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何かを売りたいあなたへ。この魔法を使ってみてください。

何かを販売する。ということになった時、
合理的に考える人は多いと思います。

なぜなら、理屈通りの考えや施策でないと納得いかないからです。

例えば、
あなたが廃業寸前のカフェを経営しているとします。

そこにコンサルタントがやってきて、

①「活発にお店が動いているように見せるため、オープン時にテラス席にイスを出し、閉める際は、テラス席のイスをしまってください。これが解決策です」

②「メニューの内容と、店舗横の通りの人たちとの需要と供給があってないので、大幅なメニュー変更をしましょう。これが解決策です。」

と言われた場合、どちらの意見に納得しますか?

大抵の人が後者に賛成するはずです。
なぜなら、どう考えても合理的だと思えるからでしょう。

しかし、前者、つまり「テラスの椅子の出し入れ」
を変えるだけで(コストもかなり抑えることができる)
見違えるほど効果が出ることもあるのです。


どういった理屈で、そのような結果になるのか。

それは【人間が合理的ではない】という点に集約されます。
合理的な考えを人は皆持ってるわけではなく、
ほとんどが感情で動いているのです。


その具体的な、魔法の使い方と
人間の心理について詳しく書いてあるのがこちら


ローリー・サザーランド著書
【欲望の錬金術】

本書から、特に勉強になった
【シグナリング】というマーケティング方法を紹介します。

シグナリングというのは、
実際に言ってないし、言葉にもしてないんだけど
些細な部分で発してるシグナルを出してこーよってやつです。

具体的には、先ほどの例の
「店の開け閉めと、テラス席のイスの出し入れ」

それを行うことで、通ってる人からすれば

「あ、オープンしてるんだな。クローズなんだな」
という指標のシグナル。

または、

「掃除とかちゃんとしてそうだな」
という真面目なお店だな。というシグナル。

を感じるはずです。
そのようなシグナルから、信頼感が生まれて、来店につながるということですね。

まさに、全く合理的ではない魔法です。

これはさまざまなものにも代用できます。


例えば、薬とかではどうでしょうか。
ドラッグストアで買えるようなものだとしても
説明書や目立つ部分に

【この薬はたくさん飲んではいけません】

と記入してあれば
「そのぐらい効き目があるのか。。」
というシグナルを受け取り、プラシーボ効果が出ます。

全てが合理的だからうまくいくわけではないということだけでも理解してもらえると嬉しいです。


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