セントポーリア賞 ジャックドールは勝った。ウィズグレイスはどうだ?

セントポーリア賞

土曜にジャックドールが1分57秒4の好タイム勝ち。
2,3着も実績馬で順当な結果。

予想どおり去年よりも馬場状態は良くて能力さえあれば速い時計がでる。

ウィズグレイスはアメリカ的に先行してこその馬に思える。
今回、どのようなレースをするかはわからないが気性的にも行かせると思う。
持続力に優れているので速い時計の勝負は有利。
だが、瞬発力勝負になるとわからなくなる。

ポケットシンデレラの出方にも注目。
おそらくウィズグレイスは絡まれると弱い。

⑦ドゥラドーレス、⑧カミニートデルレイ、①デルマグレムリンが相手か。


ウィズグレイス
去年のジャパンカップの日に2歳2000Mの日本レコードを樹立。
これまでの2000Mの2歳日本レコードは冬中山の開幕日の葉牡丹賞でした。
開幕日の時計の出やすい馬場と2歳12月という好条件ですね。
2歳の12月が2歳馬が一番強いパフォーマンスを出せるのですが、冬の馬場は痛みやすく開催を重ねるとすぐに時計のかかる馬場になります。
11月の東京は2開催連続の影響でだいぶ痛んでいるので晴天続きで乾いた硬い馬場でない限りやや時計のかかる馬場になっています。
去年の東京最終週にレコードが出たのはやはり馬場が例年ほど痛んでいなかったのが大きいですね。

ウィズグレイスの勝ち時計が素晴らしいのは同日の格上のレースと勝ち時計がほとんど同じ点にある。
勝ち時計を比べる上で気を付けなければいけないのはレースペース。
しかし、3レースの1000M通過タイムを比べても、ウィズグレイス(59.2秒)、2勝クラス(58.9秒)、3勝クラス(59.9秒)と1秒以内の差で、大きな差ではない。
しかも、2,3勝クラスとも勝ち馬は2着以下を引き離しており、力のある馬だと言える。
3勝クラスを勝ったジャックドールは白富士Sも完勝。

ウィズグレイスの新馬戦はまだ幼い感じ。
1番枠からポンと出てそのままスピードに任せて先頭に。
体に対して脚が長い
走り方からアメリカ系らしい一本調子な雰囲気がする。
4コーナーのL3(ラスト600~400m区間)で11.0秒と最高速をマークしてその後は大きく失速。
1600m通過が1分33秒7なのだから失速は当然で後続がついてこれなかったのも当然。
イメージはレイパパレ。
馬体写真も似ていると思う。
重馬場はたぶん鬼。

中山の新馬戦で負けているけど、ドスローからラスト3ハロン11.8 - 11.2 - 11.0という前有利な展開。
あの位置取りから勝てるはずもない。

負けるとすれば外から他の馬に競りかけられてスイッチが入った時。
それか、騎手が控える競馬を選択して瞬発力勝負になった時。

母のカラライナはアメリカ1600~1800mのダートGⅠを3勝。
先行して押し切るレーススタイル
ウィズグレイスの走り方も母に似ている。
前進気勢が強くて抑えたらダメなタイプ。

ポケットシンデレラ
エピファネイアxジャンポケ(トニービン)
新馬は逃げ切り勝ち。
2戦目のフェアリーSはスタートでゴチャついて後方待機。
さらに4コーナーで大きな不利を受けてレース終了。
手ごたえは良さそうに見えたのでここは注目したい。
スタートがうまく行ってもスピードの違いでおそらく2番手だろうがつついたら面白い。

ビヨンドザタイム
ダイワメジャーxユタカオー
ユタカオーは父(ナスルーラ―xハイペリオン)と母(ナスルーラ―系でブランフォード(スタミナ)とマンノウォー(馬力スピード)のクロス)
で東京の緩い坂は得意。
母の中にボールドルーラーもあるし上手く作用していれば面白い。
新馬戦は好位で競馬してラスールの4着。
ラスールと比べると体が小さくて最後の失速が大きかった。
未勝利は出遅れて後方から4コーナーで大外を周ってラスト33.8秒、しかも約11.3-11.1-11.4と長くいい脚を持続させた。
ペースも速くなく、脚を溜めれたのは確かだが新馬戦とは違った脚の使い方を見せてくれた。
レースタイムが遅く、未知数ではあるがもう少し上のパフォーマンスを出せる可能性はある。

ドゥラドーレス
ドゥラメンテ(キンカメ、トニービン持ち)xロカ
母のロカは能力がありながらそれをレースで発揮できなかったタイプ。
ポテンシャルの高い馬だったので引き出し型のドゥラメンテなら母譲りのいい馬を出してくれそう。
新馬戦を見るとスタートはあまり良くない。
跳ぶタイプだが大跳びだけではなく掻き込むピッチ走法でもスピードを出せる器用さもある。
こういう器用さがドゥラメンテ。
踏み込みに力強さもある。
1番枠から直線では内の後方でムリゲーかと思われた。
徐々に外に持ち出し、前が開いたのは残り200m付近。
そこからストライドを広げて一気に抜き去った。
時計だけを見ればスローの瞬発力だが、直線の走りを見ればペースが速くなっても対応できる力もありそうだ。
期待。

デルマグレムリン
ディーマジェスティx49er
上半身強いフォルリのクロスとリボーのクロスあるから冬の力のいる馬場は良さそう。
スタートダッシュが利かないので後方からの競馬になる。
新馬では馬群の中を通ろうとしたけど未勝利、シンザン記念と外を周る競馬。
おそらく今回も同じような競馬になるだろう。
跳ぶタイプでキレるわけではないが長くいい脚を使うので長い直線で外を追い込むのは合っている。
特にシンザン記念ではやや内有利な馬場で外をジワジワと追い込んできたので直線が長くなる東京は有利。
新潟も良さそう。
瞬発力では劣るのでハイペース希望。

カミニートデルレイ
ジャスタウェイxバクシンオー
母母父シンボリクリスエスで4代母父フレイエフ
母フェイトカラーは小倉1800mを二つ勝っていて下り得意なプリンスリーギフト系らしい馬。
それにダラダラ上り得意なトニービン持ちのジャスタウェイをつけてどんな子が?
ヴェルテックスがジャスタxバクシンオーでダート2500m重賞を勝った。
ジャスタウェイ産駒は母方にノーザンダンサー系が複数あるのが良くてカミニーは2本持っていて〇
ベゴニア賞はややスローペースからのL3の600m持続力勝負。
直線入り口で同じような位置にいた③⑦よりも最後の失速が大きかった。
あわや後ろの①②にも差されるところだった。
おそらく今回はウィズグレイスが速いペースを作るので、ついて行くと潰れるかもしれない。
シンボリクリスエスがあるので消耗戦は得意なはずだが、能力的にどうか。
試金石の一戦


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