見出し画像

【レポート】こうち女性起業家塾『SHE program』 「プログラム構築と見直し①(プランの見直し)」


第4回目となる、こうち女性起業家塾は『プログラム構築と見直し①(プランの見直し)』をテーマに、実施しました。

2019年11月7日、「こうち女性起業家塾『SHE program』」の第4回目がKochi Startup BASE®︎(以下KSB)にて開催されました。起業を考えている、新しい事業を始めてみたいなど、自分のプランを形にしていきたいという女性を対象に基本的な事業創造手法を学ぶ連続講座として実施しました。


画像7

<ゲスト講師>町田美紀さん(株式会社and. 取締役 デザイナー、hodoku代表)

1975年、高知市生まれ。制作会社数社を経て2001年、フリーランスデザイナーとして活動開始。2007年、一級建築士事務所 株式会社and.として法人化。デザインを軸に、広告、飲食。様々な業界で企画立案や商品開発などに携わっている。デザインに携わるモットーは“現場に足を運ぶ”こと。2011年、高知にUターン。翌年、ひろめ市場にワインバル『BAR VALERIAN』をオープン。3年間運営したのち、自然派ワインに特化し移転リニューアル。2013年、人と土地の力を掛け合わすことをコンセプトにした『SoulSoils』を立ち上げる。“つくる人”のアタッシェ・ドゥ・プレスとしてのクリエイティブオフィスを目指し『hodoku』をスタート。来年3月に45歳でこの『hodoku』を法人化予定。

画像8

<メンター>大美光代さん(特定非営利活動法人 わがこと 代表)

2015年3月、大手通信会社を退職。自分らしい生き方や家族との自由な時間を得るべく、小さくても自分の生業を持つことを目的にフリーランスに。仕事もプライベートも「楽しむ」ことを最優先に、前職で培ったコミュニケーション力や育成力を活かし、地域の人材育成事業等にも携わる。1980年生まれ、1児の母。
2018年1月に設立した「特定非営利活動法人わがこと」では、地域の小さな担い手を発掘し、一部の人に頼りきるのではなく、みんなが主役でみんなが活躍できる地域づくりをめざして活動中。

画像1

チェックイン
今回もゲスト講師が参加した回だったため、全員で簡単な自己紹介を行いました。受講生同士も4回目の講義となり、和やかなムードで始まりました。

画像2

講演テーマ『私らしい事業の作り方』
第4回目のテーマは“「わたし」の想いを形にする”の1回目。
第1回目、2回目は、自分自身の想いの深掘りや掘り起こしが中心でしたが、3回目からは自身のプロジェクトを言語化し、実際に起業をしている方からの意見やアドバイスをもらう内容へと変化しています。

4回目からは、具体的に事業を考えるための内容へと更新していくため、2回構成で実施。
今回は、ゲスト講師とメンターの2人体制で行い、前半はゲスト講師による講演、後半は、2グループに分かれてプランに対するアドバイスや意見をもらう時間としました。

まず、ゲスト講師の町田美紀さん(株式会社and. 取締役/デザイナー、hodoku代表)の講義から。

絶対に戻ってくるつもりはなかった、という高知に2011年にUターンし、現在はデザインを軸に、様々な業界での企画立案や商品開発、ワークショップの開催やイベント運営など、多岐にわたる取り組みに携わっている町田さん。

今現在、関わっている事業を少しずつご紹介いただき、その中で苦労したことや感じたことを包み隠さず話してくれました。その中で印象的だったのは「高知に無いんだったら、自分で作ろう。自分が欲しいものを作ろうと思った」という言葉でした。

その後、人生グラフを使いながら、これまでのことを振り返ってくれました。小さいころは「優等生でないといけない」と思っていましたが、大学生の頃に同級生や周りから「バカ」と言われることで、気が楽になったそうです。
チームでやることを楽しいと知ったのは、同じく大学生のとき。共同生活を送っていた町田さんは、リストを使って管理することや、人はそれぞれ好きなことをやっていると活きることを実感しました。

その後、建築の仕事に就職したとき、自分が好きな建築と仕事としての建築は違う、と気づきます。好きなことが、自分に向いているとは限らないことを知りました。

また、高知に帰ってきて、まともに仕事が無かった時期も経験。しかしこの経験が、いつまでも周りの環境のせいにしてもいけない、と考え方を改めることに。このように様々な経験を経て、これまでのことが今の町田さんに繋がっていきました。

終盤には、様々な出来事や体験を通じて感じたことを受講生にメッセージとして送ってくれました。「不満はチャンス」、「小さく始めてみる」、「3年は続けてみる」など、どの言葉も受講生たちに響いていたようでした。

画像3

町田さんの講義のあとメンターの大美さんからも簡単な自己紹介と事業紹介をしていただきました。笑いも交えながら、あっという間に受講生の心を掴んでいました。

画像4

対話の時間
町田さんの講演の後は、3名の2グループに分かれて、自身のプロジェクトについてアドバイスやヒント、意見をもらう時間となりました。事業を知ってもらうための手段を相談していたり、自身の立ち位置に悩んでいたり、と各テーブルで色々な悩みが聞かれました。
プロジェクトそのものではなく、その手前の段階のことについて行き詰まっている受講生が多いことも分かりました。
「どういう人を幸せにしたいか?具体的に幸せにしたい人はいる?」といった質問をしながら答えを引き出したり、「それ、もうプロジェクトとしてやったらいいよ!」と励ましたり、町田さんと大美さんからの声に、安心した様子や笑顔を見せる姿も見られました。

画像5

チェックアウト
チェックアウトでは、「普段と異なる立場の人からの意見やアドバイスを聞くことで、沢山の気づきがあった」という声や、「さっそくプロジェクトとして、自分のところで行動を起こしていきたい」といった前向きな宣言も聞かれました。
最後に、町田さんと大美さんからも一言ずついただき、4回目のプログラムも穏やかに終了しました。

画像6

※総括
今回は、4回目ということもあり、悩みが出てくるタイミングで2名の講師とメンターに参加していただいました。意見やアドバイスを聞く時間も、テーブルによって雰囲気が違っていて、予定時間を調整するほど盛り上がっていてホッとしました。
起業家塾も佳境になりました。受講生をサポートしながら、プロジェクトが前に進むように、さらに良い場づくりをしていこうと思います。


(レポート:上野 伊代)


町田さんの話をもっと深く知りたい方は、こちらの記事もチェック!


お問い合わせ
Kochi Startup BASE®️
住所:〒781-0084 高知県高知市南御座90-1 高知 蔦屋書店3F
運営:エイチタス株式会社 高知支社
Mail: ksb@htus.jp
Webサイト:http://startup-base.jp/

皆様からいただいたサポートは、今後の活動・運営に使用させていただきます。