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香港カップ 気になる馬達

シャティン競馬場 2000m GⅠ

2000m

赤い矢印がスタート地点
等高線は左がスタート

スタートして最初のコーナーまでが短く、そして2コーナーの終わりにかけて3mの上り坂。
向こう正面は平坦で、3コーナーの始めから4コーナーの終わりにかけて下り坂で約3m下る。
最後の直線は約430mでほぼ平坦だがゴール前100mで1m上る坂がある。

このコース前半の『スタートして最初のコーナーまでが短く、そして2コーナーの終わりにかけて3mの上り坂』
これって中山競馬場の1800mコースと似ていますよね?
だからどうかはわかりませんが中山記念の好走馬が香港カップでも活躍します。

2021年2着ヒシイグアス(中山記念1着)、2020年2着2019年1着ウインブライト(中山記念2連覇)、2017年3着ネオリアリズム(中山3着)、2015年2着ヌーヴォレコルト(中山1着)

日本馬の傾向

ここ2年も日本馬のワンツーで、現在日本馬が3連勝中という日本馬が最も得意なレース。
定番は、
ラヴズオンリーユー、ノームコア、モーリスら札幌記念上位組。
ヒシイグアス、ウインブライトら中山記念上位組。

ディアドラは後半下り→平坦の京都2000mGⅠ勝ち。
エイシンヒカリも京都3勝。

そして、ウインブライトやエイシンヒカリのようにむしろ天皇賞秋では凡走した方がいい。
ラブリーデイやステファノス、ダノンプレミアムのように天皇賞秋で好走する馬は香港カップで良くない場合がある。
モーリスのようにものともしない強い馬もいるけどね。
天皇賞秋の馬場と香港の馬場が違うっていう事だけは頭に入れておくべき。

欧州馬の傾向

2021年は英チャンピオンSで2着だったドバイオナーが惜しい4着。
2020年はあのマジカルが日本馬2頭の後の3着。
2019年はコックスプレート4着の後の豪の安いGⅠを勝った世界中で2着していたマジックワンドが2着。

ドバイオナーはドーヴィルとロンシャンのGⅡを勝っていてロンシャンでは上り33.89秒でそのレースで1頭だけ33秒台を出せるスピードを見せていた。
なので、基本は香港ヴァーズと同じ傾向。

香港馬の傾向

2021年3着ラシアンエンペラーは11月の JOCKEY CLUB CUPで0.26秒差5着。
2019年3着Rise Highも11月の JOCKEY CLUB CUPで0.68秒差4着。
2018年1着Glorious Foreverも11月の JOCKEY CLUB CUPで1.40秒差6着。
2018年3着Time Warpも11月の JOCKEY CLUB CUPで3.65秒差9着。
2017年1着Time Warpも11月の JOCKEY CLUB CUPで0.06秒差2着。

2018年のTime Warpはレース後、呼吸器系のトラブルが見つかっていて参考外。
とりあえず、11月の JOCKEY CLUB CUPのそこそこの好走馬を狙えばいい。

評価

勝ち負け
パンサラッサ
ジャックドール

2着候補
ROMANTIC WARRIOR
レイパパレ

3着候補
Order Of Australia
ジオグリフ
Tourbillon Diamond

馬達

パンサラッサ
中山記念1着、ドバイターフ1着、札幌記念2着という十分な成績。
天皇賞秋で2着と好走してしまったが、極端な競馬でもあるしー許しちゃおうよ(いい加減)
パンサ君はゴール前の上り坂が苦手なのでラスト100mに1mの上り坂なら許容範囲。
勝ち負け

ジャックドール
この馬の最大の弱点がようやく取り除かれました。
GⅠで不測の事態が起こった時に冷静な判断を下せない騎手では、理想的な展開になるのを神に祈るしかなかった。
ジャックドール自身はべつにハナにもこだわらないし、騎手の指示するままに走るだけ。
瞬発力勝負に持ち込まれないように残り800mから徐々にペースアップすることもできる馬。
1コーナーまでの距離が短いのであまり内過ぎない枠がいい。
ウインブライト、ヒシイグアス、ヌーヴォレコルトらがグレイソヴリン系を持っていたのもプラス。
勝ち負け

ジオグリフ
ドレフォンxキンカメ
母アロマティコは秋華賞、エリ女3着で京都も良い。
ジオグリフは札幌2歳Sと春中山の皐月賞を勝っていて香港適性がありそう。
天皇賞秋で負けたのも良さそうな雰囲気を醸す。
福永騎手のコメント
「スタートも上手に出たし、シャフリヤールを見る形で走れてポジションも良かった。前もスペースは空いていたが、そこを割って入っていけなかった。体は増えていたが、コンディションも良かった。速いタイムの2000メートルがこたえたのか、最後も伸びきれなかった」

秋天は後続はドスローからのヨーイドン。
それはジオグリフの得意なレースではない。
32秒台のスピードはこの馬には難しい。
皐月賞はイクイノックスが風よけに前に立ってくれてこれ以上ない理想的な展開だった。
皐月賞は勝ったがイクイノックスやドウデュースの方が力は上。
それでも十分に強く3着に入れる能力はある。

おそらく今回の方が秋天よりも状態は良いと思うが、ジャックドールとの差を直線で詰められなかったのが気掛かり。

レイパパレ
去年は内枠でスタートで後手を踏んだために先行できずこの馬の競馬ができなかった。
せめて外枠で徐々に前に行ける枠なら良かったのに。
しかも直線でも前壁状態が長く全く力を出せていない。
去年は参考外。
京都2勝。
阪神の内回りGⅠでも強い。
今年の宝塚記念で去年の香港カップ2着のヒシイグアスが好走したのはコース的な類似点が多いから。
レイパパレにはコーナーは多い方が良くて直線は短い方がいい。
前走の毎日王冠は苦手な東京なりによく頑張った。
力を出せる状態にあると思う。
速い展開は今年の大阪杯で経験しており、前で粘りこみが見込める。
2,3着候補

ダノンザキッド
中山記念凡走
川田騎手のコメント
「返し馬では抜群に具合が良く感じました。中山に嫌な記憶が残っているのか全く走る気になってくれませんでした。また考えなければいけないですね」

冬中山のホープフルSを勝っているので洋芝も悪くないはず。
しかし、中山のその後はどんどん成績が悪くなる。
ワンターンの競馬場の馬になってしまったのかな?
前半にある坂も良くないかもしれない。
マイルに出た方が良かったんじゃないか?

Order Of Australia
ここで2000mに挑戦してきたか!という感じ。
姉妹はアメリカの2000mGⅠを勝っている
そしてこの馬も3歳時には愛ダービー4着、仏ダービー7着がある。
補欠繰り上げ出走したBCマイルで勝ってからマイル路線に向かったが最近は特にマイルでのスピード不足を露呈していた。
こういう時の距離延長は面白い。
速いペースの経験もある。
仏ダービーでは先頭で1100m通過1分4秒73。
1500m通過1分28秒90、1900m通過1分52秒33。
残り200mの1900mで力尽きたが香港カップで上位争いするには十分なスピードだ。
穴馬

11月のJOCKEY CLUB CUP
1着 ROMANTIC WARRIOR 好位差し
アクラメイション(トライマイベスト系xアホヌーラ系)xストリートクライxシングスピール
今年の香港3冠で1,4,1着。
勢いに乗ってQEⅡも勝ち、休み明けのJockey Club Cupも勝った。
しかもJockey Club Cupは他の馬より2キロ重い斤量で。
過去にワーザーがQEⅡとJockey Club Cupを勝って香港カップ2着。
QEⅡの勝ち馬は日本のウインブライト、ラヴズオンリーユー、ネオリアリズムも香港カップでも好走している。
香港の1番手。
走りもしっかりしていて好位差しの競馬スタイルも安定性がある。
ラスト400m22秒台を使えるし強敵。

2着 Tourbillon Diamond 好位差し
オリンピックグローリーxモンジュ
オーストラリアダービー3着の後に香港移籍
QEⅡもこの馬が2着。
つまりROMANTIC WARRIORとTourbillon Diamondが香港のトップ2。
パンサ君、ジャック、レイパが前で速い流れを作れば香港の2頭は位置取り的に有利だと思う。
あとは能力が足りるかどうか。

4着 Ka Ying Star 先行
0.39秒差だが、善戦どまり。
QEⅡも4着。

5着 Money Cathcher 逃げ
0.42秒差は悪くないが、今年は上位が強く難しい

9着 Russian Emperor マクリ
去年3着だが今年の5月より体重が25キロも増えていてからだが重そうなここ2レース。

データ


過去10年のレースラップ


上位3頭の枠

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