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【レポート】こうち女性起業家応援プロジェクト 連続セミナー#3 ~廃校に明かりを灯す、移住者視点の居場所づくりと地域コミュニティ~


第3回目となる、こうち女性起業家応援プロジェクト 連続セミナー#3は、『廃校に明かりを灯す、移住者視点の居場所づくりと地域コミュニティ』をテーマに、植本さんにお話していただきました。

2019年9月11日、「高知女性起業家プロジェクト#3」がKochi Startup BASE®︎(以下KSB)にて開催されました。「こうち女性起業家応援プロジェクト」は、講師からの一方的な話題提供というスタイルではなく、参加者も自分の想いや考え、気づきを、対話を通じて共有していく参加型スタイルで進められました。


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<ゲスト講師>
植本修子さん(株式会社ハレとケデザイン舎 代表)

<プロフィール>
1994年よりデザイン事務所で3年間勤め、アナログデザインの基礎を学ぶ。
1997年からフリーランスで活動し、2000年、オンラインコミュニケーションのベンチャー企業の立ち上げに参画、クリエイティブ・ディレクターとしてソニー、富士重工業、貝印、シュウウエムラなど大手企業のクライアントワークを行う。
後にクライアント企業のCSRとしての試みで行った日本各地の環境活動家などのインタビューやイベント活動、ラジオ番組の立ち上げなどさまざまな経験が、現在のつながりやデザインの考え方、姿勢に影響していると感じる。
2014年、東京から徳島に移住し起業。秘境の廃校でデザインのほかカフェやゲストハウスを運営、2018年よりもう一つの木造の廃校で「シモノロ・パーマネント」として、デザインを活かした新たな活動をスタートした。


チェックイン
まずは参加者の方々の自己紹介から場がスタート。今回は女性10名、男性1名の計11名の参加者にお越しいただき、お名前とセミナーに参加した理由、好きな秋の食べ物を発表してもらいました。

ハレとケデザイン舎のカフェに行ったことがある方、移住者というワードに引っ掛かり参加した方、教育関係の方など、様々な職種の方にお集まりいただきました。

今回は、場慣れしている方も多く、自己紹介のときから笑いが起こる場面もあり、和やかな雰囲気でスタートしました。

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植本さんの講演『廃校に明かりを灯す、移住者視点の居場所づくりと地域コミュニティ』

三好市の廃校利用の活動におもしろさを感じ、移住しカフェやホステルの経営などを行う植本さん。

小学校時代の話から振り返り、自身のことを「実は流れて生きていくタイプ」とおっしゃられていました。流れに身を任せて、正しい選択をしていくことがモットー、というスタンスで、徳島県の三好市に移住したのも、たまたま学校活用の話を人から進められたことがはじまりでした。休廃校の活用の話は、このことがきっかけとなり、最終的には「ここで仕事をしたら楽しそうだな」というのが理由だったそうです。

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カフェを3年ほど経営したとき、息子さんの子育てがあまり充実していない、と感じるタイミングが訪れます。このことが新しい事業として取り組んでいる、デザイン思考を取り入れた教育の事業の立ち上げにも繋がりました。

傍から見ると上手く行っているように思われがちですが、その道のりは紆余曲折。「全部うまくはいっていない、やってみないと分からない」というのが現状だと話してくれました。そんな中でも、モチベーションの管理を怠らず、目標に向かって工夫を続ける植本さんのお話に共感している参加者の姿も多く見られました。

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対話の時間
植本さんの講演が終わったあとは、3人~4人のグループになって、感想のシェア。

その後、それぞれが講演の内容等について、疑問に思ったことや深く聞いてみたいこと、グループワークで出た話題を植本さんに質問しました。
「移住者という立場で、地域の人をどのように巻き込んでいるか」や、「都会と地方での仕事の報酬金額の違いはどのようにカバーしているか」など、どの質問も興味深く、参加者の発言や植本さんの回答に大きく頷いている方も多く見られました。

チェックアウト
チェックアウトでは、植本さんのお話を聞いて、セミナーの感想や「次に自分がどうするか」という感想を発表することになりました。

植本さんからのアドバイスを実践してみるという方や、カフェに遊びに行きたいという方、気づきやヒントを沢山もらったという方もいて、それぞれが新しい視点をもらえたように見えました。

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※総括
今回は、色々な事業を通じた植本さんの生き方をお聞きすることができました。流されて生きていくタイプとお話しされていましたが、きちんとご自身の軸を持っており、仕事や考え方のスタンスもハッキリしていることが伝わってきました。
そんな植本さんのお話に、共感する方やこれまでなかった考え方をもらった方も多く、非常に良い時間になったことが伝わる回でした。

(レポート:上野 伊代)


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Webサイト:http://startup-base.jp/

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