こうち観光実践しゃべりば#10 ~集まれ、こうちの盛り上げ隊!高知県観光を語り合おう~
第10回目を記念し、フリートーク!
『こうち観光実践しゃべりば』は、観光に対する自身の活動や想いを語り合い、自分たちで気づき、認め合い、応援することで、高知の観光に緩やかなつながりを生み出す場です
講師の話を聞くのとは異なり、参加者同士で話し、見つめなおすことで、明日から使える、より実践的な学びを提供します。
今回はしゃべりば開催10回目を記念し、これまでしゃべりばで取り上げたテーマの振り返りを行った上で、参加者の関心事についてテーマを設定せず自由に語り合い、参加者同士のつながり作りや情報交換を行いました。そして実際に高知県の観光分野でどんなことをしていきたいか、自分事として考えました。
これまでのしゃべりばを一挙に振り返り!
チェックインの後、第1回から第9回までのしゃべりばの内容をおさらいし、これまで議論してきたことの総復習を行いました。
自然観光、インバウンド、食、歴史、IoT、よさこい等々…。様々なテーマを取り扱い、学んできたのだということを改めて実感しました。観光と各分野の現状を知ったり、先進的に取り組んでいる他地域の事例を学んだり、実体験を交えた参加者同士の意見交換があったりと、これまでも盛りだくさんの内容で毎回熱のある議論がなされていたことを思い出しました。
参加者は、振り返ってみて改めて感じたことなどを発表し、気づきを得ていました。
テーマを持ち寄り、自由にしゃべり合おう
次に、参加者一人一人が関心のある議題を順に挙げていき、それについてみんなでしゃべり合うフリートークの時間となりました。
参加者は、インバウンド、食、よさこいなど、自分の取り組んでいる分野で気になっていることややってみたいことなどを発表し、それについて他の参加者がアドバイスや情報共有をして話を膨らませていきました。
インバウンドの話題では、「高知県民の人懐こさが外国人には嬉しいらしい。単なる名所だけでなく“日本の田舎”そのものを楽しんでもらうと良いのでは」など、外国人観光客に接してきた参加者の実体験を踏まえた意見が挙がっていました。
食に関しては、「かつおのタタキの品質のバラツキ」の話で盛り上がりました。「良質なものは三ツ星指定、粗悪なものにはイエローカードを通達して、高知県内のかつおのタタキの質を一定水準化したらよいのでは?」というアイデアや、「獲れなくなってよそから取り寄せているのも一つの環境的問題」といった問題意識の声が挙がりました。また、高知=タタキ一辺倒になっているという指摘もあり、品質のいい高知県産食材をもっと多彩な調理法で楽しませる工夫が必要だと気付くことができました。
仁淀川で船の体験を提供している参加者からは、周遊ルートに新たな橋が建設され、景観や騒音の点で困っているという話や、情報発信がうまくいかないという話が挙がり、みんなで解決策を考えました。
歴史・文化の話題では、「発酵文化」というキーワードが出てきました。日本は地域ごとに多様な発酵食品の文化が確立しており、観光に使えるのではないかということで、高知県バージョンを考えてみました。「碁石茶という山間地域に根付く発酵茶は香川県とも関わりが深く、連携してPRできそう」「鰹節の製造過程を工場見学出来たら面白そう」といったアイデアが出てきていました。「どう分かりやすく、面白く見せるか」も重要だという意見も挙がっていました。
よさこいの話になると、「よさこいエクササイズ」を実現しようと動いている参加者の構想をもとに盛り上がりました。本格的によさこいを踊る一歩手前で、ハードル低く気軽にできるようになればより普及していくのではと語っていました。
最後の議題は、梶ヶ森という山で観光に取り組む参加者の、自然整備についての話でした。シカによるシャクナゲの食害などの問題解決に向け模索中とのことで、他の参加者も耳を傾けていました。また、お客さんのターゲティングについてもみんなで議論できました。
自分にできることを見つけよう
最後に、参加者それぞれが自分にできることを考え、共有しました。
‐所属している組織から予算を確保し、モニターツアーを作りたい
‐高知と台湾の橋渡し役として、共通点や接点を洗い出したり、おもてなしをしたりしていきたい
‐みんなが「良い」と思える高知のものをデザインとして見える化したい
‐観光に関わる人たちともっとつながり、紹介し合ったり助け合ったりしたい
など、語り合った内容を踏まえて自分の目標をしっかりと見据える参加者の姿が印象的でした。
※総括
今回はテーマを設定せずフリートークでの進行でしたが、食やインバウンド、歴史、よさこいなど多様な議題がそれぞれの参加者から出てきて議論が膨らんでいき、あっという間に2時間が過ぎてしまうほど活発な語り合いとなりました。これまで参加者の方々がしゃべりば内外で知識を吸収し、語り合いをしてきた積み重ねの成果だと思います。真剣に語り合う姿に頼もしさを感じました。
他の参加者がどんな活動をしているかを互いに知るいい機会にもなり、アドバイスしあって結束を強めることが出来ました。最後には一人一人がしっかりと次の目標を掲げており、取り組みを前進させる一歩をそれぞれが着実に歩まれていることを感じました。
(レポート:陶山 智美)
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