ファシリテーション

【レポート】結論がでる・まとまる・円滑に進む会議のコツ 【入門編】ファシリテーション研修

2019年6月26日、「結論がでる・まとまる・円滑に進む会議のコツ【入門編】ファシリテーション研修」がKochi Startup BASE®️(以下KSB)にて開催されました。
今回の講座では『会社や地域の会議にありがちな困った・不満なことを3時間で解決!』をテーマに、会議進行におけるポイントやテクニックを学びました。

<講師>
谷益美(株式会社ONDO 代表取締役/コーチ・ファシリテーター)
<略歴>
1974年香川県生まれ。香川大学卒。
建材商社営業職、IT企業営業職を経て2005 年独立。早稲田大学ビジネススクール、岡山大学で非常勤講師。NPO法人国際コーチ連盟日本支部顧問。専門はビジネスコーチング及びファシリテーション。
企業、大学、官公庁などで年間約200本のファシリテーティブな場作りを行う。2015年、優れた講義を実施する教員に贈られる「早稲田大学Teaching Award」を受賞。
<著書>
『リーダーのための! ファシリテーションスキル』(すばる舎)
『タイプがわかればうまくいく!コミュニケーションスキル』(総合法令出版)
『リーダーのための!コーチングスキル』(すばる舎)
『マンガでやさしくわかるファシリテーション』(日本能率協会マネジメントセンター)


オープニング

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今回の研修で学んだ内容は以下の5点でした。
・ファシリテーションとは
・そもそもコミュニケーションとは
・引き出すスキル「聞き上手になる7つのポイント」
・思考を促す「質問のスキル」
・まとめるための「書くスキル」

ファシリテーションについて
最初に行ったのは自己紹介。
4組×4人に分かれて、書く人・聞く人・タイムキーパーの役割を決め、同じテーブル内で名前と今日の講座に期待していることを発表しました。

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自己紹介を終えたあと、どんな話をしたのかをグループごとに発表。
グループワークのときに役割を持たなかった人が発表する、という流れに会場がドッと盛り上がりました。
グループの発表が終わった後、谷さんから「話す内容にナンバリングすることや、タイトルをつけること」といったアドバイスが送られました。
こうしたことをすぐに取り入れるのも実践のひとつ。発表者が意識しながら、内容を伝えていることが感じられました。

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ファシリテーションの基礎やコミュニケーションについて
ファシリテーションとは「促進すること」。そのためには「引き出す」こと、「まとめる」こと、それぞれのスキルが必要になります。
また、ファシリテーションをするときに気を付けることは、普段の自分がどう見えているか?を客観的に見ることだそうです。
例えば、よくやってしまっているクセ、どんな音を出しているか、など。
ファシリテーションはただ進行をするのではなく、コミュニケーションの要素も含んでいます。
よく使われるコミュニケーションという言葉は、「情報や感情を共有する」という意味を持ちます。
日々、会社や地域の中でやり取りをしているときにズレを感じる、という経験をしている人も少なくありません。
それは、お互いに「(この人なら)わかってくれるだろう」という安心している関係性からも発生します。
人が思考していることと、人の解釈は異なります。
ちょっとしたワークを通じて、お互いに確認をすること、やり取りをすることの重要性を体感しました。

ファシリテーションのスキルについて
その後、会議とファシリテーションについてのお話に。
会議一つ行うにしても、事前に準備をすることや、やらなければいけないことは書き出してみると沢山あります。
出た項目の中で特に大事にするものや、会議行う際のポイントも併せて教えていただきました。

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次は、ファシリテーターの役割について。
参考事例として、リーダーとファシリテーターの違いについて学び、自分がどちらのタイプなのかを考えました。
休憩後は、ファシリテーションのスキルでもある、引き出す手法について。
それは「きく」こと。
相手の話を「聴く」、もう一つは相手に質問をする「訊く」。
場づくりの方法や質問の仕方など、それぞれのポイントを知ることができました。
フレーズやフレームワークを使用して、話を深めたり、広げたりすることや、会議に使える分析のやり方なども教えていただき、最後はまとめのワークをグループで実践しました。

統括
今回は初めてのファシリテーション研修でしたが、参加者の多くは実際の現場で行われる会議で困っている、という人が多くニーズが高いことを実感しました。
谷さんのユーモアあふれる和やかな雰囲気はまさにプロ。ワークも盛り上がり、あっという間の3時間でした。
参加者からは「メンバーが納得する会議を作っていきたい。」「次回の会議では、研修で学んだことを取り入れたい。」「日頃のコミュニケーションにも活かしたい。」といった前向きで嬉しい感想を沢山聞くことができました。

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(レポート:上野 伊代)


お問い合わせ
Kochi Startup BASE®️
住所:〒781-0084 高知県高知市南御座90-1 高知 蔦屋書店3F
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Mail: ksb@htus.jp
Webサイト:http://startup-base.jp/

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