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佐藤友美(さとゆみ)さんの「文章が上達するコツ」セミナーに参加して

「日曜日のお昼に文章のお勉強なんて、すごいじゃん!」
そうやって褒められるために参加したわけじゃない。ただ、知りたかっただけ。さとゆみさんというライターの文章術を。

こんなのがあったから、即申し込んでおいた。それがかれこれ1カ月前のこと。そして、今日だ。本番だ。久しぶりのzoomだった。

北海道出身の佐藤友美さん。弟さんは新聞記者。お父さんは先生だったらしい。お父さんはもうお亡くなりになってしまったようだが、その時のエピソードを聞いて、最後には目がうるうるしてしまった。泣けるセミナーなんてあまりないぞ。小説ならまだしも、さとゆみさんが語るエピソードの切り口がおそらく曲者なのだ。やはり、書くシゴトのプロは違う。


文章が上達するコツ

まぁ、途中で天のお助けはあったもののワークを交えた今回の講義はためになった。いや「書く仕事がしたい」と「本を出したい」というさとゆみさんの2冊の書籍を読んで予習をしていったからこそ、ついていけたのだ。ペースが早かった。「さぁ、1分でこんな文章を書いてみて!」なんて無茶ぶりについていけてる参加者みんながすごいのだ。

何があったのか?
ぶっちゃけ、主催者のESSEさんからはこの内容は秘密ですと言っていた。だよな。限定配信だしな……。しかし、優しいさとゆみさんはシェアしてもいいんじゃない?という意見だった。ですよね!?みんなも知りたい文章術!

①ライターとは

大前提として、日本語同士だから「伝わる」と思ったら大間違いです。
ライターは、何に一番近いかというと翻訳家なのです。
つまり、「書く」とは、日本語を日本語に翻訳することです。

こんな文章からスタートした。
「書く」とは、翻訳らしい。英語を日本語にとかではない。
日本語を日本語にだ。私はそんなの得意だ。特に幼児期のよくわからない日本語を翻訳するのに長けている。(元保育士だから)
子ども「あん!」→保育士「(おおむね)アンパンマンだねぇ。」
子ども「っち!」→保育士「あぁ、う〇ちしたいのね。トイレ行こう。」
ところが、こんな小さな日常よりも、もっとバカでかいメリットがあるのだ。「書く」ことができると。

「書ける」と何ができるでしょうか?

・集客できる
・求人できる
・受注できる
・信頼される
・株価あがる
……etc.

コンプライアンスがあってどこの誰かなんて、秘密だ。さとゆみさんは日本の経済を裏で握っているらしい。株価までも……。それが「書ける」人の発言なのだ。私なんて、株価なんて知らずに子どもたちとアンパンマンとバイキンマンと一緒に戯れていた。そんなこんなでいきなり宿題が出される。

②さぁ、実践してみよう!

<Work>
全ての原稿は推し原稿だと思ってください。
あなたの、推しは何ですか?1分で書いてみてください。



それに数字を加えて?(1分で)



そこにオンリーも加えて?(1分で)

次々に宿題が出される。

今から、1分って!

あわわわわわわわわわわわわ。推しなんて子ども以外にいないんですけど?

いきなり、文章ワークに頭を抱える暇もなくどんどん進む。
途中の予期せぬブレイクタイムはきっと天からのお助けだったのだろう。

チャット欄には、いろいろな人の書き込みが入っていく。推しは食べ物でもいいらしい。チョコもなかジャンボをトースターで焼いたら美味らしい。まさかのさとゆみさん、コメントまで大サービス。わやわやしていた。
ここで、現代人に朗報が入る。AIにはできないとっておきの話だ。

③体感は、AIには表現不可能

AIに伝えられない事はなんでしょう?
それは、いかに個人的であるか。rawであるかです。

raw【生(なま)の、料理してない、原料のままの、未加工の、精製してない】

AIは統計学である。だからこそたった1人の人間の感覚を表現するのは向かない。ということは、逆にそれが人間にしかできない表現であるということだ。その表現力を磨くために「書く」ことが役立つ。人にその1個人の体験を臨場感あふれるほどにシェアしやすいのが「書く」だ。

どういう時に、人の心が動くか?
それは、個人的エピソード(自分でも使用者の声でもいい)に共感
または、比較できた時だ。

1個人の体験はシェアできるが、共感させるのは難しいことも多いだろう。実は、心を動かすというのは共感だけではないのだ。あなたの体験を読んだり聞いたりした相手の心の中に比較(私とあなたは違うのね)が生まれたという事実があれば、それも人の心が動いたということに他ならない。

比較をした瞬間にその文章は育つ。自分事にされる。
共感はむずかしいけど、なにか自分事にする。

どうやら共感できる個人的エピソードか、比較されるようなエピソードを盛り込めるようになると、人と差がつく文章を紡ぐ人になれるようだ。
それには、コツがある。

④犯人しか知らない言葉を使え!

個人的エピソードの中に

・褒められた!
・泣けた!
・助かった!
・気持ちいい!(五感)
・ここが違う!
・ここが便利!

を入れていくといい。

ここからは、実例だった。
①数字を盛り込み
②五感を使って得た情報を伝え
③オンリーを効果的に使い
④AなのにBという構文を意識して(さんまなのに!?)
⑤気持ちよりも、行動や反応に焦点をあて
⑥その後の「変化」や、実行した「結果」を伝える

ここまでだいぶ盛沢山だった。どれもこれもいい話。さんまなのに!?は、さとゆみさんのFacebookを見てみると証拠がある。それでも網羅なんてできやしない。そんな時は、カンニングをするしかない。

ふむ。この本に書いてある。割と詳しく。徹子さんとタモリさんの話も詳しく書いてある。(さんまさんと所さんのくだりは今回の特別セミナーだけらしい!勝手にお得感を感じた。)

とっておきの話を聞くコツは「徹子で触ってタモリで脱がせる」だ。

さとゆみ語録

有名な人の話は、わりと知られていたり世の中に出回っている情報も多い。しかし、普段知らなかった顔が見えると確かにおもしろいしチャンスだ。

さとゆみさん自身、いろいろな体験をしてきている。それを惜しみなくシェアしてくれている。それはこっちの本にも。

この本のおわりに、お父さんとの話が書いてあった。すでにそこでエモいって思っていたが、今回のセミナーでさらに優しいお話が聞けて良かった。
私も、優しい世界を創りたい。「こどものえがお」が溢れる世界を。

まとめ

そんなこんなで質疑応答もあったけど、それは大切に私の心にしまっておく。決して、メモをし忘れたとか12時をすぎてお腹が空いていたとかではないのだ。今日の講義をみんなにもわかりやすく3つにまとめておこう。

文章が上達するコツ
①読者にわかりやすく翻訳しろ
②犯人しか知らない言葉を使え
③あなたのエピソードを大切に

きっとこんな感じだ。
3つぐらいにまとめると気持ちがいい。
さとゆみさん、ありがとうございました。


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