ドバイターフ 参考レース映像付き 出走予定馬 14頭
過去10年で日本馬は【4-2-2-6】
2011年の勝ち馬Presvisの最高RPRは122を前年のメイダンのGⅡとシンガポールのGⅠ、そしてドバイのナド・アルシバで行われたドバイデューティーフリー(2000m)2着やその前哨戦2000mで記録。
2011年は1月のメイダンの1800mGⅡに勝ち、直前のメイダンの1800mGⅡでもクビ差の3着で好調だった。
2012年の勝ち馬Cityscapeは121から123をコンスタントに記録。
前年の香港マイルでクビ差の2着してドバイターフを勝った。
2013年の勝ち馬Sajjhaa(牝馬)の最高RPRは平坦ヨークの2100mGⅡで2着とドバイターフ前のジュベルハッタ(メイダン1800m)1着の115。
勝った年は1月からメイダンでのGⅡ二つとGⅠを3連勝していた好調な牝馬。
2014年はジャスタウェイで直前の中山記念でRPR127、前年の天皇賞秋で124を記録。
2015年の勝ち馬Solowの最高RPRは平坦ドーヴィルのマイルで122。
2014年の8月から2重賞を含む4連勝でドバイターフに臨み2着に4馬身半差の圧勝。
レース後に玉を取ってさらに飛躍しGⅠを4連勝する。
連勝中の上り馬だった。
2016年はリアルスティールでRPRは前年の皐月賞の120が最高。
直前の中山記念で3/4馬身差の3着だった。
2017年はヴィヴロス(牝馬)でRPRは秋華賞の111が最高。
直前の中山記念で2馬身差の5着だった。
2018年の勝ち馬Benbatlの最高RPRは2月のメイダンの1800mGⅡで118。
その年は1月からメイダンで1800mを3戦してGⅢとGⅡを連勝してGⅠで3/4馬身差の2着だった。
2019年はアーモンドアイ(牝馬)でRPRは前年のJCの120が最高。
ドバイターフはJCからの休み明けだった。
今回は非常に混戦模様。
シーマクラシックと違って『勝てる』という馬がいない。
有力馬
ロードグリッターズは以前は平坦に弱い印象があったが、平坦を続けて使って慣れてきたように見える。
前走は前有利な展開でも差し切っているし、好調なのは確か。
展開に左右される後ろからの馬だが勝ち負けできる力はある
ロードノースはRPR126を出した時は高RPRの基準にもなった2着アデイーブの存在が大きい。
アデイーブは重馬場の鬼で良馬場では少し割引が必要。
しかし、1800で好時計勝ちした実績もあり、むしろ1800mでこその馬かもしれない。
ハイペース希望でスローだと多分ダメ。
3着候補は接戦だ。
ジュベルハッタの上位馬は3着候補になる力がありそうだ。
最近になって力をつけてきた馬が多く、成績以上に走る可能性も高い。
アルスハイルのまるで2足歩行のようなピッチ走法に惚れてしまった。
アートドュヴァルとエクティラーンの方が最高速ではアルスハイル以上。
ファーストコンタクトとザインホムは直線で少し不利があったようにも見えるので巻き返しがあるかもしれない。
ランドオブレジェンズは1800m初めてだが、1400mは得意で好調だし、前走は強い相手といい勝負ができた。
胴が短いので距離に不安もあるが非根幹つながりで1800mもこなせるかもしれない。
グレンフォースが大穴だ。
明らかに格下なのだが、イギリスでも4着以下がなく、前走中東でいきなり勝った。
無視しても構わないが、万馬券狙いで遊ぶのもあり。
ヴァンドギャルドは過去にこのレースを勝った日本馬と比べて実績に乏しい。
ジャスタもリアルもヴィヴロスもアーモンドもみんな2000mのGⅠを勝っている。
それでもこの馬が上位に入る理由はないか?
例えばだ、グランアレグリアが出走すればかなりの確率で勝つだろう。
そのグランアレグリアから0.5差ならこのメンバーで何着に入るかな?
5着以内は確実で、2~3着もありそうな気がしないでもない。
素直に行けば
◎ロードノース
〇ロードグリッターズ
▲アートドュヴァル
△アルスハイル
△ヴァンドギャルド
でも、ひねくれもので色物好きな私はファーストコンタクトやランドオブレジェンズに行ってしまうのだよ。
参考レース
ジュベルハッタ GⅡ メイダン競馬場 2400m
11枠7番ロードグリッターズ、7枠5番エクティラーン、4枠1番アルスハイル、9枠2番アートドュヴァル、10枠4番コートハウス、6枠6番ファーストコンタクト、1枠11番ザインホム
ザビールマイル メイダン競馬場 GⅡ 1600m
11枠1番アートドュヴァル、10枠7番エクティラーン、9枠6番エピックヒーロー、6枠9番ファーストコンタクト
ヴァンドギャルド Vin De Garde RPR 114
去年のマイルチャンピオンシップ6着でRPR114を記録。
2月の東京新聞杯で2馬身差の4着を経てドバイターフに出走。
過去にレースを勝った日本馬と比べるとGⅠ勝もないしRPRも低いのでちょっと力不足な感は否めない。
2歳時から東スポ杯1分46秒6などいい所は見せていたがなかなか結果が出せない。
騎乗ミスやら相手が強すぎとかあるが、未だにGⅡ勝がひとつだけというのがこの馬の現実。
運がないが勝ちきるまでの抜けた力もない。
マイルチャンピオンシップは位置取りが後ろ過ぎたかもしれないし、それをふまえて積極的なレースをした東京新聞杯は仕掛けが早かった感もある。
まさにちょっと足りない馬。
ポジティヴに考えるなら、だからこそ海外で海外の騎手を背にレースをすれば何かしら(いい方に)変わるかもしれないという
希望はある。
ロードノース Lord North RPR126 差し/追い込み
RPR126は去年のアスコットのプリンスオブウェールズを勝った時のモノ。
7枠6番ロードノース
良馬場で2着アデイーブなのでちょっと126はつきすぎ。
エラーカムに勝って120や平坦ヨークのインターナショナルSでガイヤースの3着で123もある。
去年の11月のBCターフではスローで展開向かずに4着でモーグルには先着した。
RPRほどの強さはない。
マジカルやタルナワなどのトップレベルよりは明らかに下。
しかし、今回のメンバーにトップレベルはおらず、このメンバーのなかでは上位だし、2400mは長かったかもしれない。
2019年のニューマーケットの30頭立ての1800mで1分46秒99(日本式で約1分45秒6)という速い時計で勝っている。
むしろこの距離で強いのではないか?
ゴスデン師の馬で休み明けの実績もあり、キーンランドよりかは広いメイダンの方が合うだろう。
ロードグリッターズ Lord Glitters RPR120 追い込み
RPR120は2019年のアスコットの不良馬場の直線マイルGⅠを勝った時のモノ。
去年まではドバイターフでの3着や平坦ヨークでの3着、バーレーンで5着など平坦で結果を出せていなかった。
キツイ坂のあるコースが得意だった。
それが今年は1月からメイダン1800mを3戦してGⅡを1,3着してジュベルハッタGⅠを1着。
ジュベルハッタはややスローでラスト400mが約23.2秒の瞬発力勝負。
これを差し切れたあたりに以前との違いが見て取れる。
RPRはベンバトルの118には及ばないが116~117と悪くない。
特に1月には1分46秒82(日本式で約1分45秒4)と好タイムも記録している。
展開に左右されやすい追い込み馬だが、前哨戦で結果を出している馬は無視できない。
上位。
アルスハイル Al Suhail RPR 116 差し
ピッチ走法だけど脚の動かし方が人間が走っているみたい。
ギンシャリボーイを思い出した。
松岡さんに乗ってもらいたい。
ゼッケン1番がアルスハイルで直線で外に出してからの走りをご覧ください。
ストライドが大きいロードグリッターズに差されるようにこの走りでは最高速はあまり出ないけど、ギアチェンジというか、加速性能はいい。
去年最後のレースだった7月のニューマーケットのレースでも2着に6馬身差をつけている。
まだ4歳で7戦しかしてなくてこれからもっと良くなっていきそうな馬。
要注意。
アートドュヴァル Art Du Val RPR 116 先行/差し
一年近い休み明けだった1月のレースはメイダンの1800mGⅡでロードグリッターズから約5馬身差の4着。
中団待機から早めに仕掛けて残り300mで先頭に立つが最後に失速。
久々で息が持たなかったと解釈しておこう。
次のメイダンのマイルは2番手でレース。
残り300mで先頭に立って粘るが最後にちょっと差された。
タイムは1分35秒94(日本式で約1分34秒5)
ジュベルハッタは好位から直線で先頭に並びかけるが最後にロードグリッターズに差された。
使うごとに良くなっているので本番も注意が必要。
エクティラーン Eqtiraan RPR 116 先行
去年の11月から中東ですでに7戦している。
7歳馬だが今年が最も成績がいい。
1月のロードグリッターズが好タイムで勝った1800mGⅡでは先行して潰れた。
次のダート2000mでは後方待機から直線で3着まで追い込む
次の芝マイルは逃げて小差の4着。
ジュベルハッタでは先行し最後に差されて2着。
大跳びでちょっと前脚を宙に浮かせすぎてスピードをロスしている。
コートハウス Court House RPR 113 逃げ
欧州ではオールウェザーを主に使われて、2着がやたら多い。
RPR113を記録したのは今年の近2走、メイダンでの1800m重賞。
逃げて2着、5着。
この馬がペースを作る。
エピックヒーロー Epic Hero RPR 112 差し
RPR112は去年の平坦ヨークでの1800mGⅢの2着。
前走は去年10月以来のレース、メイダンでのマイルGⅡで中団待機から6着。
あまりいい所がなかったが休み明けの影響もあるか。
実績は他の馬に劣る。
フェリックス Felix RPR 111 追い込み
欧州ではオールウェザーを主戦場としている。
今年は1月からオールウェザーで3戦して1,2,2着。
対戦相手のレベルも高くなく、押す材料に乏しい。
ファーストコンタクト First Contact RPR 113
RPR113は2018年のニューマーケットのマイル戦を勝った時のモノ
2月のメイダンのマイルGⅡは先行してクビ差2着。
直線で前壁から外に出してゴール前で先頭に立ったかと思ったら外から来た馬に差された。
惜しい競馬。
次のメイダンの1800mGⅡはスタートで少し後手を踏んで先行勢の後ろ。
馬群に包まれて出せないし、スローから上りが速かったので抜け出せるような脚もなかった。
馬も外を見て『スペースねーな』みたいな顔してた。
不利ありってことで。
グレンフォース Glen Force RPR 94
つい先日イギリスからバーレーンに転厩になったばかり。
イギリスで9戦して【2-3-4-0】と着外なしだけど、重賞未経験。
レース記録はないけど3月12日に中東(おそらくバーレーン)でキングスカップで1着。
先行勢の後ろから長い直線で抜け出して勝った。
非常に不気味。
例え低レベルのレースでも去年は2馬身差以上で負けていない。
そして中東でいきなり勝った。
ランドオブレジェンズ Land Of Legends RPR 114 先行/差し
2019年はイギリスでオールウェザーと芝の1400mで3勝して重賞に挑戦すればいいのに2020年からメイダンを主戦場に。
去年の6月に玉を取って今年の1月に320日ぶりのレースを勝った。
しかも初重賞勝利。
メイダンでの1400mGⅡ(勝ちタイム1分22秒55で日本式に約1分21秒2)で2着は次のマイルGⅡを勝ったD’bai。
2枠6番ランドオブレジェンズ
このレースが最高RPR114。
レースでは先行して直線抜け出す。
いい脚の回転をしている。
胴が詰まった感じで短距離向きか?
2月にサウジの1351m戦を使って中団から直線で差を詰めるも5着。
前残りの展開で後ろからでは辛い流れだった。
3枠5番ランドオブレジェンズ
勝ったのはドーヴィルで1300mのGⅠを勝っているただいま5連勝中のスペースブルー(RPR121)
2着はデットーリ騎乗で去年のこのレースの1着だったダークパワー。
強い相手に良く走った。
リーガルリアリティ Regal Realty RPR 121 好位
RPR121は2019年のエクリプス賞でエネイブルの3着だった時。
去年はRPR119を2回記録。
一つはサルスベリ競馬場のマイルGⅢを勝った時でもう一つが前走の9月のニューマーケットのマイルGⅡでカメコの2着でベンバトルに先着した時。
3枠4番リーガルリアリティ
出遅れたけど少頭数もあって先頭からは2~3馬身後ろとそんなに離れていなかった。
最後にベンバトルを抜いたのはビックリした。
タイムも1分34秒41(日本式で約1分33秒0)から半馬身差と速い。
だいたい先行集団の後ろでレースをしてハイペースだとバテるケースが多いのだが、このレースでは失速しなかった。
ベンバトルが久しぶりで力が落ちていたかもしれないが、それでもこの2着は価値がある。
ザインホム Zainhom RPR 113 先行/差し
元イギリスで2018年に転厩してドバイに転厩した馬。
RPR113は前走のジュベルハッタで先行して6着。
前有利な展開は良かったのだが、前も止まらず微妙に壁でしっかり走り切れなかった印象もある。
その前の1400mは後方待機から差して勝った。(日本式で約1分22秒3)
7歳だがここにきて成績を上げているので侮れない。