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三日連続な日

この二日間、当方の記事は宇宙関連だったのですが、今日も宇宙関連です。宇宙に興味が無い方には申し訳無いのですし、ちょっと遅いのですが。

でも、始めます!


自分の世代が学生時代に太陽系は「水金地火木土天海冥」と習いました。その親の世代は冥王星が無かったらしいですが(本当かどうかは分かりません)、冥王星の発見は1930年、2006年までは太陽系第九惑星として正式に登録されていました。 冥王星は現在、準惑星の一つとなっています。

現在、太陽系には惑星が八つと恒星がありますけれども、実は小惑星帯がいっぱいあって、更にそこには属さない準惑星も数多くが太陽系として登録されています。太陽系にはコーディレフスキー雲という面白天体もあったりして、〝マケマケ〟とかも日本人には発音が面白い名前ですよね。


当方はエリス(Eris)が最遠かと思っていましたが、2021年2月17日、太陽系で最も遠い外縁天体へ〝ファーファーアウト(FarFarOut)〟と言う愛称が決定しました。

ファーファーアウトは2018年1月にハワイ島マウナケア山頂にある国立天文台のすばる望遠鏡で発見されたが、凄く遠い為に暗過ぎて、その後の二年間でたったの九回しか観測されないレアな天体でした。その軌道は非常に長く、太陽の周囲を一周するのに約1000年を要するとみられています。

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上画像では太陽系惑星軌道とファーファーアウトの軌道関係図。図の表示上は(2018 AG37)が仮符号としてのファーファーアウトとなる。

遠日点(軌道上で太陽から最も遠い点)が175AU(約262.5億km)と遠大過ぎる距離ですが、月と地球の距離は384,400km、太陽となら1億4960万km……当方にはどれにしろ想像の域を超えていますな。その一方でファーファーアウトの近日点(軌道上で太陽から最も近い点)は27AU(約40.5億km)で、太陽との距離が34AU(約51億km)の冥王星、約30AU(約45億km)の海王星の軌道よりも内側と、案外近い(?)距離を通ります。

現在のファーファーアウトの位置は132AU(約198億km)に有り、今は遠い所であった為に初観測には現在まで掛かってしまったとの事。何せ前回ファーファーアウトが地球に近い位置に有ったのは千年以上前ですから西暦三桁年後半ですし、その頃には観測されていたかすら怪しいのでは。   しかし、近年のデジタル技術の進歩により非常に離れた天体でも効率的に発見できるようになったそう。これからも更に多くの天体がどんどん観測されていく事は想像に難くないでしょう。   今なら新たな惑星発見のチャンスかも?


因みに今までの太陽系最遠天体は〝ファーアウト(Farout)〟と言う愛称の外縁天体でした。もう、見た通りに分かるとは思いますが、今回のファーファーアウトはファーアウトよりも遠かったので名付けられました。案外に単純です。

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ファーアウトの太陽からの距離は120AU(約180億km)、当時は100AUを超える距離で太陽系外縁天体が発見されたのは初めての事だった。前述した当方が最遠だと思っていた天体エリスは93AU(約139億km)。ファーアウトはショッキングピンクに近い色をしていて、太陽系で最もピンク色な特徴的な天体です(上画像はイメージ図)。エリスの方は冥王星との直径の差が30km程度の違いしか無く、当時は太陽系第十惑星かと話題になった。反射率が非常に高く、太陽系で最も明るい天体の一つ。

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上画像は例によってエリスのイメージ図。   片仮名で書くと判りにくいが、Ellisというスペルの同音名の小惑星帯にある小惑星が存在している。が、そちらとはエリス違いなので日本人にはややこしい名前ではあります。


宇宙は遠大過ぎて、どうも数字が多いですよね。

当方の記事は間違っている情報も有るのは当然、くらいの雑談と思って頂けると幸いです。と、勝手な免責はしておきます。悪しからず願います。


尚、記事中の〔AU〕という単位は天文単位と言い、太陽から地球までの平均距離を1天文単位=1AUと表し、長さを表す国際単位の一つであり 厳密には149597870700 m          で、普通は約1億5千万キロメートルとなります。主に天文学で用いられ始めた新しい単位です。


ところで、せつなさんは困ってるだろうなぁ。


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