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【レポート】こうちアントレプレナーナイト 連続セミナー#5 ~バリキャリ女子を救う!高知の生産者と都会を繋ぐ、食ビジネスへの挑戦~


こうちアントレプレナーナイト 連続セミナー#5『バリキャリ女子を救う!高知の生産者と都会を繋ぐ、食ビジネスへの挑戦』をテーマに、浅野さんにお話していただきました。

2019年10月16日、「こうちアントレプレナーナイト#5」がKids park CHUCHUにて開催されました。このイベントは、高知県内で活躍する先輩起業家を招き、起業までの道のりや苦労話、起業するにあたっての心得など、実体験をもとに紹介してもらう、対話形式のセミナーとして実施しました。

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<ゲスト講師>浅野聡子さん(株式会社StoryCrew 代表取締役)

北海道釧路市出身、日本縦断人生を爆走中のローカルキャリア女子。東京で自動車業界やブライダル業界向けのマーケティング、事業企画に携わったのち、夫の故郷である高知県へ移住。高知県地産外商公社に入社し、高知県食材の県外商流構築に携わる中でローカルの食の素晴らしさに感銘を受ける。
2016年3月に株式会社StoryCrew(ストーリークルー)を設立し、自分流の外商とローカルライフの実現も目指す。農産品・加工食品のリブランティング、営業販路戦略設計、カフェ運営プロデュース等を行い、2018年5月にバリキャリ向けのフードブランド「イナカデリコ」をリリース。都内オフィス向けに高知県食材を活用したサラダ、サンドイッチ、デリカッセンなどを展開。年間約20万食を販売する。


チェックイン

まずは参加者の方々の自己紹介からスタート。今回は、食関係の事業を行っている方や、異業種の方、大学生など様々な年代・職種の方にご参加いただき、お名前とセミナーに参加した理由と好きな秋の食べ物を発表してもらいました。

「浅野さんの活動を知り、お話を聞いてみたいと思った」、「浅野さんと最近知り合いになり、どんなことをされているのか興味を持った」など、参加理由は様々。
浅野さんのことを知っている方も、初めてお会いする方も、お話を聞くことを楽しみにしている様子が伝わってきました。

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浅野さんの講演『バリキャリ女子を救う!高知の生産者と都会を繋ぐ、食ビジネスへの挑戦』

その後、浅野さんの講演がスタート。浅野さんの自己紹介のあと、現在行っている事業に至るまでを時系列でお話いただきました。

浅野さんが起業し、今の事業を始めるきっかけになったのは、ご自身の原体験でした。
ビルの37階のオフィスで働いていた頃、外に出ようとエレベーターに乗るだけで行列に並ぶのが当たり前。多忙でまともに休憩時間も取れない中、移動するだけで時間が取られることがもったいなく感じ、出勤時にコンビニでその日1日分のご飯と飲み物と間食を2,000円ほど買い込んでいました。身体に悪い、異常だ、ということすら思わなかった、と話します。

数年後、結婚を機に高知へ移住した浅野さんは、高知のスーパーを訪れたときに大きな衝撃を受けました。鮮度の良い、とれたての地元食材が沢山並んでいる光景は、これまでの自分の食生活を疑うほどでした。そのとき「これって私にしかできない、何かのヒントかも」と心が動きました。

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地産外商公社の仕事を経て、起業。立ち上げた『イナカデリコ』は、過去の自分が欲しかった、新鮮で身体に良いものを作り、売る。まさに、浅野さんなりの地産外商のスタイルでした。

しかし、現実はそう甘くありません。自信を持って始めた商売スタイルは、売り上げは上がらず、月100万円を超える赤字に加え、雇用も安定しない、と想定外のことばかり。
ですが、そのときに「人の行動と志向には大きな溝がある」と気づきます。そこから事業を色々と改善する日々が続いていきました。

全体的な事業内容から商品開発や調理方法まで、大きなことから小さいことまで、様々な工程を見直し、事業方針の変更を繰り返していきながら、こだわるポイントが少しずつ見えてきました。現在は、売り上げも安定し、新たな事業の構想も生まれています。

「大事にすべきは、目の前にいるお客様のニーズ」そう、きっぱりと言い切った浅野さんの言葉に、深く頷いている参加者の姿が見られました。

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対話の時間

浅野さんのお話が終わった後は、テーブルを囲んで、質問や気になったことなどを聞く対話の時間を実施しました。

各自、自由に質問や感想を言う時間となりました。参加者からは、「うまくいっていない事業を新しい事業に切り替えるとき、従業員から反発はないのか」といった疑問や、オフィス販売についての質問、共感した部分の感想も出ました。


チェックアウト

チェックアウトでは、浅野さんのお話を聞いてどうだったか、一人ずつ感想を発表してもらいました。
一番多く聞かれたのは、「参加した良かった」という声。食の分野であっても、異業種であっても、浅野さんのお話は深く響いた部分がいくつも散りばめられたことが伝わってくる感想が沢山ありました。

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総括

今回は食という身近なテーマでしたが、異業種の方の参加も多く、また女性の割合も高かったです。浅野さんのお話は、想いの部分に共感するポイントがいくつもありました。特に、事業をされている中での葛藤や迷い、苦しみといったリアルな経験は、どんな業種の方にも響いた部分があったのではないかと思います。
そして、浅野さんを応援したくなる人が沢山いる理由は、ありのままを素直にさらけ出しているからだと、講演を通じて強く感じました。


(レポート:上野 伊代)


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