武蔵小杉合同法律事務所の風通しの悪さを推察させる悪趣味なびろーん
のりこえねっとが暇空茜さんに勝訴
著作権侵害を理由として動画の公開をストップさせたことが不法行為に当たるとして、暇空茜さんがのりこえねっとに対して提起した民事訴訟の判決が言い渡され、原告の請求が棄却されました。
この民事訴訟の結果については予想されたものでした。いわゆる行動保守界隈をウォッチしているものであれば当然知っている政経調査会代表槇泰智さんが公明党の地方議員から著作権法違反で提訴された民事訴訟においても、被告の槇泰智さんの用いた公明党地方議員の写真について、撮影したプロの写真家が撮影に対して工夫した点などを述べる陳述書を提出し、被告に対して賠償を命ずる判決が言い渡されましたし、古くはゴーマニズム宣言の絵を著者に無断で用いた上杉總さんの「脱ゴーマニズム宣言」に対し、著作権法違反を認めて出版差止めを認めるなど、文章と異なって視覚に訴える著作物の権利を広く認める判例が通例となっています。この点から考えて、写真を撮影した島崎ろでぃさんの陳述書が提出された時点で今回の判決は見えていたと言えるでしょう。
武蔵小杉合同法律事務所では悪趣味なびろーんを批判できないのか
ただ、河西拓哉弁護士が掲げたびろーんには疑問しか感じませんでした。被告のハンドルネームを示した「暇空敗訴」、「正義は勝つ 神原元」というびろーんには、弁護士らが最も気を遣わなければならない依頼者である被告ののりこえねっとに言及するものがなく、判決言渡の法廷に来てもいないと思われるボス弁である神原元弁護士の氏名を殊更に強調するびろーんに対して、川西拓哉弁護士は何の疑問も感じなかったのでしょうか。それとも依頼者に気を遣うことよりもボス弁である神原元弁護士の腹の虫の方が気になるのでしょうか。
そもそも、法律事務所の勤務弁護士は部下であると同時にボス弁と対等な法曹でもあります。仮に川西拓哉弁護士が法的な解釈や弁護士倫理に関する主張について自分なりの意見を述べられずにボス弁のイエスマンになってしまっているとすれば、様々な利害関係が絡む弁護士業務で道を誤ってしまう危険性が非常に高いと思います。そして、ボス弁の幼稚な自己主張がそのまま通っているとし考えられない武蔵小杉合同法律事務所の風通しの悪さというものを感じます。武蔵小杉合同法律事務所では、神原元弁護士が当事者となった懲戒請求に関連する民事訴訟で訴訟代理人として非常に論理的な準備書面を書いていた穂積匡史弁護士をはじめ、ここ数年で何人もの弁護士が事務所を去っています。風通しの悪そうな武蔵小杉合同法律事務所の様子から、様々な邪推をしてしまうのも仕方ないのかもしれません。