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世界戦史に燦然と輝く皇軍あす南京入城式


1937年12月16日東京朝日新聞

軍官学校教導総隊等
【南京にて横田特派員15日発】
鎮江から揚子江岸を長躯進撃して来た両角部隊は13日烏龍山、14日朝幕府山の両砲台を占領したが、その際南京城内から雪崩を打って敗走してきた第18師、第34師、第88師及び軍官学校教導総隊など総計1万4千7百7十7名の敵軍と遭遇敵は白旗を揚げ前記兵数全部を寡兵をもって捕虜とした

なお潜伏2万5千 敗残兵狩り続く
外国権益を特別保護
【南京にて平松、藤本両特派員15日発】
南京城内の敵兵掃討は引き続き15日も行われ非常に進捗し掃討地区の核管区には屋上高く日章旗翻り陸軍機の占領を祝福する低空乱舞と相まって平和の色は〇つている、市内は前線から退却した蒋介石股腹の精鋭第78,第79師5万の兵が過去三週間駐屯して居たというだけあって各民家、学校、教会は悉く兵士の宿営に充てられ家財道具は散乱し室々には藁を一杯持ち込んで居て目も当てられぬ狼籍振りである、敵兵は城壁の防備戦破れたりと見るや逸早く軍服を脱ぎ捨てて便衣を〇し市民に化けたらしく脱ぎ捨てた制服は室内といはず、街路と言わず、一杯散乱し剣や銃も転がり敵の軍紀の弛緩ぶりには驚く、首都南京の防衛には蒋介石の精鋭を動員したものと我が将士ははりきっていたものだが案外弱く戦闘ぶりもお話にならなかった、敗残兵にして便衣に着替えて市中に潜伏するもの2万5千名と推定されているので我が軍は清掃に努力し一方敗残兵の嫌疑あるものは取り調べ老幼婦女は保護を加えている、外国権益に対しては特別に保護を加えると共に皇軍の厳粛ぶりを示すのはこの時とばかり将兵一同は市内建築物、物資の保存保護に努め倉庫棟には一々歩哨を立て在庫品の紛失を防いでいるが中を調べると既に支那兵のため掠奪されて倉庫は空っぽとなり歩哨を立てなくてもよいというナンセンスさえあった、敵兵の宿営に当てられた各民家を見ると豚を殺したまま肉を火にかけたまま慌てて逃走した光景が随所に見られる、又〇〇飛行場には真新しい大型機2機、戦闘機2機が残されて居り敵空軍の狼狽は明瞭でこれらの飛行機は何れも冨士井部隊のよって鹵獲された

1万5千名の支那兵帰順
亰漢線の治安回復
【大本営陸軍部15日午後4時半発表】
北支戦線において衛河及び黄河中間地区に残存せる敵兵を掃討中の我が部隊は11月20日臨海及び〇〇を占領後11月〇〇〇び行〇~し、12月9日〇〇(大名東北約40㎞)10日〇〇(大名東方約50㎞)11日夕〇〇(大名東南方約50km)13日〇城を占領敵に大いなる打撃を与えたり、かくて亰漢線東方地帯の治安は漸次回復、12月初旬臨海付近にありし支那軍約7千名、また〇〇付近にありし約8千名の敗残部隊は我が軍に帰順を申し出たり


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