森さん

【レポート】こうち女性起業家応援プロジェクト 連続セミナー#6 ~対話を重ねて心に寄り添う、痛みを希望に変えるホスピタルアート~


第6回目となる、こうち女性起業家応援プロジェクト 連続セミナー#6『対話を重ねて心に寄り添う、痛みを希望に変えるホスピタルアート』をテーマに、森さんにお話していただきました。

2019年12月4日、「こうち女性起業家プロジェクト#6」がKochi Startup BASE®︎(以下KSB)にて開催されました。「こうち女性起業家応援プロジェクト」は、講師からの一方的な話題提供というスタイルではなく、参加者も自分の想いや考え、気づきを、対話を通じて共有していく参加型スタイルで進められました。


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<ゲスト講師>
森合音さん (四国こどもとおとなの医療センター専属ディレクター/NPO法人 アーツプロジェクト理事長)

<プロフィール>
1972年徳島県生まれ。1995年大阪芸術大学写真学科卒業。
2000年クリエイティブオフィスフロムハーツ設立、フローリストとして活躍。
2003年、心筋梗塞で夫を亡くす。
夫の遺したカメラで2人の娘の日常を撮った「太陽とかべとかげ」で、2005年富士フォトサロン新人賞を受賞。
2005年に「Edge―境界」でエプソンカラーイメージングアワード・エプソン賞を受賞。
2008年より香川小児病院(現・四国こどもとおとなの医療センター)でホスピタルアートに携わる。
2016年度、医療福祉建築賞にて、四国こどもとおとなの医療センターが「医療福祉建築賞準賞」を受賞。
2018年に公共建築賞にて、四国こどもとおとなの医療センターが「優秀賞」を受賞。


チェックイン
まずは参加者の方々の自己紹介から始まりました。お名前と所属、参加動機と今ハマっているものを発表してもらいました。

参加者の中には、森さんの活動を知っていた方や似たような活動をしたいと考えている方など、ホスピタルアートやヘルスケアに興味を持っている方が多くいました。

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森さんの講演『対話を重ねて心に寄り添う、痛みを希望に変えるホスピタルアート』
その後、森さんの講演が始まりました。普段は、病院で行っているホスピタルアートのお話が多く、自身の人生をベースにお話しいただくのは、今回が初めてのこと、と前置きしながら、これまでのことを振り返ってくれました。

森さんにとって、一番大きかった出来事は夫の死。大きな喪失感と残された小さい子どもたち。想いもよらぬ出来事に森さんは打ちひしがれて、立ち直ることがなかなか出来ませんでしたが、子どもたちと一緒に過ごす日々の中で、涙が溢れるのを隠すために夫のカメラを使って写真を撮り続けます。そのとき、実感したことは「芸術はセルフカウンセリング」だということ。
この経験を通じて、自分にとって切実だった芸術の力を伝えられる仕事、今行っているホスピタルアートへと繋がっていきました。

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後半には、森さんが現在関わっている四国こどもとおとなの医療センターの事例や、ホスピタルアートのことを紹介してくれました。医療もアートも補完関係でより良いものにしていく、という想いのもと、様々な取り組みを行う森さんのお考えを聞かせていただきました。

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対話の時間
森さんの講演が終わったあとは、感想のシェアを行いました。
その後、参加者それぞれが講演の内容等について、疑問に思ったことや深く聞いてみたいことを森さんに質問しました。

チェックアウト
チェックアウトでは、森さんのお話を聞いて、セミナーの感想などを発表することになりました。参加者それぞれが参加者の感想にひとつひとつ丁寧に答え、「自分を大切にできるのは自分だけ」、「今からできることを考えればいい」を優しい励ましの言葉を送ってくれました。

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※総括
今回は、森さんの人生やホスピタルアートの取り組みのお話を聞いたり、映像を見たりして涙を見せる参加者の方が多くいました。森さんの想いや考え方に共感したり、自分自身のことを思い返したり、それぞれがじっくりと生き方について心を寄せる時間になったのではないかと感じました。

(レポート:上野 伊代)


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