ロールチャージ、ロールパス(仮)

新しい基礎技を恐縮しながら提案します。

新しい基礎技といっても、既知の動きで皆さん普通にやっている技で、「技」としてあまり語られていない動きについてです。
手首をひねる動作を含む動きのことなのですが、これを基礎技と捉えることにしませんか?という提案になります。

オーダーを書き表すなり説明するなりするとき、「ここで手首をひねりながら…」とか、「伏せつつ…」「手を起こすと同時に…」というように表現されていた部分の話です。

↑具体的には、これらの技です。

チャージのほうについては上達過程の早い段階からかなり重要なものだと思いますが、
そうでありながら、基礎技として学ぶことなく人がやっているのを見て学んでいくようなものだったかと思います。

この投稿では大きくふたつのロール技について考えています。

おことわり

以下の項で示す技は、軌道論や技解析をされている方々によってもとっくに言及されてきた技です。
これらを軌道解析班の扱う謎のファクターとして語るより、初級者向け技解説などで解説されるような、名前のある技にしたほうがメリットもあるし、そのくらい重要かつ基礎的なものなのでは、という考えから提案しています。

独自の考えで勝手に提案している内容になります。名付け方や技数などに間違いや不適切なところ、理解の足りてないところ等あるかもしれません。そのように決めてしまうと不都合あるぞとなれば引っ込めます。

とにかく参考になれば。以下より本題です

ロールチャージ(仮)

4つです。
チャージをしながら手首をロールする技です。もしくは手首のロールに伴うチャージです。(ロール=手首を返す、ひねること)
皆さん何気なくやっています。

チャージの回転を維持したままロールすると、手に対しての回転方向が逆になります(例:起チャージ→ロールチャージ→伏チャージリバース)。
つまり、前後で手の起き/伏せと、手に対しての技の回転方向が入れ替わるポイントとなる技です。初級者がコンボやFSを組む上でひとつ壁になっていそうな部分だと思っています。

ロールチャージ:手首のロールと同時に行なうチャージ。軸移動せず、円軌道を描く。技の前後で手に対する回転方向が反転する。

のような感じでしょうか。定義文としては甘いと思いますが、この投稿ではとりあえずどの部分のことを言っているか伝わればよしとします。

4つあるとしましたが、まとめてそのどれもを「ロールチャージ」と呼ぶことにするよりも、「Pチャージ」をふたつ、「Sチャージ」をふたつ決めるほうがいいかな?と考えています。
Pronated(回内)とSupinated(回外)の頭文字です。技名から手首のロール方向がわかります。

また、Pチャージのリバース=Sチャージの関係なのですが、「Pチャージリバース」では「P」がつくのに手首のロール方向については「S」の向きになってしまい混乱の元になると思うので、接尾辞「リバース」は避けます。

ということで、以下4つのロールチャージをこのように命名します(仮)。

・Pチャージfb  
・Pチャージbf 
・Sチャージfb 
・Sチャージbf 


更に仮に決めた接尾辞のfとbは、forward rotationとbackward rotationの頭文字です。手に対しての回転方向が順回転から逆回転へ移行するものはfb、逆から順はbfとしました。forward to backward→fb, backward to forward→bf です。
手に対しての順回転と逆回転をどう表そうかと考えて、「+/−」とかを使おうかと考えたりもしましたが、何がいいでしょうか。clockwiseとかは空間で回るペンの向きについて使うほうがよさそうですし、使う手をスイッチすると逆になってしまいます。
技名から手首の回転方向と手に対するペンの回転方向が読み取れる形がわかりやすくて良いと考えています。

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どのように考えて名前をつけたかについて少し説明します。読み飛ばして大丈夫です。

手首のロール方向を技名に含めない方向で、ひとつめを「ロールチャージfb」として基準に定めて、「ロールチャージbf」「ロールチャージfbリバース」「ロールチャージbfリバース」と名付けることも考えました。しかし、これだとロールチャージ「fb」のリバースの、手に対しての実際の回転移行はまた「fb」であるため、リバースなのにfb?という別の混乱の元になってしまうかと考えました。
じゃあ、ということで回転方向も技名に入れず「ロールチャージA」「ロールチャージB」「ロールチャージAリバース」「ロールチャージBリバース」といった形にすることも考えました。基準の「ロールチャージA」の開始位置と回転方向を覚える必要があって、それに対していちいち「これはロールチャージAのリバースか?いやBのリバースか」みたいに確認することになりそうに思います。また、この技にはどちらの回転方向も含まれる性質があるため、「リバース」という回転方向を逆転しているっぽい言葉を使うとやはり分かりにくいかと思いましたし、結局4つすべてを覚えるに近いと思います。やはりロール方向も回転方向も含めて命名するほうがわかりやすいのではと考えました。

ここまで命名経緯
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なお、手首のロールするタイミングや角度によって更にロールチャージのバリエーションを考えることもできそうに思います。ここでは基礎技として、述べた4つに留めます。

使用例:
手を起こした状態のソニックから手を伏せつつパスリバ(非ジャパモ)

ソニック→Pチャージfb→パスリバ


ロールパス(仮)

次は「ロールパス(仮)」について。
これはいわゆるジャパモの中に現れる技です(ジャパモ自体なのかもしれません)。
前述のロールチャージから直後にパスをするのとは別物で、区別して考えた方が良いと考えたので、ここで仮に決めてみます。

ロールパス:双円錐軌道を描く、手首のロールと軸移動を同時に行なうパス。技の前後で手に対する回転方向は逆転する。
のような感じでしょうか。

ロールパスを8つ、ロールチャージ同様に接頭辞PとSを用いて命名します(仮)。
・Pパスfb
・Pパスbf
・ダイアゴナルPパスfb
・ダイアゴナルPパスbf
・Sパスfb
・Sパスbf
・ダイアゴナルSパスfb
・ダイアゴナルSパスbf

突然ダイアゴナルとか言って本当すみません。
ロールチャージ同様、「リバース」は手首のロール方向がわかりにくくなるため使いません。
なぜパームサイドやシメトリカル、インバース等を使わなかったかですが、
これら接頭辞を例えばPパスfbに付けて言葉通りに実行してみると、それらは結果としてシメパスリバ→Pチャージfbのような軌道を示すだけで、これはロールパスの定義に合わないと考えたためです。ロールパスのシメトリカル等は双円錐軌道を描かない、いわゆる非ジャパモのパスであって、新たに定義する必要性はないと思いますし、ロールチャージは上の項で提案しました。
軸となる指を中心に見て対角の位置関係(上下と裏表が逆の関係)で行われると考えて「ダイアゴナル」です。どうでしょうか。

ロールパス使用例:
手を起こした状態から、チャージの回転方向で手を伏せながらシメパス(ジャパモのひとつ)

チャージ→ダイアゴナルPパスf

(≠チャージ→シメパス→Pチャージf、Pチャージf→シメパス→チャージリバース)

むすび

この記事で私がやったことは、非ジャパモのパスの前後?にあるねじれるチャージと、ジャパモの中の謎パスのあると思う数だけ全部に規則的に名前をつけてみた、ということです。
「ジャパモ」だけではどのジャパモ?これもジャパモ?どこまでジャパモ?この部分もジャパモ?みたいに混乱がありました(私だけかも)。
また、ロールチャージが基礎技となれば、初級者の人の習得すべき技のひとつとして認知されれば早い段階からコンボやFSの幅が広がるといったメリットもあると思います。

ロールソニックやロールフリード(アラウンドやガンマン)も定義するのがいいのかもしれません。
私自身がソニック系ジャパモ、フリード系ジャパモ等がよくわかっていないため、今は触らないことにしました。
考えやすくなるなら決めていくことにするのがいいのかもなと思っています。

今更ですが「ロール」という言葉を技につけるのは微妙でしょうか。「ツイスト」が適当ぽいと思いつつ、ソニひねがTwisted Sonicなので駄目でしょうね。
とりあえず以上にします。

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