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セントレジャーS(G1,2921m) 展望

セントレジャーステークス G1

イギリスのドンカスター競馬場で行われる1m6f115y(2921m)のレース。 

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スタートから最初のコーナーまでの約730mはちょっとしたアンジュレーションはあるけどほぼ平坦。
スタートから約930m付近が一番高い地点でスタート地点と比べて約4m高い。

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この丘から最後の直線まで長いカーブを回りながら約5m下り、ゴールまでの約915mの直線で非常に緩やかに約2m上る。
930m付近の小高い丘のような場所を除けばイギリスの競馬場としては全体的に平坦と言ってもいい。今の予報では晴れで良馬場。

8月にヨーク競馬場で行われるヴォルティガーステークス(G2)の出走馬が活躍している。
2019年のセントレジャー勝ち馬のロジシャンはヴォルティガーステークス2:27.91で1着(RPR119)
2018年の勝ち馬キューガーデンズはヴォルティガーステークスは2:28.34+1と3/4馬身差の3着(RPR116)

2017年はヴォルティガーステークス(RPR123)を勝ったクラックスマンはその後ニエユ賞と英チャンピオンSを圧勝。その年のセントレジャーを勝ったカプリは愛ダービー馬(RPR120)

出走予定馬

Pyledriver 差し/追い込み
今年のVoltigeurステークスを完勝(RPR119)
後方2番手から最後の直線に入ってゴールまで11.6-11.3-11.4-12.4とそれぞれの区間でも最速ラップ。
2着のハイランドチーフに3馬身半差をつけた。
英ダービーは差し追い込みに人気馬が固まっていて牽制しあった結果みんな仲良く仕掛けが遅くなったという参考外レース。
それでもいい脚を使っていたので前走は狙っていた。
ヨークもドンカスターも平坦だし距離も問題なさそう。勝ってくれ!

Santiago 先行/好位
前走はグッドウッドカップ(3200m、G1)でストラディバリウスから2+1/4馬身差の3着。最後までバテずにこの馬のペースは守ってた。
とはいえ、ストラディバリウスは上位2頭を徹底マークして残り200mから抜きにかかったので着差以上の差はある。
前脚を高く上げて掻き込むので重馬場も得意。
Good発表だけど雨の愛ダービーを勝った(RPR118)
距離短縮になるここはいいでしょう。
しかし、Pyledriverには及ばないと思う。

Tiger Moth 好位
その愛ダービーで頭差2着だった。
この馬の方がストライドが大きい走りなので良馬場ならSantiagoを逆転してもおかしくない。
まだ3戦しかしていないので上積みも大きいし2着候補筆頭。

Dawn Patrol 差し、たまに逃げ
愛ダービーで5+1/4馬身差の3着。
その後2000mを弱い相手に逃げ切り勝ち、8月に2800mで1馬身差の3着。
むしろその2800m戦で1着だったPista(牝馬、父アメリカンファラオ、母父ガリレオ)の走りが印象深かった。
10日にドンカスターの牝馬限定G2(2921m)でどんな走りをみせるか楽しみ。
上位とは差がある。

Hukum 先行/好位
父シーザスターズ、母父キングマンボ、母母父シングスピール
祖母はBCフィリー&メア(2200m、G1)勝ち
前々走で2400m、前走で2700m(G3)を勝っている(RPR118)
前走は逃げたMax Vegaを残り100mで突き放した。
血統的背景もよく上位争いできそう。

Galileo Chrome 好位 連闘
父オーストラリア、母父ダンシリ
3連勝中。ここ2戦は圧勝続き(RPR107)
走り方には余裕がありまだまだギアが残ってる。

Mochican Heights 追い込み
スタートがあまり良くないのは後ろ脚に問題ありかも。
英ダービーは後ろから行って参考外。
その前の2400mではパイルドライバーに完敗。
加速するのに時間がかかるので直線が長いコースは向いている。
最後に後ろから突っ込んできて3、4着とかあるかもしれない。

Beleive in Love 先行
重賞は未出走だがここまで4連勝。
特に前走の2800mは2着に10馬身差をつける圧勝。
タイムも悪くないので面白い存在
しかし8月29日に走ったばかりというのが少し気がかり
穴的存在

Max Vega 先行?
英ダービーを先行していて大敗はちょっといただけない

Bershire Rocco 先行/差し
スタートが良くない馬。
行き脚がないわけではない。
アスコットの2834mでSantiagoの2着しているし前走のヴォルティガーSも先行して4着に粘った。
Sir PercyxShiroccoという長距離配合も好ましい。
逆転は無理でも地味に3~5着はありそう。

English King 差し
英ダービーは仕掛け遅すぎも着が狙える位置だったので最後まで追って5着。
前走のグッドウッドのG3では直線で前にスペースがなく外に持ち出してMogulから3と1/4馬身差の4着。
スムースなら1~2馬身差位の差だったかな?
その前のリングフィールドでの2300mでもBershire Rocco相手にいい走りを見せており距離をこなせれば3着があるかもしれない。

Subjectivist 逃げ/先行
ヴォルティガーSでは出遅れから先頭し7着。
8月29日のグッドウッドで2800m(重)を逃げて圧勝。
同日のもう一つに2800mレースより5秒速いタイム。
ちょっと間隔狭すぎて買いづらい

Tyson Fury 追い込み
7月にドンカスターのデビュー戦2400m弱を勝つ。
直線で後方2番手からもったまま徐々に進出しムチ入れて抜け出した。
素質はありそうだけどここは難しい。

願望

Pyledriverに勝ってほしい。ヴォルティガーSの内容は一級品。もしかしたら翌日のLoveよりも良かったかもしれない。ここを勝ってさらに大きな舞台に羽ばたいてほしい。

2着争いはSantiago, English King、Tiger Moth、Hukum。私としては良馬場でTiger Mothが上位に来るのを期待している。Santiagoも大きく崩れないだろうから4着以内の可能性は非常に高い。English King とHukumは着外の可能性もある。

2着候補が崩れた時にはBershire Roccoの粘り込みやMochican Heightsの追い込みが3-4着にあるかもしれない。

疲労が抜けていればBelieve in Loveが穴を空けるかもしれない。

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