一般社団法人Colaboの研究 1 ~次はあの訴訟代理人が辞任するのか~
違和感しかない一般社団法人Colaboの裁判費用カンパ
ツイートやnoteの記事、YouTube配信の内容が名誉毀損にあたるとして暇空茜さんに損害賠償などを求めて民事訴訟を提起した一般社団法人Colabo及びその代表である仁藤夢乃さんですが、令和5年1月28日付けで裁判費用のカンパを始めたようです。
一般社団法人Colaboはご存じのように食品や金員など多くの寄付を集める資金力のある法人ですが、多くの収入があるからといってそれを無尽蔵に裁判費用につぎ込むことができるはずもありませんから、裁判費用目的でカンパを求めるのは想定内の出来事であると考える方もいらっしゃるでしょう。もちろん、私もその見解に納得する部分があるわけですが、別の視点から見るとこのカンパには違和感しか感じません。訴訟代理人に神原元弁護士がいらっしゃるからです。
裁判費用をカンパで集めることに否定的な神原元弁護士
暇空茜さんに対する民事訴訟提起の際の記者会見の動画を観ると、神原元弁護士が弁護団の中で重要な位置にいることがわかります。角田由紀子弁護士が辞任によって弁護団から去ったと思われる現時点においては、神原元弁護士が弁護団の主任弁護士を務めていると考えてもよさそうです。ただ、神原元弁護士が弁護団の中で大きな存在となっているということと、一般社団法人Colaboが裁判費用のカンパを始めたということは両立しません。なぜならば、神原元弁護士は裁判費用をカンパで集めることには否定的な信念をお持ちであるからです。
例えば、余命3年時事日記による大量懲戒に対して損害賠償請求を求める民事訴訟において、佐々木亮弁護士、北周士弁護士、嶋崎量弁護士は、裁判費用をカンパによって集めましたが、同様に大量懲戒を受けて損害賠償請求を求める民事訴訟を提起した神原元弁護士は、カンパを一切集めようとはしませんでした。
神原元弁護士が訴訟代理人として受任した依頼者の中でカンパによって裁判費用を捻出していた方として私が思い浮かべる人物は李信恵さんですが、李信恵さんがカンパを集めたのは、北新地大学院生リンチ事件民事訴訟などで神原元弁護士が李信恵さんの訴訟代理人を引き受けるはるか前の出来事でありましたし、李信恵さんと最も関係性の強い弁護士は神原元弁護士ではなく上瀧浩子弁護士でした。その点からも神原元弁護士が妥協する余地があったと思います。
ただ、一般社団法人Colaboの裁判費用カンパは神原元弁護士が弁護団の中で主任格となっている時点で新たに始められたものであり、李信恵さんの事例とは明らかに異なるものであると思います。訴訟代理人として神原元弁護士が裁判費用のカンパに対する意見を述べる機会がないはずがありませんから、神原元弁護士はカンパに対して否定的な意見を伝えたものと思われます。つまり、一般社団法人Colaboがなした裁判費用のカンパは、神原元弁護士の意見を採用せずになされたものである可能性が非常に高いと言えるのです。俗な言い方をすれば、神原元弁護士は依頼人にコケにされたのかもしれないのです。
神原元弁護士は訴訟代理人を辞任するのか
このような状況で次に起こる出来事として私が予測するのは、神原元弁護士の訴訟代理人辞任です。民事訴訟においては依頼人と訴訟代理人との信頼関係が非常に重要であり、裁判の進め方についてこれほどの意見の違いが露呈してしまったことを理由として訴訟代理人が辞任するということは十分考えられることですし、神原元弁護士の性格などから考えても説得されて信念を曲げるような人であるとは思えませんから、依頼人と訴訟代理人との間の溝は相当大きくなっているものと考えられます。
そして、このような状況下で神原元弁護士が訴訟代理人を辞任しなかったとすれば、私はある邪推をせざるを得なくなります。一般社団法人Colaboの裁判費用のカンパが神原元弁護士が異を唱えることができないほどの上からの意向なのではないかという邪推です。2月14日の第2回書類準備手続を前にして、一般社団法人Colaboの民事訴訟を巡る動きは混沌としてきたと言えそうです。