地方公共団体の首長選挙を党勢判断の基準とする愚
京都市長選挙から1週間が経過しました。マスコミの中には地方公共団体の首長選挙を未だに党勢判断の基準としているクソマスコミ様もいらっしゃるようです。玉城デニー沖縄県知事、石丸伸二安芸高田市長のように地方公共団体の首長におかしな人物が就くと住民は非常に迷惑します。
立憲民主党は京都市長に相応しいと判断した松井孝治候補を推薦したにすぎませんし、自由民主党が推薦したからといって立憲民主党が推薦を取り消したりすると立憲民主党の筋が通りませんし、党勢衰退に拍車がかかるでしょう。立憲民主党を支持しているように思われる記事に登場する御仁は、その程度のことすらわからずに政治を語っているのでしょうか。
京都市長選挙に当選する気がなかったとしか思われない福山和人候補
東京新聞に登場する御仁がシンパシーを感じる福山和人候補ですが、私は今回の京都市長選挙に当選する気がなく、今後の政治的な立ち位置を有利にするために京都市長選挙に立候補していたと考えています。その証拠となるのが福山和人候補のマニフェストです。
このマニフェストにはこうあります。
ここで私は福山和人候補に次のようにお聞きしたいと思います。
「設計単価ってどのように算出されているかご存じですか」
国土交通省の設計労務単価は次のようになっています。
特殊作業員 24,074円
普通作業員 20,662円
軽作業員 15,874円
とび工 26,764円
鉄筋工 26,730円
運転手(特殊) 25,249円
運転手(一般) 21,859円
型枠工 27,162円
大工 26,657円
左官 25,958円
交通誘導作業員A 15,967円
交通誘導作業員B 13,814円
設計労務費単価では、交通誘導作業員Bでも時間給1,800円に迫る額となっています。つまり、福山和人候補のマニフェストによると、請負業者が学生アルバイトを雇って交通誘導作業をお願いする場合においてもその額がアルバイト代の基準となり、その不足額を京都市が補填することになるわけです。それは、ベテランの交通誘導作業員や交通誘導作業員を指揮監督する立場にある長となる者はそれ以上の給与を保障しなければならないということでもあります。
どうしてこのようなことになるのでしょうか。それは設計単価の算出基準が最初から給与とは違い、設計単価は労務者の給与に加えて退職金積立額など人を雇うために必要な費用すべてを盛り込んでいるからです。建設業者の正社員であれば会社内で積み立てている退職手当積立額が単価に盛り込まれていますし、建設業者などの組織に属しない職人であれば建設業退職金共済の掛金が盛り込まれています。
福山和人候補が本当に地方行政のことを勉強しているのであれば、京都市長になる見込みがないから今後の政治的な立ち位置を有利にするために大盤振る舞いしたのがこのマニフェストであるということになりますし、福山和人候補が京都市長になって本気でこのマニフェストを実現しようと考えているのであればただのポンコツです。このような候補に京都市政を任せようと考えるほうがどうかしているというのが私の結論です。