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おまじない、ちょうだい、

久しぶりに不定期でしている仕事のために早起きする必要があった。

25時就寝10時起床1日9時間睡眠がデフォであるわたしにとって、仕事のために朝7時過ぎに起床するというのは会社員として働いていた以来だった。

早く布団に入るも眠れず、やっと眠れたもののAM4:19に目が覚める。
「仕事に行かなくちゃ」という焦燥感と浅い呼吸。胃の奥の方にある重たい歪みのような感覚。心臓がぎゅうううっとなる。


……ああ。あの時の感覚だ。
忘れてしまっていた。もう大丈夫になっていた気がしたけど、また何かが引き金になって同じような状態にはなり得ることはあるんだ。
こわい。自分のことを信じて前に進みたいし、進もうとしている。こわい。またあの時みたいなことになってしまわないか。同じことを繰り返さないか。 
次の進路として大学院進学の準備をする傍らたまたまとある企業に出会った。転職してもいいような気がたし、また形を変えて働きたいと思えた。
でもまた就職したら、あの生活がやってくるんだよな。え、できるかな。え、また同じこと繰り返しちゃわないかな、

あのときは心療内科には行かなかった。母親は「行かなくてもいいよ、鬱とかじゃなくてあなたは元
からそういう体質なんだから。」と言った。
行かなかった。行けなかった。

今日一緒に仕事をしている心理学の先生とこのことについて話した。やっぱり客観的に専門家と話すことが少しでも解決に近づくよな、と思った。

これになると、不安とかそういう気持ちではなく自分のブレーキが踏まれる。勝手に止まってしまう感覚。
こわい。おまじない、ちょうだい、
だいじょぶだから、ちゃんと進める、から、はず、だよな、

おまじない、ちょうだい、
おまじない、ちょうだいよ

おまじない/羊文学

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