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これからの時代、「英語」だけではダメ‼️「emoji語」のスキルも必要❤️

 絵文字は日本が発祥です。世界では「emoji(えもじ)」と言われています。日本人なら「絵文字とは何か」という説明は不要でしょう。そして、日本の文化ならではの絵文字が存在するのも事実です。例えば、🎍、🎎、🎏、🎋、🎑などは、日本ならではの絵文字です。日本文化に馴染みのない方から見たら「これはなんだ?🤔」と思うことでしょうね。

 みなさんは、日頃どのように絵文字を使っていますか? 嬉しい時に「😊」と表現したするでしょうか? または、「今日、動物園で🐼を見たよ」という使い方もいいですね! 絵文字の歴史も長くなりましたので、利用に関して批判する人は少ないでしょう。しかし、会社の重要資料が絵文字だらけなら、「ふざけているのか💢」と言われそうですね。

「e^👁🥧」って何❓

 では、少し視点を変えて世界を見てみましょう。世界的にも超有名な起業家の一人であるイーロン・マスク氏は、絵文字を使います。以下をご覧ください。これはイーロン・マスク氏の好きな式なのですが、わかりますか?

 ヒントです。
 👁 = i
 🥧 = π 
 わかりましたか❓

 答えは、オイラーの公式です。(「オイラーの公式って何?」と思ったら、ご自身でお調べください)
 非常にユーモアのある表現ですね😊 
 教科書に絵文字がたくさんあったら、勉強嫌いも減るかもしれません‼️

重大発表は「🖤♥️💛」で表現❗️

 それでは次を見てみましょう。こちらは世界中を驚かせた「電気自動車のTesla(テスラ)社が、ギガファクトリー4をドイツに建設」の公式アナウンスです。日本の企業なら「さて、この度我が社では、ドイツに工場を建設することになり〜〜」と表現するところでしょう。しかし、イーロン・マスク氏の手にかかれば、こうなります。世界中を楽しく驚かせます🤗

 「🖤♥️💛」でドイツの国旗「🇩🇪」を表現しています。そして「GIGA BERLIN」で、「新しいギガファクトリーがベルリンができる」ということを意味しています。テスラには「ギガファクトリー」という名前の工場があります。1と2が米国に、そして3が中国にあるのです。もちろんそれらの背景を知らなければ理解できませんが、しかしテスラの専門家やファンはすでに把握していることですから、これだけの情報で十分通じます。
 ドイツといえば、超有名な車メーカーがたくさんある国です。そこにアメリカのシリコンバレーのそれも電気自動車のトップが工場を作るのです。日本に例えるなら、トヨタ自動車のある愛知県をイメージするといいかもしれません。これは参入する企業としては挑戦です。一方で、受け入れる側の国の人は驚きではないでしょうか。働く場所が増えたり、経済に対するメリットがあるのは事実です。しかし、中にはあまり良く思わない人もいるかもしれません。もし、反対勢力が大きいと、その国で安定的なビジネスを行うことはできません。しかし「🖤♥️💛」でその国を表現すれば、ドイツに対する愛も感じられます。これほどステキな表現はないのではないでしょうか。
 このツイートが配信される少し前に、ドイツで「The Golden Steering Wheel 2019」が開催され、テスラ車が表彰されました。その受賞の場でイーロン・マスク氏は、ギガファクトリー4の発表をしました。

「🚀」だけで「主語+述語」を表現する🔎

 では、次のメッセージを見てみましょう。これはSpaceX(スペースX)社のロケット打ち上げに関する予告です。どういう意味でしょうか。少し英語の読解力が必要ですね。

 「もし、月曜日にスタティックファイア(ロケットの打ち上げ前のテストのこと)がOKなら、火曜日に打ち上げるよ」という意味です。「🚀」の絵文字1つで「ロケットを打ち上げる」まで表現しています。絵文字1つで「主語+述語」を表現しているのですから、非常にコンパクトですね。

 このように絵文字には、私たちが一般的に使っている言語にはない便利な点があるのです。

✍️ 言語の壁がなく、誰でもわかる ✍️
 スペースXの情報は世界中の人が見ます。英語が母国語の人もいれば、日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語などあらゆる国の人がいるわけです。ですが、各人の英語レベルは異なります。「🚀」と表現すれば「これは宇宙に打ち上げられるロケットだ」と、どの国の言語の人にもわかります。もし「rocket」と書けば、英語が理解できる人にしかわかりませんし、「ロケット」と書けば日本語がわかる人しか理解できません。「🚀」なら、誰でも容易に理解できます。つまり「emoji語」は、世界共通語というわけですね❗️

✍️ 文字が省略できる ✍️
 「🚀」を文字で表現する場合、英語なら「rocket」、日本語なら「ロケット」となりますね。アルファベットなら半角6文字、カタカナなら全角4文字です。どちらも「🚀」に比べたら長くなります。また「🚀」では、主語のみならず述語まで表現しているので、「打ち上げる」も省略していることになります。「ロケットを打ち上げます」という11文字を「🚀」だけで表現していることになります。Twitterのように字数制限が厳しい場合、最小の文字数で最大の情報を表現することも大切です。
 もちろん、すべての絵文字が「主語+述語」を表現できるとは限りません。ロケットは歩きませんし食べたりもしません。「ロケットは今日のランチにハンバーグを食べました」などという文章は成立しません。「🚀=打ち上げる」です。このように動作が限定している絵文字の場合、1つの文字で言い表せる意味が多いのではないかと思います。

社長から社員へのメッセージ ❤️

 昨年末にイーロン・マスク氏が、テスラとスペースXに送ったメッセージがこちらです。

 日本の会社では、あまりないタイプなのでしょうか。特に、日本の男性社長の場合、「♥️」はきっと恥ずかしくて書けないでしょう。
 しかし、イーロン・マスク氏の元で働く人たちがこのメッセージを受け取ったら、それは嬉しいのではないでしょうか。🚀(ロケット)と🛰(衛星:スターリンクプロジェクト)はスペースX向けで、🚘(車)と☀️(ここではソーラーパネルの意味する)はテスラ向けの絵文字ですね。

✍️ 大人の皆さんへ:絵文字は重要な言語の一つ

 時代が変わり、絵文字も重要な言語の一つになりました。あまり使い慣れていない人には、抵抗あるかもしれません。しかし上記で述べた通り、重要な情報が絵文字で伝えられているのも事実です。世界共通語として「emoji語」を読解する能力は必要です。そしてもちろん書けた方が(厳密には書くというよりモバイルやPCで入力できた方が)コミュニケーションの幅も広がることでしょう。
 ただ、日本文化の特徴としての問題も気になるところです。ある日突然、男性社長が社員に「❤️」と書いたら、「この社長、大丈夫?」や「セクハラ社長」などと言われそうです。そう言われない工夫が必要なのかもしれませんね。

*Twitterはイーロン・マスク氏のものを引用

🤗 絵文字・emojiに関する情報をTwitter(@emojitalkrules)にて配信中 🤗


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