広島県尾道 一人旅紀行
はじめに
それはサークルの友達の一言から始まった。
「一人旅いいよ~」
一人旅。
旅行は普段友達に誘われるがまま行っていた自分にとって、それは未知の概念であり、自分のずさんな計画性を鑑みるとハードルが高すぎる。
しかし、しかしである。
Go To トラベルが使用でき、オンライン授業が続く今は、一人旅に行く絶好の機会ではなかろうか。
おそらく社会人になったら旅行に行くことが難しくなり、一人旅など夢のまた夢。
おそらく一生経験できないのは勿体ないと思っていた折、親が広島県尾道市で使える旅行クーポンをふるさと納税で入手したとの情報。
渡りに船とはまさにこの事であり、晴れて尾道への一人旅が決定した。
0日目~旅行準備
さて、目的地は決まったものの、これまで旅行の予約など全て人任せだったため(クズ)、まずは日程・当日のスケジュール・持ち物など全て自分で決める必要がある。
一人旅の決定が10月末。
尾道は小さい町なので一日そこらで回れるため、一泊二日に決定。
現在バイトが火・木で入っているため、金~土/日~月のどちらかで迷った末、人の少なそうな日~月に決定。
当日のスケジュールは決めるのが面倒くさかったため、行きたいとこをピックアップするだけして放置。
即興で何とかなるっしょ!これぞフリースタイル!(ここで早くも暗雲が立ち込める)
行く一週間くらいまえから感染者増え始め、Go To 使えなくなる地域も出てきて冷や汗。
そんなこんなで前日となり、明日の6:50羽田発の飛行機に乗るために9時就寝。
皆さんご存じの通り古閑は朝が超絶弱いので、命懸けアラーム作戦を決行することに。
明日の俺に全てを託すぜ
↑アラームの痕跡
1日目①~東京脱出
無事起床。
これにより全日程最大の山場を越えたため、安心して空港へ向かう。
↑朝の4:43 暗いし寒いしで小鳥がチュンチュン泣いてる
眠気と共に自転車漕いでたら、充電器を忘れたことに気づく。やべえ!
異国の地で携帯無しとかおしまいなので、引き返すことに。今考えたら1泊2日だし最悪充電器いらなかったかも。
焦りながら目黒駅到着。閉じかけの扉をすり抜けつつ電車へ。ギリギリの人生
5:30空港着。チェックインを済ませつつ、滅茶苦茶マックのポテトが食いたくなる。
羽田のマックは6:15に開くらしく、それまで空港内ウロチョロしてた。
マックの前で全裸待機してたらシャッター開いたので、突入。
コガ「ポテトとコーヒーください」
店員さん「朝はやってないんですよ~^^」
な~に~!?
男は黙って!エッグマフィン!男は黙って!エッグマフィン!
美味しいからいいけど。
6:40、保安検査場を抜け搭乗口の前であることに気づく。
スマホがねえ!
ほとばしる滝汗
検査場まで戻り、スマホの落としものが無いか聞く。
当然ない。
検査場の外で落とした可能性もあるので探しに行っていいか聞くと、出された選択肢は2つ。
①スマホなしで飛行機(6:55発)に乗る。
②探しに行ってもいいけど、飛行機逃したら自己責任だよ
悩んだけど、スマホ無しで一人旅は死のビジョンしかみえないため、後者を選択。
そしたら検査場の目の前のマック食ってた椅子の上で発見。あっぶねねえええええええ
危うく15000円払って休日が破壊されるところでした。
前途多難すぎる出発を経て、広島への飛行機に乗るのであった…
1日目②~広島到着
飛行機の中で爆睡しつつ広島空港についたら、ソラミィがお出迎えしてくれました。個性の無さすぎる名前
尾道までの直通バスは運休しているらしいので、バス→電車という経路で向かうことに。
途中で経由した白市(しらいち)駅というところは30分暇を潰すにはあまりにも田舎過ぎた。
↑「ひぐらし」に出てきそう
そんなこんなで尾道駅に到着。
ノープランなので、まずは駅から一番近いレンタサイクルへ向かうことに。
自転車あると便利だしね。
キミに決めた!
去り際、レンタサイクル場のおじさんから一言
「キミ、JOYに似てるねぇ!」
褒め言葉?複雑な心境
おじさん曰く、しまなみ海道というサイクリングロードが有名らしく、船で渡ったのちに3つ目の島まで行くと丁度いい時間になるらしい。
こんな感じ。
正直、運動不足の大学生がこんな走れると思わなかったけど、勧められるがままノリで行くことに。
総距離27km。
ここで、あることに気づく。
「クーポンどうしたんだっけ?」
家に置いてきました。
何しに来たんやお前。
1日目③~しまなみ海道
気を取り直し自転車ごと船乗って最初の島、向島(むかいしま)に到着。
道わからんけど大学生のウェイ集団についていくことに。
しかし一瞬で離される。ゆるさん
ここで主婦らしき奥様方が何やら
「青い車線に沿って走るとしまなみ海道らしいわよ!」
と話している声を小耳にはさむ。
ナイス情報源!
麗しき奥様方の仰せの通り、青い線に沿って道路を突き進む。
空気が気持ちいい~!
普段電動自転車しか乗らない(ゴミ)ので、自転車で自力で風を切って進む感覚は久しぶり。
ここで青いラインが二手に分かれる。
聞いてないよ~
ノリで右側に進むことに決定(ばっちり不正解でした)
途中で間違ったルートを選択したことに気づき軌道修正を図るも、距離は短いが勾配が恐ろしく大きい山道に迷い込んでしまう。
筋肉痛確定や…
なんやかんやで2つ目の島、因島(いんのしま)への橋へ。
この辺から景色を撮る余裕ができてくる。
↑立ち並ぶパームツリー(「ヤシの木って言え意識高いな!」という方は、申し訳ありませんがお黙りになって頂けると幸いです)
↑お昼ご飯のカキフライ定食。タルタルソースが美味い。
僕、味覚の中で酸味が苦手なんですよ。
お酢とか梅干しとか。
で、お酢の酸味が若干残っているマヨネーズもあまり好きではない。
でもタルタルソースはめっちゃ好きなんですよね。
卵やピクルスを入れることによってマイルドさが増しながらもアクセントが効いてて、ソースの中で一番好きです(二位はバーベキューソース)
タルタルソースに一番合うのはカキフライなので、広島のカキフライを食べに行くことが旅の目的の一つでした。
カキフライなど、タルタルソースを舐める口実にすぎない。
主役はタルタルソース。
閑話休題。
昼ご飯を食べた後、甘いものが食べたくなったので「はっさく大福」を買うことに。
その名の通り、大福の中にはっさく(柑橘類)が入っている。
みかんよりも苦みや酸味が強く、水分が少な目。
生地のほんのりとした甘みとマッチしていて美味しかったです。
個人的にはいちご大福と同じくらい好き。
はっさく大福を食べ、2つ目の島はコンプリート。
最後の島、生口島(いくちじま)へ―——
3つ目の島の最初の方、道場みたいなお寺発見。
ヒョロガリ引きこもり大学生には道場破りできないので、ブログのネタ稼ぎの為おとなしく裏庭を撮影することに。
↑坂の上に登ると別マップへの移動判定ありそう(ゲーム脳)
関係者に怒られる前に退散。
なんやかんやで最終目的地、耕三寺(こうさんじ)へ到着。
浄土真宗のお寺らしいです。
僕は仏教高校(天台宗)出身なので宗教上はいれません…ぴえん(嘘です無宗教です)
普通に入りました。
中にある未来心の丘という、イタリアの地中海の白い街並みをモチーフにしているところがめっちゃ綺麗でした。
↑全部大理石。滅茶苦茶神秘的ですね。
惜しむらくは、一人で行ったので映え写真が撮れなかったことです。
ぼく「ア…アンノォ、、、しゃ、写真をですね、、、撮っていただきたいんですが。いえ!ツーショットとかではなくですね・・・」
みたいになる未来しか見えず、断念。
コミュ強になりたい。
↑もみじが綺麗。年末を感じますね。
↑耕三寺を満喫した末、船で出航。
楽しいしまなみ海道でした。
1日目④~温泉とサウナと、お好み焼きと
尾道市内に戻ってきて、最初に向かったのは温泉。
サイクリングで消費しきった体力を回復せねば。
商店街の中を歩いていきます。
16時くらいでしたが結構シャッターが降りていて、コロナの影響をひしひしと感じました。
観光都市であればあるほど被害を受けている感じでしょうか。
この先、第三波が起こったことによる更なる経済悪化もあるでしょうし、根深い問題ですね。
ニュース上の文字で見るより、実際にその都市の有様を見ていると異様な雰囲気が感じられて妙に生々しかったです。
そんな中でも営業していたお店やサービスの方々には頭が上がりません。
ありがとう尾道。
閑話休題。
市内で唯一の天然温泉があるという場所に着いてほっと一息。
壁に格言が書いており、
「料理は新鮮だが、施設は二流、料金は三流。しかし、天然水とお客は超一流」
と書いてありました。
いや料金はともかく、施設も一流めざせやw
温泉は普通に気持ちよかったです。
ここで回想。
以前サウナ好きの友人と話していた時に何が魅力なのか聞いてみたんですが、
「辛い物と一緒。辛さの向こうに旨味がある。サウナの熱さと水風呂の寒さを超えた先に、宇宙が見えるよ(宗教勧誘)」とのこと。
辛い物が大好きな僕は妙に得心してしまいました。
という訳で、その友人の勧め通りサウナに挑戦してみることに。
サウナ5分、水風呂1分、休憩5分というサイクルがいいらしいです。
まずはサウナへ入り…
1分・・・
2分・・・・・
あ・・・・
あつ・・・・・
すみません。熱盛と出てしまいました。
暑すぎて5分と入ってられません。
全身から汗が噴き出る。
しかし宇宙が見たいので、がまんがまん。
なんとか耐え忍び、汗を流して水風呂へ。
水をかける。
つめた!!!!!!!!!!!!!
滅茶苦茶さむいです。
心臓がバクバク鳴っている。
しかし、ここまでの5分を無駄にしてはいけない…
史上最もしょーもないコンコルド効果を感じながら、地獄の1分間を水風呂で肩まで浸かります。
小学生の時プールの前に浴びた、「地獄のシャワー(全国共通語)」を思い出しますね。
休憩を挟みつつ、二週目突入!
サウナが心なしか、さっきよりも熱くない…?(感覚麻痺)
水風呂2週目。
さっきよりも寒くないぜ!
自分の体に恐怖を覚え始める。
三週目へ。
慣れからか、全然熱くない。
すこし気持ちよくなってくる。
汗と共に体中の悪いものが排出されていく気がする…
水風呂も結構気持ちいいかも…?
四週目。
このあたりから、すべてを理解し始めます。
成程、こういう事だったのか。
言葉に出来ないことを、身体で体感する。
これを、「悟り」というのです。
最近、悩み事がある方。
辛いことがある方。
サウナ、始めてみませんか?
一緒に、宇宙見てみませんか?
怪しい宗教勧誘はさておき、水風呂へ。気持ちいい~^^
しかし、辞め時が分からなくなってくる
「サウナ入りたい」→「体を冷やしたい」→「水風呂入りたい」→「体を温めたい」→以下ループ… となるので、お腹もすいてきたしここら辺で切り上げることに
1セット11分(サウナ5分、水風呂1分、休憩5分)なので、4週した結果サウナだけで44分。
温泉も含めて一時間ちょい入ってました。
こんなに長風呂することも中々ないな。
一人旅行ってなかったらサウナの楽しみも発見できなかったと思います(一時間も風呂に付き合ってくれる奴そうそうおらん)。
自分のペースで行動できるのが最大の魅力ですね。
どんだけサウナの話する?ってことで夕食へ向かいます。
やっぱ広島と言ったら広島風お好み焼きでしょ!
しかし6時になるとほぼすべてのお好み焼き屋が営業終了。
夕飯時なんだからもっとやる気出して
てことでこちらの、数少ない営業中の「いわべえ」に入店。
店主は堅物そうでしたが、実際に目の前で調理してるところを見れる感じで面白い。
具材→焼きそば→卵の三層構造なので作るのが大変だろうなと思いながら見てました。
めちゃめちゃ食欲をそそられて、hungryどころかstarving状態(留学生アピール)
出されたお好み焼きを、一口パクり。うま!!!!!!
シャキシャキした野菜の具材部分、もちもちした焼きそば、パリパリした卵という食感が奇跡のコラボレーションを発揮します。
一緒に頼んだレモンハイボールも瀬戸内レモンを使用していて、深い苦みが大人の味。
更にサウナから出て五感が研ぎ澄まされているため、お酒と料理の旨味が倍プッシュで感じられます。ダメになる~^^
美味しいものをより美味しく食べるためにサウナに入るといっても過言ではない。
食欲も満たされたところでホテルへ。帰りにスーパーで日本酒&アイス、コンビニでおでんを購入。
コンビニのお兄さんに「おでんの汁多めでお願いします」っていったら、結構注いだ後「もっと注ぎます…?」ってさわやかな笑顔で聞いてくれた。
かわいいかよ。
並々ついでもらいました。
サイクリングとか初めてのサウナで疲れていたのもあり、すぐお酒が回ってくる。
酔心の方だけ飲んで、にごり酒は持ち帰ることに。
おでん美味かったぜ。
ほどよく眠くなってきて寝落ち。
明日はもっと楽しくなるよね、ハム太郎!
↓元ネタ
2日目~たのしかった、ひろしまりょこう!
目覚めると10時で、爆睡してた。朝は弱いんじゃ
チェックアウトは11時のため、急いで支度。
昨日のサウナのリバイバルとして、再び温泉(1日目とは別の場所)に向かうことに。
ホテルから30分かけ、「ぽっぽの湯」到着。名前がかわいい。
中は広々としていて、濁り湯や電気風呂、露天風呂もありました。
露天いいですよね。
ぬるめのお湯につかりながら、外の澄んだ空気を感じられるのが心地いい。
たまにコバエとか浮いてますけど。
さて、全人類お待ちかねのサウナタイム。
昨日とは違い、サウナに入っても熱くない。これは勝ったか?
水風呂に入ったぼく「つめてええええええええええええええ!」
はい。
水風呂はいくら入っても慣れませんでした。
1回目の水風呂が最大の関門です。
そんなこんなでルーティンを3周して、2日目も計1時間くらいお風呂入ってました。
お風呂の種類が多かったので楽しかったです。
お昼ご飯は尾道ラーメンを食べることに。
道中30分かかるらしい。
しかし給水機でちょこちょこ水分補給していたとはいえ、サウナに入ったせいで喉が渇いた。
何か美味しい飲み物が飲みたい。
ピコーン!(ひらめく音)
昨日買った日本酒飲めばいいじゃん!
という訳で道中お酒飲んで散歩しながらラーメン屋へ。アル中かな?
しかしサウナで水分が抜けきっているため、アルコールが回る回る。
ラーメン屋に着いたと思ったら、酔っぱらってて入口がなかなか見つけられないw
他のお客さんに着いてってやっとのことで入れました。
↑豚の背脂を浮かせた醤油ベースのスープと平打ち麺が特徴(参考文献:wikipedia)
美味かったけど本当に酔っぱらってて詳細は覚えてないです。
お昼ご飯なのにシメ感半端なかった。
スープまで全部飲み干しました。デブ活たのしいです。
飛行機の時間まで尾道散策。
こちらは複合施設のOnomichi U2
中にはサイクリングショップやカフェなど、オシャレ空間が広がっています。
あとは尾道駅でお土産購入。
結構きれいな駅。お土産買ってると旅の終わりを感じますね(しみじみ)。
旅が、終わってしまう・・・・
またなソラミィ
おわりに
いかがだったでしょうか(駄目ブログ)
一人旅、めっちゃよかったです。いろいろな発見がありました(主にサウナ)
人に合わせず自分で行動を決められることが最大の醍醐味だと思います。
ぼくみたいな計画性のない人間にはいい経験になりました。
特に最初の携帯ロスト事件はまじでビビりましたね。
あれで気が引き締まった気がします(その後問題が発生していないとは言っていない)。
6000文字もブログ書いてて疲れたけど楽しかったです。普段のレポートもこんなにサラサラ書けたらいいのにね(遠い目)
また旅行行ってモチベあったら書くかもしれません。いいと思った方はGOODボタンを、そうじゃない方はチャンネル登録をお願いします!(底辺YouTuber)
それではまた。
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