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日本第一党最高顧問瀬戸弘幸さんの放り投げっ放しの宿題の数々

豪華なラインナップで行われた「国益を考える講演会」

 皆さんは平成21年3月22日に岐阜市の長良川国際会議場で行われた「国益を考える講演会」を覚えていらっしゃるでしょうか。特別講演を元公安調査庁調査第2部長の菅沼光弘さん、元陸上自衛官陸将・北部方面総監の志方俊之さん、後に参議院議員となる青山繁晴さんが務め、特別ゲストに元航空幕僚長でアパホテルの論文コンテストが原因で航空幕僚長を更迭され、空将の定年に達したことで自衛隊を退職した田母神俊雄さんという布陣に加え、冒頭の国家独唱にソプラノ歌手の石田祐華利さんが務めるいうとにかく豪華なラインナップであるにもかかわらず、入場料が無料という何らかの目的を持って開催されたことをうかがわせるものでした。

「国益を考える講演会」へのいわゆる「行動する保守」の宣伝参加

 この「国益を考える講演会」に積極的に参画したのはいわゆる「行動する保守」でした。当時維新政党・新風副代表であった瀬戸弘幸さんの「せと弘幸BLOG 日本よ何処へ」をはじめ、有門大輔さんの「侍蟻」などのブログに「国益を考える講演会」の宣伝バナーが掲示されるようになりました。この宣伝バナーを掲載したブログは広範囲にわたり、「行動する保守」の中でも独特の活動を繰り広げていた千葉の渡邊裕一さんのブログ「朝鮮学校への助成金を断つ!千風の会」にも掲載されていました。
 それらの「行動する保守」の中で特に熱心だったのは有門大輔さんでした。「国益を考える講演会」のネットでの宣伝活動をする笑顔の有門大輔さんの画像がブログ「侍蟻」に掲載され、微笑ましく語る者や裏読みをする者などウォッチャー界隈では様々な話がなされていたのを覚えています。この微笑ましい状況が一変したのはしばらく経過した時点でした。
 いわゆる「行動する保守」のブログから「国益を考える講演会」の宣伝バナーが一斉に消えるだけでなく、宣伝バナーを掲載していたブログにおいても「国益を考える講演会」の話題に一切触れなくなったのです。
 有門大輔さんのブログ「侍蟻」では、平成20年12月29日から平成21年2月4日まで(2月5日から2月8日まではブログ非更新)、瀬戸弘幸さんの「せと弘幸BLOG 日本よ何処へ」では平成20年12月29日(9時23分更新の記事には宣伝バナー非掲載)から平成21年2月6日まで、渡邊裕一さんの「朝鮮学校への助成金を断つ!千風の会」では平成21年1月14日から平成21年2月6日まで(2月7日はブログ非更新)「国益を考える講演会」の宣伝バナーが掲載されていました。

「国益を考える講演会」事務局といわゆる「行動する保守」の軋轢と瀬戸弘幸さんの暗躍

 いわゆる「行動する保守」と「国益を考える講演会」との関係については、渡邊裕一さんのブログ「千風の会」で触れられています。

当時、保守系のブロガーに対して、バナーの貼り付けを要望していた講演会のバナーである。
田母神俊雄氏の論文が問題となった時であり、定年退職後の最初の講演会であった。
当会にも、バナー貼り付けの依頼があり、田母神俊雄氏を支持していたことから、
快諾し、ブログ記事の最後にバナーを張り付けた。
HPには、「参加呼びかけブログ」という項目があり、
バナーを掲載し、協力をしたブログは、一覧表にブログ名を載せるという条件であった。
ところが、告知がいきわたると、突然、「参加呼びかけブログ」を削除し、
我々には、一切の説明がなされないまま、現在に至っている。

 ブログ「千風の会」によれば、「国益を考える講演会」ウェブサイトの「参加呼びかけブログ」というコーナーで宣伝バナーを掲載したブログを紹介し、「国益を考える講演会」事務局は「参加呼びかけブログ」に掲載されたブログを巡回してブログの記事更新の際に宣伝バナーが未掲載であることがわかったときには、ちゃんと掲載するように注意されるということであったようです。そして、ある時点でなされた「国益を考える講演会」事務局の「参加呼びかけブログ」コーナーの一方的な削除という事態に至るのです。
 この事態に抗議しようとしたのが渡邊裕一さんでしたが、それを止めたのが瀬戸弘幸さんでした。渡邊裕一さんの抗議文が提出されると命にかかわるからやめてくれという大仰なもので、瀬戸弘幸さんは渡邊裕一さんの住む千葉まで経緯を説明しに行くと確約していたそうです。ただ、その後瀬戸弘幸さんが千葉に出向いて渡邊裕一さんと会うことはなく、何かのきっかけで会ったときにその経緯を説明することもありませんでした。渡邊裕一さんは在日特権を許さない市民の会に属してはいませんでしたが、在日特権を許さない市民の会の幹部の会議に相談役のような立場で呼ばれることが多かったと聞きますし、在日特権を許さない市民の会と連携することが多かった瀬戸弘幸さんと会う機会も少なくなかったはずですが、その宿題を放り投げっ放しにするのには理解に苦しみます。

東村山市議会議員転落死事件で警察の内部告発者がいるとぶち上げた瀬戸弘幸さん

 瀬戸弘幸さんの放り投げっ放しの宿題はそれだけではありません。東村山市議会議員だった朝木明代さんがブティックでの万引きやそれに伴う隠蔽工作の東村山警察署への露呈などを苦にしたと思われる転落死事件で、創価学会による殺人事件だと匂わせながら警察の内部告発者がいると派手に乗り込んできたのが瀬戸弘幸さんでした。
 そのため、東村山市におけるいわゆる「行動する保守」の活動が活発化しました。朝木明代さんの命日である平成20年9月1日に東村山駅前で行われた街頭宣伝活動では、朝木明代さんが万引きしたブティックに主権回復を目指す会西村修平さん、日本を護る市民の会代表黒田大輔さん、政界調査会槇泰智さんなどが押しかけ、店の警備を申し出て待機していた東村山警察署元副署長で当時は保護司であった千葉英司さんと押し問答になりました。そればかりでなく、瀬戸弘幸さんの言葉を真に受けた街頭宣伝活動参加者が暴走して民事訴訟の被告となることが頻発するようになりました。
 西村修平さんはブログで千葉英司さんを誹謗中傷して千葉英司さんから民事訴訟を提起されて敗訴、東村山問題を長く取材してきたジャーナリストの宇留嶋瑞郎さんと千葉英司さんの画像に落書きをした黒田大輔さんは宇留島瑞郎さんからの民事訴訟に敗訴、千葉英司さんからの民事訴訟では謝罪することによって和解となりました。
 そればかりでなく、創価学会本体を街頭宣伝活動で誹謗中傷した槇泰智さんと黒田大輔さんは創価学会から民事訴訟を提起されて百万円を超える高額な賠償を命ぜられるという事態となってしまいました。もちろん、民事訴訟になるような行為をなした当事者の責任が大きいことは確かですが、彼らを煽ることとなった警察の内部告発者がいるとぶち上げた瀬戸弘幸さんの責任も非常に大きいと言えます。何より「行動する保守」の面々の中で東村山問題の首魁とも言える瀬戸弘幸さんは、東村山問題で街頭宣伝活動の先頭に立つことはなく、ブログでの肖像権侵害を理由として宇留嶋瑞郎さんから提起された民事訴訟で10万円、名誉毀損を理由として千葉英司さんから提起された民事訴訟で30万円と、他の者と比較すると民事訴訟の件数も少なく賠償額もリーズナブルとなっています。このような状況を他の「行動する保守」の面々がどう受け取っていたのかを瀬戸弘幸さんがわからないはずがありません。しかしながら、千葉英司さんから提起された民事訴訟で警察の内部告発者の情報が喉から手が出るほど欲しかった西村修平さんに対しても、瀬戸弘幸さんから内部告発者の情報の断片すら示されることはありませんでした。多くの「行動する保守」の面々が宇留嶋瑞郎瀬戸弘幸さんから警察の内部告発者について詳しく触れることは現在に至るまでありませんでした。