エリザベス女王杯 2023 気になる馬達


リピーター

このレースはリピーターが多いことでも知られるレース。
果たして阪神→京都の今回はそれが当てはまるのか?
京都→阪神だった2020年。
1着ラッキーライラック 前年1着
2着サラキア      前年6着
3着ラヴズオンリーユー 前年3着
4着ウインマリリン   3歳
5着センテリュオ    前年4着

これは競馬場に関わらず2200mという距離がリピーターを作り出しているのではないか?

ただ、去年は重馬場の外差し馬場で外枠有利だった点は少し割引きたい。

リピーター枠
ジェラルディーナ
ライラック

京都競馬場2200m

過去10回の京都エリ女で前半のペースが1分を切ったのは1回だけ。
2011年のシンメイフジが大逃げして1000m通過57.5秒で2番手は1分過ぎ。

今年も絶対逃げたい馬はいないのでペースは1000m通過1分1~2秒ではないかと予想。
そうすると過去の例からも内前有利。
良馬場ならば1-2コーナーで内側を走れた馬が有利。

2019
2018
2017
2016

先行有利が特に良馬場で顕著なのは過去のデータからも明らか。
逆に言えば稍重より悪くなれば差し有利。

過去10回京都エリ女前走脚質
過去7回京都エリ女『良馬場』

前走先行したのは
アートハウス
ゴールドエクリプス
ディヴィーナ(逃げ)
ハーパー
ローゼライト

先行しそうなのは
マリアエレーナ

良馬場だと枠も内有利になる

中団で競馬して馬券になったのはほぼ3番人気以内。
4人気はスノーフェアリー(英愛オークス馬)
6人気はディアドラマドレ(近3走マーメイドG3 勝ち、クイーンS5着、府中牝馬勝ち)

想定人気
1人気ブレイディヴェーグ
2人気ハーパー
3人気ジェラルディーナ

4人気ディヴィーナ
5人気サリエラ
6人気ルージュエヴァイユ

年齢

良馬場だと4歳と3歳が有利で5歳以上は成績落ちる。
5歳以上はエリ女2着経験のクロコスミア、GⅠ2勝で前走宝塚3着ミッキークイーン、GⅡ2勝メイショウベルーガ。
唯一重賞勝ちがなかったのは2012年1着のレインボーダリア(前年17人気で5着)

5歳以上だと
ジェラルディーナ(エリ女1着、2200mGⅡ勝)

血統

クロコスミアがいい例。
母にスペシャル牝系ノーザンダンサー(ヌレイエフ、サドラーズウェルズなど)+ブラッシンググルーム+ボールドルーラー
この3つのうち2つ以上。


評価

勝ち負け
アートハウス
ハーパー

2着候補
ディヴィーナ
サリエラ (マーカンド騎手の土日の京都芝レースに注目)

3着候補
ライラック
ジェラルディーナ
ルージュエヴァイユ

ブレイディヴェーグ(スタート次第で勝ち負けという怖い馬)
マリアエレーナ 内枠希望

イズジョーノキセキ 内枠引いてイン差しできれば

ビッグリボン 内枠で穴馬

馬達

アートハウス
スクリーンヒーローxピサ
血で母にボールドルーラーしかないのが気がかり。
アートハウスは前に馬を置ければ力を出せる。
今回は内ラチ沿いか2列目で前から2番目なら勝ち負けできる。

勝ったローズS、愛知杯は前に馬を置いて道中の空気抵抗を減らしてスタミナを温存できた。

ローズS1着
愛知杯1着

外3列目の先頭になってしまった秋華賞は風を受けて長い距離を走り凡走。
アートハウスの後ろでアートハウスを風よけに使っていたスタニングローズが勝った。
外3列目先頭というのは大きな不利だ。
(外差し馬場や開催の進んだ洋芝は除く)

イクイノックスですら皐月賞では外3列目先頭で後ろにいたジオグリフに敗れた。
逆に外3列目先頭でその不利をものともせずに勝った馬は強い。
今年の弥生賞を外3列目先頭で勝ったタスティエーラのその後の成績を見れば明らかだ。

中山牝馬S4着

中山牝馬Sはもう少し複雑だが無理ゲーだった。
大跳びの馬が小回りで内ラチ沿いを走った。
斤量が1~3着(54,52,55)よりも57キロと重かった。
ラスト600mが12.0-11.2-11.3秒と400m勝負になり、アートハウスが外に出したのは残り200m地点。
そこから加速して前を捕らえるには10.8秒で走らないといけない。
そんなの無理やろ?
斤量重いから加速にも時間かかるし、大跳びの馬も加速に時間かかる。
そんな状態でラスト200mでどうしろと?
しかも1着は宝塚2着、凱旋門4着の馬。

京都は1-2コーナーは小回りだが3-4コーナーは緩く、大跳びのアートハウスにとっては内ラチ沿いでも中山よりも走りやすい。

追切も速い時計が出ている。
成績もキレイに〇Xで今回は順番的に〇

ディヴィーナ
モーリスXディープインパクト
ようやく前走は素直に◎にして1着
そもそも直線の長いマイルで嫌っていたのは軽い馬体重がそういうコースで不利な傾向にあったため。
前走府中牝馬Sを逃げ切った馬体重420キロ台の馬と言えば!
クロコスミア!!!
これは、もう2着確定でしょう!
とはいえ、前走の先頭の立ち方がかなり前進気勢が強く、そこからの400m距離延長は少し不安。
不安はあるが2着あってもおかしくない。

ライラック
オルフェーヴルxキンカメ
リピーター枠
これまでは極端に後方待機する競馬で去年のエリ女のように外差し馬場でないと勝負にならなかった。
例外は戸崎騎手騎乗の紫苑Sで、前走の府中牝馬Sでも好位でレースして結果を出した。
これまでの結果だけ見るとムラがあるが、人為的な影響が大きかったと考える。
良馬場のフェアリーSでスタアーズオンアースに勝ち、紫苑Sでスタニングローズから0.1秒差。
去年の牝馬3冠の馬達と大きな差はないレースがある。
戸崎騎手騎乗で前走のような位置取りができれば良馬場のGⅠで十分に勝負になる。
府中牝馬Sではスタートも良く、無理せず好位を取れている。
もう一つ成長が見られたのが東京で上がり3位33.0秒を出せた事。
これまでは時計のかかる馬場や展開で上がり上位にはなったが速い上り勝負では劣っていた。
それが上がり勝負の府中牝馬Sで上がり3位タイ!
これは良馬場の京都で戦うのに心強い成長だ。
今年も3着以内の可能性ある。

ジェラルディーナ
リピーター枠
5歳でも侮れない。
宝塚記念4着は立派。
オールカマーは去年は2番枠で内ラチ沿いを取れたし斤量も2キロ軽かった。
今年は4コーナーで大外を周らざるを得ない展開で去年より4コーナーでの位置取りが悪かった。
まったく悪くない。
ただ、オールカマーでマリアエレーナを捕らえられなかったように外枠だと同じような結果になりそうだ。

ハーパー
ハーツクライx(APインディxストームキャット)
プリンスリーギフト系があり京都の秋華賞でも3着。
秋華賞3着以内のエリ女は【2-3-1-9/15】で複勝率40%
しかもオークスで3着以内で中団より前で競馬できる馬の成績が良い。
3着に入らなかった馬もホエールキャプチャ4着、クロノジェネシス5着。

前走秋華賞組の秋華賞着順

秋華賞は4コーナーで動けたかどうかが大きく響いた。
外を周ったリバティアイランドは早めに動いて4コーナー出口で先頭に立てたのに対して内で前が壁だったハーパーは動けず、ただ差が広がるのを見ているだけだった。
むしろキレる脚のないハーパーがよく3着に粘れたものだ。
内枠を取れれば今回も3着以内は十分にある。

ブレイディヴェーグ
カナロアxディープインパクト
母に注目の血3つあり〇
エリ女での人気を裏切るパターンが差し馬の届かず。
この馬に関してはスタートが上手くいくかどうかが全て。
スタートが普通なら中団で競馬できて届く。

マリアエレーナ
クロフネxディープインパクト
なんだかんだGⅠ含む混合重賞で4連続掲示板。
オールカマーでも斤量差と位置取りの差でジェンティルドンナに先着。
先行できる馬は良馬場の京都エリ女で有利。
内ラチ沿いを確保できればチャンス。

ゴールドエクリプス
ドゥラメンテxハービンジャー
プリンスリーギフト持ち〇
京都の非根幹1800mを2勝2着1回。
未来騎手なら過去2走は先行しているので今回も前での競馬が見込める〇
これまでの重賞は51キロのもので初めて56キロでの重賞。
京都適性を武器にどこまで

サリエラ
サラキア全妹
新潟記念のルメール騎手のレース後コメント
「返し馬の時から良い感じではなく、スタートしてもハミを取らず進んでいきませんでした。段々と加速しましたが、瞬発力を見せられませんでした」

新潟記念は天栄から2週間前に新潟入り、さらに新潟ダートでの1週前追切で落鉄して挫跖のアクシデント。

ローズSの2着はいい内容だし、目黒記念で非根幹でも0.1秒差は十分。

不安は差し馬だと言う点とマーカンド騎手。
良馬場京都秋華賞では差し馬は人気を裏切りやすいし、マーカンド騎手は京都初めて。
土曜から京都で乗るが芝のサンデー系の馬の着順に注意したい。

イズジョーノキセキ
エピファネイア産駒で6歳は厳しいかと思う。
だが、一昨年の良馬場のエリ女で5着し、良馬場ならわからない。
クイーンSは内で前壁から進路を探すのに手間取った。
札幌記念は苦手な重馬場。
府中牝馬Sは馬体減。
「牧場から帰ってきた時点で体が減っていました。それを戻しながらで、輸送も意識しながらでした」(by藤原厩務員)
前走の前はウッド長めを終えずに坂路調整。
今回はウッドで長めをラスト2ハロン11秒台〇
差し馬で展開待ちはあるが内枠を引いたら面白い。

ルージュエヴァイユ
ジャスタウェイxフランケル
1800m3勝で近2走も1800mGⅢ2着と非根幹の実績あり〇
血統的にも京都の2200mは向いている。
メイSは直線で前壁かつ両側からもまれて終了。
エプソムCは外枠から壁を作れずに前に行ってしまったが粘って2着。
府中牝馬Sではスタートで挟まれて後ろから。
向こう正面から3コーナーまで外にはみ出してしまったが直線では32.7秒で追い込んで2着。
難しい馬だがスタートで不利がなければ中団やや前でもレースできる馬。

ビッグリボン
ルーラーシップxディープインパクト
エリザベス女王杯2着のステラリアが勝った福島牝馬Sでハナ差2着。
つまり、エリ女上位の馬が走る条件で走ったのだからこの馬にもチャンスはあるかもしれない。
スタートは良いので好位を取れる〇
京都大賞典は直線でウインマイティーに前に入られてブレーキして終了。
キレる脚がないので今回のメンバーだと決め手で劣りそうだ。
ただ、内枠を引けば面白い穴馬になる。


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