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【レポート】こうちアントレプレナーナイト 連続セミナー#3 ~地域課題が資源と教材になる「ねぇ、次何して学ぶ?」~


こうちアントレプレナーナイト 連続セミナー#3『地域課題が資源と教材になる「ねぇ、次何して学ぶ?」』をテーマに、吉冨さんにお話していただきました。

2019年9月30日、「こうちアントレプレナーナイト#3」がKochi Startup BASE®︎(以下KSB)にて開催されました。このイベントは、高知県内で活躍する先輩起業家を招き、起業までの道のりや苦労話、起業するにあたっての心得など、実体験をもとに紹介してもらう、対話形式のセミナーとして実施しました。


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<ゲスト講師>
吉冨慎作さん(特定非営利活動法人 土佐山アカデミー 事務局長)

山口県下関市出身。宇部高専時代ロボットコンテスト等で活躍するも、デザイナーに転向。その後外資系広告代理店へ移籍し企業ブランディング・Webキャンペーン・商品開発・TVCM・ポスター制作等に関わるなかで坂本龍馬のポータルサイト「龍馬街道」を立上げ、高知と深く関わっていく。
2013年2月、土佐山アカデミーの想いに共感し移住を決意。地域課題を資源と捉え教材に変えることで、ワークショップ・企業研修等、「地域を学びの場に変えていくアプローチ」を実践中。企業や地域のブランディングの案件多数。
内閣府「地域活性化伝道師」/ 高知高専非常勤講師/ 高知県観光特使


チェックイン
まずは参加者の方々の自己紹介からスタート。今回は9名の参加者にお越しいただき、お名前とセミナーに参加した理由を発表してもらいました。
多かった理由は「土佐山アカデミーのことを知りたい、興味がある。」という内容。中には、「以前、土佐山アカデミーで働くために高知県に移住をする人に会ったことがあって気になっていた。」というようなエピソードを話される参加者もいました。
複数回参加してくれている方もいたので、始まる前から会話が盛り上がっている場面も見られました。

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吉冨さんの講演『地域課題が資源と教材になる「ねぇ、次何して学ぶ?」』
その後、吉冨さんの講演がスタート。始まる前に参加者から聞きたい内容をヒアリングしたうえで、少しずつ話題を提供してくれました。
土佐山アカデミーの取り組みを表す言葉「ねぇ、次何して学ぶ?」
吉冨さんが事務局長を務める土佐山アカデミーでは、地域にある課題を魅力的な資源に転換し、それらを使って様々な企画や面白いイベントを実施しています。例えば、地域に生えすぎてしまっている竹や、急斜面がひどくて生活をし辛い土地。普通に考えれば厄介な地域課題です。ですが、角度を変えれば、これらは立派な教材になります。例えば、竹のけずり方を地域の人に教えてもらうことが出来れば、それはコミュニケーションを生むツールへと変わります。
こうしたことを通じて、子供たちに「視点のつくり方」を教えている、と話してくれました。

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後半では、吉冨さんがなぜ高知に来たのか、というお話もしていただきました。高知は全国的に見ても一番高齢化が進んでいる、15年先を行く最先端の土地。このおもしろい高知をもっとおもしろくしたい、と思ったそうです。
吉冨さんの考える「おもしろい」とは、ギャップがあること。これが課題を資源にすることに繋がっています。加えて、土佐山という場所を選んだ理由も聞かせてくれました。元々、土佐山には学びの村というストーリーがあります。この話を初めて聞いた参加者からは「へぇ~」という声が漏れていました。
最後に、目指す世界観を教えてくれました。土佐山アカデミーが小さくなり、周りの人たちが好きなことをやっているのが理想の姿だ、と見せてくれた一枚の絵には、ワクワクするような未来が映し出されていました。

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対話の時間
吉冨さんのお話が終わった後は、隣通しで感想のシェアをしました。
その後、テーブルを囲んで、質問や気になったことなどを聞く対話の時間を実施しました。
「企画を発想するとき、どのようにしているのか」というアドバイスを求める意見や、「地方創生が無くなったとしたら、どうするのか」、「資金繰りはどうやっているのか」という運営や事業についての鋭い質問も。参加者の個性が溢れた対話の時間になりました。


チェックアウト
チェックアウトでは、吉冨さんのお話を聞いてどうだったか、一人ずつ感想を発表してもらいました。
「土佐山アカデミーの名前は知っていたけど、取り組みや活動を知らなかったので、知ることができて良かった」、「失敗を恐れずにやっている姿勢を子供たちにも伝えたい」といった感想が聞かれました。

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総括
今回は土佐山アカデミーの活動だけでなく、様々な活動を行う吉冨さんのお話に沢山のヒントや気づきを得た参加者が多かったように感じました。
講演だけでなく、対話の時間にも一人ひとりの質問や、感想に対しての丁寧な回答の中に参考になる考え方がいくつもありました。
また、セミナーが終わったあとも話は尽きず、吉冨さんと楽しそうにお話をする参加者の姿がとても印象的でした。


(レポート:上野 伊代)


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