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【レポート】こうちマイプロジェクト道場1期#3 ~一歩を踏み出し、仲間と支え合う~

連続講座のこうちマイプロジェクト道場。第3回は、「一歩を踏み出し、仲間と支え合う」をテーマに、大阪で起業支援の場をプロデュースしている財前英司さんにお話し頂きました。


2019年10月15日、「こうちマイプロジェクト道場」がKochi Startup BASE®︎(以下KSB)にて開催されました。このイベントは、一人ひとりが自分のライフヒストリーと紐づいた自分自身が本当にやりたいこと(will)に向き合い、仲間と共にその第一歩を踏み出し、そこでの気づきを対話を通じて深め、さらにアクションを重ねながら、起業や事業創造、プロジェクト実践を進めていく連続講座です。

今回は、自分らしい生き方で全国各地で挑戦を続けているゲストを迎え、彼らのストーリーを共有しながら、参加者一人ひとりの想いを掘り起こしていきました。

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<ゲスト講師>
財前 英司さん(関西大学梅田キャンパス スタートアップ支援マネージャー/スタートアップカフェ大阪 チーフコーディネーター/一般社団法人ベンチャー型事業承継 顧問)

2012年、関西大学から出資を受けて、調達システムの構築、代行、販売を中心とした事業会社を設立。2016年、関西大学梅田キャンパス設立のプロジェクトメンバーとなり、事業構想から立ち上げを行う。
現在は関西における起業文化醸成、裾野の拡大を目指し、STARTUP CAFE OSAKAのチーフコーディネーターとして、年間300回以上の起業イベントの企画、プロデュースを行いつつ、起業プログラムの開発、起業相談にも対応している。


チェックイン
はじめにチェックインとして、参加者が一人ずつ今の気分や気になっていることを交えた、自己紹介を行いました。
季節の変わり目で、また大学生にとっては学期始めの時期ということもあり、忙殺されているという声が多く挙がっていましたが、そんな中でもこの場に来ていることを互いにねぎらっていました。

チェックインのあとは、進行の須藤さんからマイプロジェクトの特徴や進め方についてお話し頂きました。

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財前英司さんのキーノート
次に、キーノートとして講師の財前英司さんから、自身が起業を志してから現在に至るまでのお話をお聞きしました。

財前さんは、関西大学梅田キャンパス内にある起業家育成・支援機関『STARTUP CAFE OSAKA』のコーディネーターとして、ほぼ毎日起業イベントの企画や起業相談などに携わっています。

大学卒業間際、「やってみたい!」という気持ちから内定を蹴り、大学での勤務と部活の指導という道を選んだ財前さん。財務と人材育成のスキルを身に付けながら充実した日々を過ごしていましたが、大学から白羽の矢が立ち、会計士の資格取得を目指すことになります。
しかし面白みのない勉強にストレスはどんどん溜まってゆき、大きな病気にも患ううことに。
この経験を通し、「会計士になってレッドオーシャン的なところで戦うのではダメ。既存の領域や価値観ではなく、今までにない新しいものを作らなければ」という考えに変わったといいます。
大学の新たな収入源を作るために会社を立上げ、周囲の反対を尻目に大きな成果を残しました。
その手腕を見込まれ、大学の新キャンパス立ち上げにも着手することになった財前さんは、「大学を良くしたい、挑戦してみたい」という想いから、STARTUP CAFEのコーディネートを0から取り組まれ、今に至ります。

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これまで多くの人たちの起業に関わってきた財前さんが、「起業したいけどどうすればいいですか?」という質問に対し、まず答えるのは「やると決めること」だそう。
起業を学ぶ、自分のキャリアを学ぶというのは、今の時代、ネットや本でいくらでも可能であり、知識量はもう関係なくなってきている、といいます。

大切なのは、最終的にそれをどう受け止めて解釈して行動していくのか。
そのために、得たものから自分なりに考えて可視化する感性が重要であると、話してくれました。
また、新しい価値を生み出すには、「周囲とのコミュニケーションが重要である」と言葉を続け、積極的に外部とのつながりを持ってコラボレーションしていくことを勧めていただきました。

「あなたのやりたいことが一番大事。自分の人生を自分で生きていって」
という財前さんの励ましの言葉に、参加者は非常に勇気づけられていました。

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LEGO® SERIOUS PLAY®を使ったワーク/チェックアウト
次に、チェックアウトを兼ねて、LEGO® SERIOUS PLAY®を使った自己表現のワークを行いました。
「今、一番自分をワクワクさせるもの」「自分のプロジェクト」などのテーマを、 言葉ではなくLEGO®を用いて直感的に表現することで、言語化していない部分まで掘り下げていきました。

最初はLEGO®の扱いに少し戸惑っていた参加者も、想いや感情を直感的に表現する面白さや、新しい自分に出会う驚きを徐々に感じていたようでした。マイプロジェクトを見つめ直したり、自己認識を深めたりするきっかけになりました。

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テーマを提示されたときには全く思い浮かばなくても、ひたすら手を動かして何かを形作ることで、少しずつ言語化していなかった想いが頭に浮かんでくるようになりました。
共有時もあまり深く考えずに発言したりコメントをもらったりしたことが、大きな気づきとなることがあり、自分のやりたいことに対する自己理解が深まりました。

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総括
財前さんのお話から、知識よりも自分の感性や仲間とのつながりが新しい価値を生み出すこと、そして何より「やってみたい!」という気持ちが大事であることを学ぶことが出来ました。
その後のLEGO®のワークでは、「自分の想い」に対する参加者の理解が深まったように思います。
今回の講座を通して、「やってみたい!」を可視化し、アクションに移していくための良いインプット・アウトプットが出来ました。次回以降のプロジェクトの具体化にも、今回の学びを生かしていければと思います。


(レポート:陶山智美 )


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問い合わせ
Kochi Startup BASE®️
住所:〒781-0084 高知県高知市南御座90-1 高知 蔦屋書店3F
運営:エイチタス株式会社 高知支社
Mail: ksb@htus.jp
Webサイト:http://startup-base.jp/



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