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【レポート】こうちアントレプレナーナイト 連続セミナー#7 ~今夜はジビエを食べようよ、が合言葉になる日まで~


こうちアントレプレナーナイト 連続セミナー#7『今夜はジビエを食べようよ、が合言葉になる日まで』をテーマに、西村さんにお話していただきました。

2019年11月6日、「こうちアントレプレナーナイト#7」がKochi Startup BASE®(以下、KSB)にて開催されました。このイベントは、高知県内で活躍する先輩起業家を招き、起業までの道のりや苦労話、起業するにあたっての心得など、実体験をもとに紹介してもらう、対話形式のセミナーとして実施しました。


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<ゲスト講師>
西村直子さん(Nook's Kitchen

<プロフィール>
高知県高知市出身。20歳からアジア、アフリカ、ヨーロッパを放浪。
その後、海外移住を目的に26歳で調理師免許を取得。ニュージーランドへ渡り、レストラン勤務や料理教室の講師をしながら永住権を取得し、12年間生活した。
2009年に帰国。故郷の高知へ戻ると、外国では高級食材のシカが日本では害獣扱いであることに驚き、シカの価値向上を目指した商品開発やイベント企画を行った後、ジビエ料理専門店を3年間限定でオープン。
2018年、ジビエの新拠点を作るため、祖父母が暮らした香美市香北町の古民家を改修。
ジビエのプロを養成するため『ジビエビジネスアカデミー』を主宰するほか、ジビエ弁当販売やセミナー講師等を行いながら、田舎暮らしを楽しんでいる。


チェックイン
最初に、参加者全員で自己紹介。お名前と所属、参加動機、冬の好きな食べ物を発表しました。

大学生から60代、幅広い世代の今回の参加者。自己紹介では、ジビエを昔から食べていたという方や、ジビエのことを知りたいという方など、西村さんの取り組みに興味を持たれていることが分かりました。

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西村さんの講演『今夜はジビエを食べようよ、が合言葉になる日まで』
その後、西村さんの講演がスタート。初めに幼少期から現在までのご自身の経歴を振り返ってくれました。外国生活の中での大怪我や、病気の発覚など様々な出来事がありましたが、このことによって自身が「生かされている」ことを強く感じている、と話します。
よく、西村さんは周りから「なぜ思い切ったことができるの?」と聞かれるそうですが、これまでの経験が大きく影響しています。

日本に戻ったことがきっかけで、ジビエの仕事に携わるようになりました。日本では害獣扱いされているシカですが、ニュージーランドでは高級食材です。「シカが害獣」というのは世界の非常識。そこで西村さんは、シカやイノシシといった害獣を有効活用して問題を解決しよう、と考えました。地域に来てもらう資源として、活かされる仕組みを作りたい、と思い、ジビエに関する取り組みを始めていきます。

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『シカドック』の販売や『ジビエフェスタ』の開催など、ジビエを軸にした取り組みはメディアからも注目されました。その後、ジビエでビジネスを成功させることや、高知でジビエを食べる習慣を作るため、『Nook's Kitchen』という飲食店を経営。戦略を企て、お店は常に満席になるほど大人気になりましたが、当初の計画通り3年で閉店しました。

現在、西村さんが取り組んでいる事業の柱は「本当においしいジビエを普及させる」こと。そのために、ジビエの調理法などのノウハウを教えるビジネスを新たに始めました。
その他、ジビエを買いたい消費者や加工場を繋ぐハブ的な役割や、ジビエのコンサルティングなども行っています。

これからの展望などを話してくれたあとに、西村さんから伝えられた「人生に無駄な経験はない」という言葉。外国へ行き、日本に戻ってから今まで「自分はこうするために繋がってきた」と実感することもあるそうです。最後に「私がこれまで周りからしていただいたことを、お返しできる生き方をしていきたい」と笑いました。

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対話の時間
西村さんのお話が終わった後は、隣同士の2~3人のペアになり、お話の振り返りのシェアを行いました。その後、西村さんを囲んで、自由に質問や感想などを話す対話の時間を実施しました。

参加者からはお話の途中で出た、メキシコに行きたいという話題について「どうして行きたいのか?」という質問や、ジビエに関する質問など様々な話題が出ました。西村さんはひとつひとつの質問に「話しすぎかな?」と心配するほど丁寧に答えながら、ご自身の想いや考えを伝えてくれました。

チェックアウト
チェックアウトでは、西村さんのお話を聞いてどうだったか、一人ずつ感想を発表してもらいました。

参加者からは、西村さんの行動力に感化され、「何かをしたいという想いは持っているものの、言うだけで実行できていない。実行できるようにしたい」という声や、「ジビエをもっと勉強したい」という声も聞かれました。

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※総括
今回は、自分の気持ちの向かうまま行動する、西村さんの真っすぐな生き方に圧倒されたり、衝撃を受けたりした方も多かったのではないかな、と感じました。高知でジビエは、今や当たり前になりつつありますが、これまでの西村さんの取り組みがあったからこそ、今があるというのを思わされたお話でした。参加者の中には、西村さんの生活に興味津々の方もおり、新しい取り組みにもこんな風にファンが出来ていくのかな、と思わされました。

(レポート:上野 伊代)


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