イーフロンティア破綻で振り返る「パッケージPCソフト事業」の変化
小寺・西田の金曜ランチビュッフェ 16号(2014年12月26日)発行より
12月15日、PC向けパッケージソフトビジネスで知られるイーフロンティアが、12月12日付けで東京地裁へ民事再生法の適用を申請したことを明らかにした。負債総額は約23億5000万円。2010年に年商が40億円に達したものの、その後の舵取りをあやまり、その後は資金繰りに苦しんできた。
イーフロンティアはPC向けゲームの他、3D CGソフトの「Shade 3D」などの代理店を手がけてきた。同社の直接の破綻の原因は、Shade 3Dの代理店契約を解除されたことにより、主力商品を失ったことと言われている。代理店契約解除に至る流れについても色々あるようだ。だが、今回そこは本論ではないので省く。ポイントは、PC向けパッケージソフトというビジネスがいまや絶滅危惧種であり、ほとんどのシーンで成立しなくなってきている、ということである。
今回は、PC向けパッケージソフトというビジネスの現状と今に至る変化を追うことで、「店舗とオンライン販売」の意味を考えてみたい。
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