見出し画像

【読む力】⑦脳内図書館

1冊の本。
それは、1人の物語。
誰かが書いた、ある人のお話。

2冊の本。
それは、2人の物語。
2つが繋がることもあれば、分かれることもある。

3冊の本。
それは、3人の物語。
お互いに影響を与えたり、与えなかったり。

1本の木。1本だけなら、「木」
2本の木。2本なら、「林」
3本の木。3本なら、「森」になる。
たくさんの木が集まって「森林」になり、
やがて「山」となる。

同じように、1冊の本がたくさん集まって
本の森林になって、やがて本の山ができる。
(それを、積読というのかもしれない)

本棚に並べてみた。
それぞれの話を、背表紙が語る。
1冊じゃわからないけど、
集まってくると「文化」がうまれてくる。
その「文化」が世界観を形作る。

私の頭の中に、だんだん「世界」ができあがる。
子どもの頃は、おとぎ話の世界だった。
ファンタジー、恋愛要素を含む、怖い話は嫌いだった。
仕事を始めたら、保育の世界だった。
手遊び、発達、保護者対応、女社会がわかってきた。
仕事を辞めたら、本の世界だ。
ビジネス、小説、神話、雑誌、マンガ、児童文学、スピ、アート、言葉など手当たり次第食べていった。

成長するたびに、入れ替わり
森は色を変えていく。

森ができてきたあたりから、
1人の頭の中に、脳内図書館ができあがる。
人に話せたら、この知識はもう自分のものだ。
誰にも奪われない。

人との出会いは、一期一会。
本との出会いも、一期一会。
それぞれ、適切なタイミングがある。

人と人が出会い、新たなアイデアがでることがある。
同じように本と本を組み合わせて新たなアイデアが生まれることがある。

そんな発見の楽しみ。
そんな不思議な体験。
それができるには、脳内図書館がいる。
脳内図書館を大事に育てていこう。

それには、植林しかない。
種まきして育てないと。
それには、多読しかない。
読んでみて理解しないと。

興味のアンテナを高くして。
「ピンっ」っときた感覚を大切にして。

さぁ、今日はどの本を食べようか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?