ハイスクール

【レポート】High school Talk Day!


「将来の夢ってありますか?」

と聞かれても漠然としすぎて、何がしたいのかわからない。
世の中にあるたくさんの仕事。
仕事ってどう選べばいいの?
働き方だけではなく、生き方や自分自身の在り方など。
高校生と社会人がつながり、そんな疑問を気軽に話ができる場所です。

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<コーディネーター>野崎浩平さん

高知学芸中学高等学校教諭。
1980年生まれ。大阪生まれ神奈川育ち。理科的な教育に関わってきた人。
大学卒業後、講師として学校と予備校で授業を行う。その後、ベネッセコーポレーションへ転職し、小学生向け実験教室の運営・実施・カリキュラム作成等に携わる。ふとしたことから、2013年に高知へ移住。2018年より高知学芸中学高等学校で教員をしている。
「生徒も私も一緒に考えて学ぶ。そうするうちに各自が考えて学ぶようになる」に挑戦中。学校と社会をつなぐ人であり、つながる場を作りたいと思案中。


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今回の開催にあたって、まずはコーディネーターの野崎浩平さんから今回のイベントの趣旨説明がありました。


今現在、高知学芸中学高等学校で教員として働く野崎さんは、「たくさんの生徒と関わる上で、生徒のことをわかったふりはしたくない。」と語ります。野崎さんは生徒自身がわからないことがあった時、「どうして?」と問いかけます。できるだけその問いに人からの意見ではなく本人自身が向き合うことができるように。本人の答えが出てくるまで粘り強く問いかけることで、わからないことに対して少しでもヒントが得られるよう接しているそうです。
高校生の進路指導の時もそうです。一般的に生徒は教員や保護者に「将来何になりたいか」と問われます。しかし、高校生にとって出会える社会人は限られており、「狭い選択肢の中で答えを導き出すのは酷なんじゃないか。」と思われたそう。教員や保護者以外の社会人と話ができる場、つながれる場があれば高校生の選択肢の幅が広がり、仕事することの知見を広げることができるのではないか。また社会人も高校生も「なにものになりたいのか」とお互いの夢をもう一度見直すことができればと今回のイベントに至る思いもお話してくれました。

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■自己紹介
野崎さんから、1枚ずつ紙が配られました。白い大きな紙の中心には、何も書かれていない枠があり、そこに「自分がなりたいもの」を記入するようにと説明が続きます。
そして「どうしてそれになりたいのか」という想いや、関連するものをそれぞれが思い思いに書き込み、その用紙を使って一人ずつ自己紹介を行いました。
今回参加してくれた4名の高校生は自分の「好き」や「やりたいこと」がしっかりあり、そのことについて笑顔で話す姿がとても印象的でした。
社会人の参加者も現在行っている仕事だけではなく、これからの夢を語る方もおり、夢を語ることに年齢は関係ないことを感じさせられました。

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■テーブルごとに対話
1テーブル4人程度のグループに分かれ、高校生の記入した用紙を見ながら対話を行いました。その中で「どうしてそれになりたいのか」という自分がその夢を追いかけるきっかけになった出来事や想いについて深掘りをしていきます。
高校生は社会人からの「どうして?」の問いに向き合い自分自身に問うことで、自分の本当の思いを引き出していきます。
社会人の参加者からは、自分が仕事の中で感じてきたことや、高校生の時に感じていたことなどの話があり、それに対して高校生が聞き入る場面も見受けられていました。

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■感想をシェア
最後に今日の感想を一人一人が発表し、全体でシェアしました。
高校生からは「今までは将来の夢を決めなきゃと焦ってばかりでしたが、大人の方々と話をすることで、見方が変わりました」と笑顔が見られました。
社会人からは「高校生の話はもちろん、多種多様な職業の方々と話をすることで、自分の意見をポジティブに、そして多方面からとらえる良い機会になった」という感想も。感想の発表が終わった後の、参加者それぞれの顔はとても充実感に溢れていて、今回の参加を機に、お互いが改めて自分の夢について向きあい直すことができたようでした。

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※総括
今回は高校生4名、社会人9名の参加者が集まりました。参加した高校生は初めて出会う社会人相手に、最初は緊張が見られましたが、少しずつ対話を進めていく中で、自分の思いを語り、表情が和らいでいく様子がうかがえました。また社会人の参加者は高校生の夢について問いかけ、自分ごとのように一緒に考えながらも、他の参加者に自分が質問されることで、また新たな気づきがあり、改めて自分のやっていることや、やりたいことに向き合えた方もいたようでした。今回は日常では出会う機会がない高校生と社会人が交わることで、新しい発想や可能性の広がりが感じられ、結果的にお互いにとって夢のある企画となったのではないでしょうか。



(レポート:公文順子)

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