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エプソムC 2024 レーベンスティールおめでとうございます


エプソムC

勝ち時計 1分44秒7
12.8 - 11.1 - 11.3 - 11.5 - 11.6 - 11.8 - 11.5 - 11.5 - 11.6
前後半46.7ー46.4

今年は例年のエプソムCの週とは違い、馬場状態が非常に良く5月に見られる高速馬場が継続していた。

今回のラップタイムのように後半が11.5~11.8秒の間で推移する高速の持続力勝負は流れに乗れないと話にならない。
11着以下には二桁人気が多いのも確かだが、最初のコーナーで10番手以下の馬がほとんど。

例えば2021年のように4コーナーから直線に入るL3(ラストの600~400m区間)で仕掛けて加速していると11.5秒よりももっと速い11.1~2秒になりゴール前で大きく失速し差し馬にチャンスが出てくる。

全速力で走るとその後の失速も大きくなるからだ。
今回はそこそこ速いペースを持続させたまま、持ったままで4コーナーを周ったのでゴールまで大きな失速が無かった。

それは前2頭のペース判断が良かったという事。

1着 レーベンスティール

レーベンスティールはメンバー中でも1,2の好スタート。
おかげで先行勢の後ろを楽に取れた。

残り1000m付近で外側にいた⑬が少し前にでたのでその後ろについた。
直線に入ってすぐに外に出した。
手ごたえが良く追い出しを遅らせる事が出来て、ムチを入れたのは残り200m手前。
あらためてこの馬の能力の高さを見せる勝利でした。

時計の速さについては、『高速馬場の適性の高さ』。
5月東京の1800mで上がり33.0秒の勝利もあり、この条件がピッタリだという事。
逆に言えばこの条件で走らないとかなり重症という事。

評価は勝ち負けでしたが素直に買えなかった。
毎日王冠に出てくれば勝ち負け。

ルメール騎手のコメント
「59キロでも良いパフォーマンスでした。前走はあまり伸びがありませんでしたが、田中調教師から、状態はバッチリだと聞いていたので、自信を持って乗りました。
 スタートが良く、良い位置につけられましたし、3.4コーナーの手応えはとても良かったです。直線では段々と加速して、楽に勝つことができました」

田中調教師は輸送のあるレースで勝率が明らかに落ちる。
札幌函館の成績が良いのも滞在競馬。
そして海外でのレモンポップを含めた大敗続き。
38歳と若い調教師なので今後の改善が期待されるがしばらくは輸送競馬では評価を下げる。

2着 ニシノスーベニア

ハービンジャーxタキオン
過去の傾向から『血統の隠し味でニジンスキー持ち』とは書いたが、正解はニジンスキーxプリキロだったらしい。
ニシノスーベニアは母母母がニジンスキーxラウンドテーブル(父プリキロ)。
1着レーベンスティールは母母母がプリキロ系xニジンスキー系
3着シルトホルンは母母母母がニジンスキーxプリキロ。
ここまでハッキリとした血統傾向が出るなんてねー。
プリキロ持ちは長い直線での後半の伸びがいい。

今回は外枠だったが好スタートから先行して、しかも上手い具合に前に馬を置けた。
外枠先行でよくある不利は前に壁を作れない事。
今回は完璧な位置取りができた。
距離経験はなかったが位置取りでスタミナの消耗を抑えられた。
田辺騎手の作戦が良かった。

田辺裕信騎手のコメント
「外枠で少し嫌だなと思いましたが、スタートを良く出てくれたので、良いところを取れました。初めての1800mも問題がなかったですが、勝馬の切れ味の方が上でした」

3着 シルトホルン

真ん中の枠から先頭に立ったが外から⑱セルバーグが先頭に。
3-4コーナーで傷んだ内を避けて少し外に出した。
直線でも馬場のいい所を選んで進んだ。

前走東京1800m好走馬、秋東京2000m好走は過去の好走例と重なる。
函館記念に出てきたら買いたい。

吉田豊騎手のコメント
「2番手で自分のペースで行けました。前にいた馬が強かったですね。すんなり自分のペースで行けて、後ろが警戒し合ってくれればもっと良かったかもしれませんね」

4着 ▲サイルーン

スタートしてレーベンスティールをマークする形。
不利なく、これ以上ない展開。
直線で勝馬の後ろから仕掛けたが相手にならなかった。

岩田望来騎手)
「道中、すごく良い雰囲気で進められましたが、ラスト1ハロンを過ぎた辺りで、同じ脚になってしまいました。最後までジリジリと脚を使ってくれましたが、1800mは持たないことはありませんが、ベストは1600mですね。昇級緒戦にしては、良い内容で走れたと思います」

5着 ◎アルナシーム

外から先行したが前に馬を置けた時間が短かった。
ゴール前では3着に上がれそうではあったが少し足りず。
次につながる内容。

橋口慎介調教師のコメント
「スタートも良く折り合いも完璧で、いい内容のレースでした。終いは思ったよりスッと動けなかった印象がありましたが、ジョッキーも『乗るたびに内容が良くなっている』と話していました。右回りに比べると左回りは少し苦手なところはありますが、それでもよく頑張ってくれたと思います」

7着 セルバーグ

これまで外枠から逃げた時は1秒以上負けていたのでよく走っている。
これは次に距離短縮で期待できる。

11着 ルージュリナージュ

『前走GⅠはエプソムCで1人気だったルージュバックの1着のみ』ですが、ここまで着差がついたのは丸田騎手によるものが大きい。

下げる下げないの問題ではなく、前に障害物なしに長く走らせてこそルージュナリージュ。
その意識がなく、外に出せたのはラスト300m。
不完全燃焼。
おそらくこうなるだろうと印をつけなかったが馬が可哀想。

丸田騎手の芝の戦績を見ると全体の傾向と同じく逃げ先行が得意に見える。
しかし、芝で最後に逃げて勝ったのは2018年の千直。
つまり近5年は逃げて勝っていない!!!!!
これって常識では考えられない事。
ここ1年だけ見れば勝った時は全て上り1位。
つまり決め手のある馬でないと話にならない。
しかも内枠から差すのは苦手。

丸田騎手での買い時は4枠から外枠の決め手のある馬で差し馬場。
馬体重は440~479キロ。
なぜか重い馬で成績良くない。

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