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一般社団法人Colaboの研究 1 ~次はあの訴訟代理人が辞任するのか~

違和感しかない一般社団法人Colaboの裁判費用カンパ

 ツイートやnoteの記事、YouTube配信の内容が名誉毀損にあたるとして暇空茜さんに損害賠償などを求めて民事訴訟を提起した一般社団法人Colabo及びその代表である仁藤夢乃さんですが、令和5年1月28日付けで裁判費用のカンパを始めたようです。

Colaboに対する事実無根のデマや誹謗中傷、活動への直接的な妨害が止まりません。
1月4日に東京都に対する監査結果が公表され、Colaboとしては当然の結果でありますが、不正がなかったことが明らかになりました。(詳しくはこちら
しかし、ネット上でのデマ拡散は止まらず、Colaboを揶揄し中傷する動画や投稿が大量に流れています。活動拠点を覗きに来たり、スタッフの自宅やシェルターの場所を特定し晒そうとするなどの行為や、12月末からバスカフェへの直接的な妨害も続いています。
1月18日のバスカフェでは、複数人の男性が押しかけ、入り口付近で大声で怒鳴る、出入りする女性やスタッフを撮影しようとする、それらの行為をやめるよう対応した弁護士に対し故意に肩をぶつけ威圧する、バスカフェのすぐそばに政党ののぼりを立てながらYouTube配信をして、こちらの様子を観察するなどの妨害があり、利用する女の子たちやスタッフにとって大変な恐怖となりました。(詳しくはこちら
このように、ネット上のデマや誹謗中傷に扇動された者による直接的な妨害も深刻であり、警備を強化しながらなんとか活動を継続していますが、安全確保が非常に難しく、スタッフや女性達が危険にさらされる状態が今も続いています。
社会的に弱い立場に置かれている若年女性や彼女たちを支える活動をターゲットにしたこれらの行為は、まさに女性に対する憎悪犯罪(ヘイトクライム)であり、断じて許すことはできません。
これまでにも公表している通り、私たちはこうした謂れなき誹謗中傷や妨害行為等に対して、法的措置をとり対応していきます。すでに複数の訴訟・訴訟準備を進めており、多くの費用がかかっています。こうした攻撃に対し、私たちはできる限りの法的対処をしたいと考えていますが、そのためには、みなさんのご支援が必要です。
この度、裁判費用のカンパを募ることとしました。たくさんカンパが集まれば、より多くの被害に対処することができるようになります。
今Colaboが受けている攻撃は、女性に対するヘイトクライムであり、声を上げる女性達や、女性支援団体に対する攻撃でもあると考えています。女性に対するヘイトクライムは許さないと、多くの方々に共に声をあげ、ご支援いただけましたら幸いです。
ご協力いただける方は、以下口座へカンパをお振込みください。

裁判費用カンパのお願い

 一般社団法人Colaboはご存じのように食品や金員など多くの寄付を集める資金力のある法人ですが、多くの収入があるからといってそれを無尽蔵に裁判費用につぎ込むことができるはずもありませんから、裁判費用目的でカンパを求めるのは想定内の出来事であると考える方もいらっしゃるでしょう。もちろん、私もその見解に納得する部分があるわけですが、別の視点から見るとこのカンパには違和感しか感じません。訴訟代理人に神原元弁護士がいらっしゃるからです。

裁判費用をカンパで集めることに否定的な神原元弁護士

 暇空茜さんに対する民事訴訟提起の際の記者会見の動画を観ると、神原元弁護士が弁護団の中で重要な位置にいることがわかります。角田由紀子弁護士が辞任によって弁護団から去ったと思われる現時点においては、神原元弁護士が弁護団の主任弁護士を務めていると考えてもよさそうです。ただ、神原元弁護士が弁護団の中で大きな存在となっているということと、一般社団法人Colaboが裁判費用のカンパを始めたということは両立しません。なぜならば、神原元弁護士は裁判費用をカンパで集めることには否定的な信念をお持ちであるからです。

弁護士費用をカンパ(クラファンでも同じ)に無闇に頼る風潮は、とても問題だ。 最大の問題は、弁護士業務による受益者と出捐者が一致しない点だ。 弁護士は依頼者の利益を守るのがその使命。ところが、カンパに頼ると弁護士は依頼者とともに出資者の顔色を見ざる得なくなり、弁護士倫理と矛盾する。

@kambara7

裁判当事者にカンパする人間は、単に裁判の当事者を守りたいからカンパするとは限らない。むしろ、ある裁判の結果で自分の支持する意見や考え方を世間に認めさせたいという人が多いだろう。
裁判途中で依頼者の方針が変わり、和解するとか取り下げる場合、カンパした人間の意向に反する場合はないか。

@kambara7

裁判費用についてカンパに頼ると、特に原告の場合、裁判にかける弁護士のモチベーションも下がるリスクもある。
原告の弁護士は裁判に勝ってそこから報酬をもらうのが楽しみで頑張るのだ。カンパからお金を貰うなら、裁判結果の重要性は相対的に低下するだろう。
これは依頼人から見たリスクだ。

@kambara7

被告の場合でも見てもリスクがある。
私が経験した事案。被告側でカンパでお金を受け取って受任した弁護士が期日に一度も来なかった事例があった。
もし依頼人から着手金を受け取っていれば「返せ」となるだろう。カンパからお金を受け取った弁護士は依頼者に対して無責任になるリスクがあるのだ。

@kambara7

俺はカンパなりクラファンで裁判をすることを全て否定するつもりはない(俺もそういう事例が全然ないわけではない)。
ただ、カンパに適した事例、そうでない事例の基準が未だ明確になっていない点が問題だろう。
その意味で今の時点では「無闇にカンパに頼るのは慎重であるべき」だろうと考えている

@kambara7

 例えば、余命3年時事日記による大量懲戒に対して損害賠償請求を求める民事訴訟において、佐々木亮弁護士、北周士弁護士、嶋崎量弁護士は、裁判費用をカンパによって集めましたが、同様に大量懲戒を受けて損害賠償請求を求める民事訴訟を提起した神原元弁護士は、カンパを一切集めようとはしませんでした。
 神原元弁護士が訴訟代理人として受任した依頼者の中でカンパによって裁判費用を捻出していた方として私が思い浮かべる人物は李信恵さんですが、李信恵さんがカンパを集めたのは、北新地大学院生リンチ事件民事訴訟などで神原元弁護士が李信恵さんの訴訟代理人を引き受けるはるか前の出来事でありましたし、李信恵さんと最も関係性の強い弁護士は神原元弁護士ではなく上瀧浩子弁護士でした。その点からも神原元弁護士が妥協する余地があったと思います。
 ただ、一般社団法人Colaboの裁判費用カンパは神原元弁護士が弁護団の中で主任格となっている時点で新たに始められたものであり、李信恵さんの事例とは明らかに異なるものであると思います。訴訟代理人として神原元弁護士が裁判費用のカンパに対する意見を述べる機会がないはずがありませんから、神原元弁護士はカンパに対して否定的な意見を伝えたものと思われます。つまり、一般社団法人Colaboがなした裁判費用のカンパは、神原元弁護士の意見を採用せずになされたものである可能性が非常に高いと言えるのです。俗な言い方をすれば、神原元弁護士は依頼人にコケにされたのかもしれないのです。

神原元弁護士は訴訟代理人を辞任するのか

 このような状況で次に起こる出来事として私が予測するのは、神原元弁護士の訴訟代理人辞任です。民事訴訟においては依頼人と訴訟代理人との信頼関係が非常に重要であり、裁判の進め方についてこれほどの意見の違いが露呈してしまったことを理由として訴訟代理人が辞任するということは十分考えられることですし、神原元弁護士の性格などから考えても説得されて信念を曲げるような人であるとは思えませんから、依頼人と訴訟代理人との間の溝は相当大きくなっているものと考えられます。
 そして、このような状況下で神原元弁護士が訴訟代理人を辞任しなかったとすれば、私はある邪推をせざるを得なくなります。一般社団法人Colaboの裁判費用のカンパが神原元弁護士が異を唱えることができないほどの上からの意向なのではないかという邪推です。2月14日の第2回書類準備手続を前にして、一般社団法人Colaboの民事訴訟を巡る動きは混沌としてきたと言えそうです。