ラジオNIKKEI賞 気になる馬達

福島競馬場

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Aコースの1周1600mはJRAの競馬場で一番小さい。
そして1周で平坦なのは600mしかない。
1000mは高低差1.9mの上りと下りがあり、馬により好き嫌いが出るコース。
コーナリングが上手いミスプロ系やピッチ走法の馬
そして加速しづらいコースなので瞬発力よりも足元を掻き込む馬力タイプ、ロベルト系のような馬が他の競馬場よりも力を発揮する。
2013年の1,2着はイン差しをしたのだが2頭とも母父か母母父がロベルト系。
ロベルト系には小回りでの機動力の良さがある。
瞬発力タイプは加速しやすい外枠から外を勢いよく走ればスピードを出せるので枠や展開、そして騎手の理解による。
例えばディープインパクト産駒は福島2000mで2016年以降12勝しているが馬番は5~15番。
1,2枠での勝利はない。

東京や阪神の外回りで結果を出していた馬よりも阪神内回り、小倉や函館で好走していた馬が走りやすい。

特に1800m以上は上り下りの回数が多いので他の平坦の競馬場よりもリズムを崩しやすく、スタミナも必要になる。

騎手にも要注意だ。
乗り替わりになることが多く、騎手によっては前走と違う競馬を試みることもある。
例え近走の結果が悪くとも騎手変更で良くなることもあるし、その逆もある。
今回はどういうレースをするかを想像しながら予想するのも競馬の面白さだ。

過去の人気薄

7番人気以下で3着以内に入った馬はほとんどが先行馬で2000mの勝利実績あり。
例外のマイネルサーパスやダイワドレッサーは1800m勝ちはあるし東京2400mを経験していた。
マイネルサーパスとロードリベラルは福島の1800mを勝っていてこのコースの実績あり。

今年で言えば、
オウケンボルト 中山2000m逃げ切り
フェーングロッテン 白百合S2000m逃げ切り
ボーンディスウェイ 中山2000m逃げ切り、弥生賞先行3着


評価

勝ち負け
ボーンディスウェイ 3着は外さないだろう
ゴーゴーユタカ   福島得意な血統

3着候補
フェーングロッテン 逃げてどこまで粘れるか
グランディア   前走は消極的すぎ、坂井騎手ならば

掲示板
クロスマジェスティ 外枠なら
ショウナンマグマ 包まれない枠なら

馬達

サトノヘリオス 1番人気想定
皐月賞は17着
ミライ騎手のコメント
「ポジション取りはうまくいったが、折り合いを欠いてしまった。それで伸びを欠いてしまった」
実際に1-2コーナーで馬が首を振って嫌がっている様子が見える。
4コーナーからもムチいれていないし諦めていたように見える。
参考外でいい。

スプリングSは内ラチ沿いを周って3着。
4コーナーで前壁で騎手が半立ちでスピードをおさえながらコーナーを周っていた。
残り200mを過ぎて前にスペースができてから伸びてきたが3着まで。

確かに不利はあった。
しかし、強い印象は受けず、善戦までかなー。

ボーンディスウェイ 2番人気想定 55キロ
ハーツクライxプラティニ
ドイツ血統は荒れ馬場に強く、機動力もいい。
さらにリボー系とダマスカスもあって肩回りと足元が強そう。
葉牡丹を逃げ切り勝ちは去年3着のノースブリッジと同じ。
弥生賞3着、皐月賞も1.0秒差はこのメンバーでは間違いなく実績上位。
福島の経験もある。
3着以内は固そう。

ベジャール 3番人気想定 56キロ
モーリスxアフリート
トムフールクロスもあって〇
足長でストライド大きい。
身体も大きいのでどちらかといえば広いコース向き。
上半身の強さもあるので起伏は大丈夫。
2000mの勝ちはないが中山で先行して0.2秒差の2着がある。
毎日杯では先行して2着に粘ったがラスト1ハロンの失速は大きかった。
身体が大きくてまだ全身を使いこなせていない。
良くなるのは秋以降ではないか。
去年のタイソウみたいな感じ。
小回りは得意ではないが、先行できるのは有利なので3着に入るかもしれない。
しかし、56キロの斤量のせいで3着を逃しそう。

ソネットフレーズ 54キロ
エピファネイアxキンカメ
牝馬の54キロは不利でしょう。
デイリー杯はセリフォスからクビ差だがスローからの600m勝負。
NHKマイルは好位から失速。
現時点では難しそう。

グランディア 54キロ
ハービンジャーxサンデー
2000mを2勝し若駒Sでも4着。
プリンシパルSも上り3位で追い込んで3着。
しかし、この馬らしさを見せたのは1月の中京2000m
1000m通過58.6秒を上り3位で差し切った。
上り3位。
キレる脚はなく最高速で劣るのだが長くいい脚を使える。
プリンシパルSもそんな感じ。
若駒Sは瞬発力勝負で負けた。
出来れば先行か好位で競馬させた方がいい。
プリンシパルSでは戸崎騎手が抑えて後方からになった。
しかし、今回は坂井騎手に乗り替わる!!!
前走よりも積極的な前目の位置を取るだろうし、この馬にはそれが合う。
内枠を引いたらしぶとく粘り込みそうだ。
面白い。

クロスマジェスティ 53キロ
ディーマジェスティxストームバード系
1600mまでしか経験のない距離延長組はあまり良くない。
中山の1600mを勝っているが、中山は1600mと1800mでは前半に5mの上り坂があるかどうかで大違い。
アネモネSでは中山のコーナーを跳ぶように走っていて比較的大きく周った。
コーナリングは現時点ではそれほどうまくないかもしれない。
桜花賞は力が足りなかったのもあるが、馬群の中で窮屈な走りになっていた。
跳ぶタイプの馬は馬群の中だと走りが小さくなってしまう。
こういうタイプは早い内から外に出すなどして前に馬がいない状況をつくった方がいい。
今回は先行馬が多そうなので内枠だと包まれる可能性がある。
やや外目の枠でのびのびと走れば前走以上のパフォーマンスを見せるだろう。
注意。

フェーングロッテン 55キロ
ブラックタイドxキングヘイローxサクラバクシンオー
ピクシーナイトの半弟。
キタサンxキングヘイローでイクイノックスなのでこの組み合わせはいいんだろうね。
ブラックタイドはディープインパクトよりも父サンデーサイレンスの影響を強く受けている。
特にサンデーの母方のテディやハイペリオンの影響が強いのでバクシンオーのテディとハイペリオンのクロスと上手くいきやすいのかな?
日本だとハイペリオンが強すぎるとパワーに偏りすぎるけどナスルーラ―とのナスペリオンでうまくスピードを補完しているのかな?
イクイノックスの母母父トニービンもナスぺりオン。
バクシンオーの父父テスコボーイもナスペリオン。
先週のデビュー勝ちしたマカンマカンもブラックタイドxバクシンオーだしね。

フェーングロッテンは白百合Sを逃げ切ったんだけど2番手以降があまりにも消極的で楽に逃げれた。
しかし、胸をしっかり張る上半身の強い走りで最後まで失速を少なく押さえる辺りは福島の1800mで良さそう。
松若騎手のコメント
「ブリンカーが効いているのか、イメージ以上に行きっぷりが良かったです。前半にハミを噛みましたが、向正面では抜けました。手応え良く4コーナーをまわって、切れるイメージはありませんが、しっかりと反応してくれました。気難しいところもありますが、力があります」

この騎手なら今回も逃げてくれるだろう。
タガノフィナーレと先頭争いをしてハイペースを演出するかもしれない。
そうなるとスタミナの有る先行馬か好位の馬がよさそうだね。

ゴーゴーユタカ 54キロ
ルーラーシップxアグネスタキオン
この組み合わせはフェアリーポルカやヴァンケドミンゴといった福島得意な馬と同じ。
ゴーゴーユタカは中山の1600mしか走っていないが何とかなるだろう(希望的観測)
スタートはいいので好位置を取れる。
折り合いの付く賢い子。いいね。
2走前に負けた時は馬群の中から直線で抜け出す競馬。
前走は外を加速しながら周っての快勝。
この馬の持ち味を活かすには福島なら外をまわした方がいい。
力を出せればGⅢで上位争いできる。

ショウナンマグマ 53キロ
口向きに難しいところのある馬。
きさらぎ賞ではスタート直後に囲まれて馬がイラだって外のシェルビーズアイを弾き飛ばして逸走。
プリンシパルSは1番枠から最初のコーナーで前がつまってブレーキしたら後退して後方からになってしまった。
未勝利を勝った時は道中5番手でも左右に他の馬はいなかったし、1勝クラスは先頭で楽に逃げ切った。
葉牡丹賞では馬群の中で我慢できたのですが、いつも我慢できるとは限らない。
ピッチ走法も含めて母父のステイゴールドらしい馬。
福島1800mは向いています。
包まれない枠なら積極的に狙いたい。

オウケンボルト 52
中山2000mを逃げ切り勝ちがあるがあまりにもタイムが遅い。
中山2200mでも2着と好走しているがタイム遅い。
ロードレゼルは青葉賞2着だけどダービーのタイムをみてもその時計が精一杯。
ロードレゼルはスピードに欠けるステイヤーっぽい馬。
オウケンボルトは3番手から直線に入ったらもう余裕がなかった。
ちょっと足りない。

ミッキーブンブン 52
ハービンジャーxディープインパクト
母方にノーザンダンサー3本あるしヘイローも2本。
アルマームード祭りですね!
ヒザを高く上げて掻き込む走りで力のいる馬場の方がいい。
心が弱いタイプらしい。
スタートはひるんで遅れる。
いいものはもっているけどまだ時間がかかりそう。


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