【寸懐:音楽、著作権、JASRAC】

音楽家・アーチストだって生活があるから、著作権できちんと保護されなければいけない。よくわかる論理です。

けれども音楽をはじめとする芸術は、制作者と同じように、それを鑑賞する人を必要とします。ある曲を聴いてみようと思うようになるのは、それを以前聞いていい曲と感じたとか、知り合いの誰かがいい曲と行っていたとか、まぁそんなことでしょう。何処かで誰かが演奏していた・歌っていたことがあるからなのです。

どんないい曲であっても、忘れ去られてしまえば、それで終わりです。誰も聞いてくれなければ、いくら著作権があっても、その音楽家の収入にはなりません。歌を忘れたカナリアです。

問題は、こヽです。音楽家は自分の曲が忘れられれば、それまでです。しかし、そんなことは JASRAC には無関係です。
音楽を使ってさえいれば、金を徴収します。JASRAC の”適正”経費は保持し、一人一人の音楽家の生活が苦しかろうと”売れないのが悪いんだよ”の一言でしょう。
私のような部外者から見れば、よく音楽家の方々は、こんな非道なやり方を甘受していると思います。江戸時代の吉原の方がまだましかな、と思えるくらいです。吉原では、住む所と三度三度の飯は提供されていたのですから.....

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