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【レポート】こうちアントレプレナーナイト 連続セミナー#6 ~高知のクラフトビール「TOSACO」これまでとこれから~


こうちアントレプレナーナイト 連続セミナー#6『高知のクラフトビール「TOSACO」これまでとこれから』をテーマに、瀬戸口さんにお話していただきました。

2019年10月31日、「こうちアントレプレナーナイト#6」がKochi Startup BASE®(以下、KSB)にて開催されました。このイベントは、高知県内で活躍する先輩起業家を招き、起業までの道のりや苦労話、起業するにあたっての心得など、実体験をもとに紹介してもらう、対話形式のセミナーとして実施しました。

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<ゲスト講師>瀬戸口信弥さん(合同会社 高知カンパーニュブルワリー

1987年大阪府大阪市生まれ。
2010年に摂南大学工学部電気電子工学科卒業後、奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科に入学し、タンパク質光制御系開発のための基礎研究を行なう。
その後、電機メーカーに入社し、センサ開発に従事。就業中、高知県への移住と、ビール会社の起業を決意し、2016年から、株式会社石見麦酒にてインターンシップを受講。
株式会社石見麦酒インターンシップ修了後、合同会社高知カンパーニュブルワリーを設立。2018年1月、発泡酒醸造免許を取得し、3月に高知に本格移住。
県内唯一となるビール醸造所を開設し、同年4月にクラフトビール「TOSACO」を販売。


チェックイン
最初に、参加者全員で自己紹介。お名前と冬の好きな食べ物(飲み物)を発表しました。
今回は、テーマがクラフトビールということもあり、ビールを挙げる人もいました。
30代~60代の参加者の中には、瀬戸口さんのお話を何度か聞いたことがある方や、イベントなどに出店されるときは駆けつけているという方もいて、自然と会話が盛り上がり、全体的に和やかな雰囲気で始まりました。

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瀬戸口さんの講演
『高知のクラフトビール「TOSACO」これまでとこれから』

その後、瀬戸口さんの講演がスタート。まず、『TOSACO』商品について丁寧に説明してくれました。当初のラインナップは3種類。その後、商品開発をした『TOSACO』の和醸ケルシュを作ったエピソードも話してくれました。
和醸ケルシュは「作る側と飲む側にとっての良いお酒は何か?」と考えた結果、出来た商品だそうです。

こういった瀬戸口さんの言葉からも分かるように、ビールを作ることが目的ではなく「ビールを通じて、食卓を幸せにしたい」という強い想いを持って活動していることが、終始伝わってきました。

また、高知県に移住したからこそ気づいたこともあると話してくれました。それは、「何もない」という人が多い高知県ですが、実はビールを通してみれば、ビールの個性を際立たせる副原料として使える素材や切り口が沢山ある、ということでした。

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ビールについての色々なお話を聞かせてくれたあと、紆余曲折あった、というこれまでの人生のことも話してくれました。若かった頃、入社した会社でうまく行かず、イライラしていた、という瀬戸口さん。「何がダメなのか?」ということを考えたとき、「自分で何かを生み出す力がないから」という答えに行きつきます。

振り回され感を抱いていた自分を変えるために、出来ることから取り組んでいこうと、できることから行動を起こします。その結果、大好きだったビールにたどり着いたのです。

瀬戸口さんの会社である『合同会社高知カンパーニュブルワリー』にある、カンパーニュという単語。カンパーニュにはパンを分け合う、というような意味があります。
これこそが「食事の時間が、幸せな時間」と考える、瀬戸口さんの原点です。

最後に、2つの事業理念を教えてくれました。
それは、「食卓を豊かにすること」、そして、「その豊かさを地域経済にも還元すること」。大事なのは食卓の中で人を幸せにするビール、というのが本質だ、と力強く語ってくれました。

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対話の時間
瀬戸口さんのお話が終わった後は、2~3人で講演の感想をシェアしました。
その後、テーブルを囲んで、質問や気になったことなどを聞く、対話の時間を実施しました。

今回も、参加者それぞれが自由に質問や感想を言う時間となりました。香美市出身の参加者からは土佐山田の地域のことについて、自分の想いを交えた感想が出たり、「やけ酒はしないんですか?」という笑いを誘う質問が聞かれたりしました。また、『TOSACO』が好きだという女性からは、商品の売り方や営業の仕方についての提案なども出ました。


チェックアウト
チェックアウトでは、瀬戸口さんのお話を聞いてどうだったか、一人ずつ感想を発表してもらいました。
「瀬戸口さんの行動力を見習いたい」や、「『TOSACO』のファンになった」という人柄に関する感想が出ました。中でも一番多く聞かれたのは、「ビールが飲みたくなった、ビールが飲みたい」という声でした。

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※総括
ビールに使う素材を使って、地域経済に還元していきたいという、瀬戸口さんの想いや信念に参加者も共感し、また話が進んでいく度に「ビールが飲みたい」という声が聞こえてきました。瀬戸口さんのこれまでを知ることで、商品だけではなく人柄のファンになった、という人も多く、これからもこうした形でますますファンを増やしていくのではないか、と感じました。

(レポート:上野 伊代)


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