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被爆者を蔑む人々

いつも聴くラジオ番組での出来事

 8月6日は広島に原爆が投下された日です。令和5年のその日は私にとって大きな驚きをもたらした日となりました。その日、私はいつものラジオ番組を聴いていましたが、そのラジオパーソナリティが祖父の被爆体験について話していました。中学生になったそのラジオパーソナリティは祖父の被爆体験を家族とともに初めて聴くことになったわけですが、娘が差別されるかもしれないという恐怖があったため、祖父は娘の結婚が決まるまでは自分が被爆者であるということは隠していたそうです。いつもは明るいそのラジオパーソナリティは感情を押し殺すことができず涙声でその話題を話していました。娘が差別されるかもしれないという祖父の恐怖は、このようなポストを発信するような方に対するものなのではないかと私は感じました。

平均的なアメリカ人の「被爆者には気の毒だが、戦争終結のために原爆投下は必要だった」という認識、めちゃめちゃ誠実で立派じゃないですか。
日本のウヨさんの知性だと「南京大虐殺は嘘」「慰安婦はただの売春婦」「731部隊?なにそれ」

@crac_ojo

原爆投下に関して、日本には全く罪はないと思ってるの?

@Tomofumi_Ya

原爆投下、都市無差別爆撃という米国の民族浄化行為

 米国がなした原爆投下、東京大空襲をはじめとする民間人の殺害を目的とした行為は、戦争の一環として行われたとはとても解釈することができないものであって、本来であればこのような行為の総責任者であるルーズベルト米国大統領、作戦実行者のカーチス・ルメイこそが極東軍事裁判で絞首刑に処せられるべきであったと私は考えます。この民族浄化行為の悪質な点は、敵国の中でもドイツやイタリアという白色人種の国に対してではなく、当時の米国人の多くが差別の対象としていた有色人種の日本に対してさなれたことです。だからこそ、米国人は「日本人は民間人に至るまで戦争に協力していたから民家も軍事施設である」などという詭弁を弄して自国民の野蛮な行為を擁護せざるを得ないわけです。
 そして、原爆投下はナチスのホロコーストや中国の文化大革命、カンボジアのクメール・ルージュによる虐殺と並ぶ特定の民族や思想を持つ者を根絶やしにすることを目的としてなされた民族浄化行為です。このような民族浄化という人類に対する敵対行為を擁護する木野寿紀さん、山岸智史さんは自らの言っていることがユダヤ人に対して「ユダヤ人には金持ちぶりをひけらかしてヒトラーの感情を害した責任があるからホロコーストに責任がある」などと述べることと同じであるという意識は皆無のようです。さらには、彼らの居住地や居住地であった富山県、静岡県、東京都でも多くの県民が無差別爆撃で亡くなっていますが、おそらくそこまで意識はしていないのでしょう。

 そして、前述のラジオパーソナリティの祖父が恐れた差別は、被害者である日本人にも原爆投下の責任があると平気で述べる木野寿紀さんや山岸智史さんのような方からなされるのではないかと強く感じた8月6日でした。