アルゼンチン共和国杯 ブレークアップおめでとうございます!

キングオブドラゴンが直線前半で内ラチに激突

これに他の馬が直接ぶつかったわけではないが、近くの騎手はとっさに回避行動をとったのでブレーキをかけてしまった。

被害に遭ったのはディアマンミノルが一番ひどく、ブレークアップ、カントル、テーオーロイヤル、ハーツイストワール、ユーキャンスマイル、ヒートオンビート。

パトロール映像で見ると内から外に避けようとした動きが波紋のように外に広がっていくのがわかる。

画像2

1着 〇ブレークアップ

勝ち時計 2分31秒1
レースラップ 7.2 - 11.0 - 11.3 - 12.8 - 12.8 - 12.6 - 12.3 - 12.7 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 11.6 - 11.8

この後半の5ハロンが11.5~12.0の間のやや速いスピードの持続力勝負。
これがノヴェリスト産駒が得意な展開。

ヴァルコスが2着した青葉賞も ラスト5ハロンが11.7 - 11.6 - 11.6 - 11.5 - 11.5と同じような感じ。

瞬発力よりもそこそこのスピードで長く走る能力が高いのがノヴェリスト産駒の特徴。
問題なのはサンデー系の特徴と違うので上手くペース配分を考えて乗ってくれる騎手が少ないという点。

先週のジャックドールではないが、先行タイプの馬はどのペースを刻むのが最適かを騎手が把握していないと力を出し切れないで終わってしまう。

サウジRCで2着したグラニットもデビューから3戦は最初の3ハロンが36.4~37.4秒と遅いペースでラスト3ハロンも34.0秒が最も速い馬だった。
これだけでは、『遅いペースでも速い上りの使えない馬』でしかない。
しかし、サウジRCで騎手が『切れ味勝負は分が悪いので、内枠でしたし、淡々と行こうと思いました』と前半600mを34.8秒、その後も11秒台のラップを続けてこの馬の長所である『スピードの持続力』を引き出した。

パンサラッサだって他の馬では潰れてしまうハイペースで先行しなければここまでの活躍を見せていないだろう。

何が言いたいかと言うと、ノヴェリスト産駒は上手く力を引き出されていない馬が多いという事だ。

個人的にはメイサウザンアワーとタイニーロマンスを追いかけている。
この2頭とも非根幹距離での勝ち星が多い。
おそらくこれは偶然ではなくて、根幹距離っていうのは騎手が力を引き出しやすい馬が勝つ距離なんじゃないかと思っている。

ノヴェリスト産駒はギアチェンジが速いタイプではないので残り1000mから仕掛ければ徐々にスピードアップして行ける馬が多い。
瞬発力勝負にならないように気を付けないといけない、そういう点でアスクビクターモアの田辺騎手が乗って勝利したのもうなずける。

来週はコスモカレンドゥラの幸騎手に期待したい。
強気に後続が脚を溜められないように、追走で脚を使ってしまうような展開に持ち込めれば面白い。

2着 ハーツイストワール

武騎手のコメント
「レースとしてはうまくいきました。スタートを出て、内に切り替えて運ぶことができましたが、直線でアクシデントがあってブレーキを踏んだのが痛かったです。ただ、左回りだと走りが違いますね。上手に走ってくれます」

予想では次点にしました。
予想で『ロベルトに注目』とは書いたのですが、ブライアンズタイムは少し違うんじゃないかと悩んで次点にした。
今日の馬場の判断材料になった9レースの百日草特別で母父ブライアンズタイム系のロードプレイヤーが2着に入ったので当日の馬券には入れた。

東京11月6日11R馬単201

この馬も戦歴を見れば下級条件で根幹距離の2着が6回もある。
こういうタイプは非根幹距離が得意、というか非根幹距離で力を発揮できる。
なぜか一度しか使われていないが2200mがベストじゃないかと思う。
2着に敗れているが大逃げに惑わされただけで実力差ではない。
これからも非根幹重賞で特に狙ってみたい馬だ。
中京の日経新春杯に期待。

3着 ヒートオンビート

戸崎騎手のコメント
「馬の状態は良いと感じました。前回自分が乗った時には少しハミに乗って、かかるところがありましたが、今日は我慢していました。ハンデ戦で斤量を背負っている中、よく頑張っています」

さすが善戦マン。
新潟記念をもっと信じれば良かった。
あの5着は弱い5着ではなく強い5着だと言う事

4着 カントル

岩田ミライ騎手のコメント
「54キロでしたし、積極的な競馬をしようと思いました。4番手の良い所で進められましたし、直線は一旦先頭というシーンもありました。最後までしっかり脚を使っていますし、このクラスでもやれます」

ディープインパクトxキンカメは走るね。
ヒートオンビートは逆のキンカメxディープインパクト。
この血が走る馬場で新潟とはいえ上り33.0秒があったので上位は当然か。

5着 △ラストドラフト

三浦騎手のコメント
「スムーズに外に持っていけたのですが、内外の差は大きかったです。それでも馬は最後までよく頑張ってくれました」

惜しかった!
残り200mでは勝てるか!?と思ったが最後に脚色が同じになってしまった。
前壁承知で馬群に突っ込むか不利なくまっすぐ走れる外かってのは永遠の課題。
結果的には内外の差が大きかった。
内を狙っていたら被害はもっと大きかったはずだし、しょうがない。
まだまだ活躍できるよ。

6着 ◎テーオーロイヤル

菱田騎手
「馬場の内が良かったので、内にこだわって競馬をしました。終始インでリズム良く運べましたが、直線で前の馬が逃避した時に、ぶつかるところがありました。加速するところだっただけに、そこが痛かったです。それでも諦めずに頑張っています」

上位人気馬の中でこの馬が瞬発力に欠けるのはわかっていたし、ブレーキからの再加速に最も手間取るのもこの馬。
斤量の重さは加速に要する時間と比例する。
トップハンデが最も響く展開になってしまった。
残念。

7着 △ユーキャンスマイル

事故の影響で内から外へと大きく進路変更を余儀なくされた。
最後は詰めているだけに残念な結果。
まだまだ力はある。

8着 キラーアビリティ

2000mベストな馬。

9着 ディアマンミノル

内でいい位置を取れたと思ったのに。
ディアマンミノルがあんなにいい位置を取れるとは思わなかった。
1コーナーまでに内を見ながら上手く潜り込んだのにねー。
荻野騎手はいい仕事をしていたのに本当に残念。

10着 △アフリカンゴールド

今日は厩舎サイドも騎手に任せたと思います。
普通に先行して力を出し切ったレース。
なんの不利もない先行策。
この馬が先行で結果を出せるのは2200mまでかもしれない。
2500mだと控えた方がいいのかもしれない。

18着 ▲キングオブドラゴン

4コーナーを周って、そのまま左に身体が流れて行ってしまい内ラチに激突。
特に後ろの左脚がコーナーを周った後も左に行く角度で地面を蹴っている。
大きな事故にならないでよかったが平地調教再審査が待っています。

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