対して、まあこんなもんかなって思わなくていい、自分自身も現状も悲観しなくていいと思います。今ここ皆と一緒に幸せになるために、まずは自分が満たされてないとAll Winとは言ってられません。まずは自分を満たす、自分とちゃんと向き合う、そこを飛ばして子供と向き合ってもきっとうまくいきません。それが出来れば、自然と人を大切にでき、All Winな状態にいけると思います!

記者:確かに見方が変わり自分を満たせるようになると、お互いを受け入れられるようになりますね。その習慣化によって、それぞれの良さや笑顔がどんどん引き出される素敵な毎日になっていくと思いました。本日はお忙しい中ありがとうございました!

*黒井せいこさんの詳細情報についてはこちらから

HP:http://www.kuroiseico.com/

Blog: https://ameblo.jp/seicorocoro726

Facebook: https://m.facebook.com/seico.sk.1/

*編集後記

 インタビューの記事を担当した細井、善家です。思いやりの心を常に持ち、日々の生活を楽しんでいらっしゃる姿がとても印象的でした。お母さんの笑顔が本当に大事で、笑顔の連鎖がどんどん繋がっていくことで、社会や企業の変化が創られてゆくことにワクワクしました!黒井さんの今後の更なるご活躍を応援しております。ありがとうございました!

この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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