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学校に行きたくない理由

息子は今日も学校に行かなかった。行けなかったのだろうか。

繊細すぎるガラスのハートの持ち主の息子は一度傷つくと、その相手をとことん嫌ってその相手から離れようとする。

剣道、テニス、フットサル、サッカー、もう一度テニス、バスケットボールに通った。褒められて喜んでいたら友達からいじめられたり、コーチに叱責されたら耐えられず辞めてしまった。

学校では友達と揉めたから、と聞いていたけれど泣きながら本当の理由を教えてくれた。

数学の先生が、学校をずっと休んでいて授業がわかるはずのない息子を当てて、答えさせるらしい。かなり学校を休んだりしていたのに、他の子と同様に扱うのはどうなんだろうか。おかげで数学が嫌いでその先生が怖くて学校に行けなくなってしまった。

こんな場合はどちらが正しいのだろう。先生にとって息子を特別扱いにしないということは普通のことかもしれない。しかし、勇気を振り絞って学校に行ったら嫌な思いをして心を閉ざしてしまった、というのは親としても辛い。

毎朝学校に行こうとしても起き上がれなかったり、お腹が痛くなったりして体が思うように動かずに苦しんでいる姿を私は毎日見ている。けれども数学の先生は起きれないのは怠けてといるからだ、と本人に言ったり、私にも、「あーまたそれですか、はいはい」という感じの少し小馬鹿にしたものの言い方をする。
それを聞いたら私も学校を休んでもいいと思った。

明日どうするか本人が決めればいいと思う。でも心を強く持つ努力をしていかなければ、この先嫌な奴はいっぱい現れてくるのだから。そこは意識して自ら壁にぶつかって行く練習をしてほしい。

がんばれ息子よ。そんな数学の先生なんて、君の心の中で塗りつぶしてしまえ。


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