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2023年BCフィリー&メアターフ(G1) サンタアニタ競馬場 予習


ブリーダーズカップフィリー&メアターフ(G1)

牝馬限定 芝2000m(ダート50m含む) GⅠ

左の赤い矢印がスタート地点

左のスタートから115mでダートコースを50m横切る。
スタート地点が高くなっていてスタンド前の直線に入るまでの250mで5m下る下り坂。
他はほぼ平坦。
1-2コーナーの中間点が少し下がっているがほぼ平坦。

直線は270mと言われているが300mはある。

2019年のBCフィリー&メアターフ

勝ち時計1分57秒77
レースラップ(400m)
23.45-23.00-23.23-24.47-23.62
とても軽い馬場だったみたいですね。
内が有利

1着  Iridessa ジョセフ・オブライエン師(愛)
父ルーラーオブザワールド
(ガリレオxキングマンボ)
母父デインヒル
母母父メンドチーノ(ヌレイエフ系xグレイソヴリン系
母母母父グレイソヴリン系
母方にグレイソヴリン系のクロスがある事からわかるように平坦が得意。
弟はBCマイルを勝ったオーダーオブオーストラリアで妹は米芝GⅠ2勝のサンタバーバラという平坦一族。

2着  Vasilika アメリカ
父スキップショット(ダマスカス系xヘイロー系)
母父(ミスプロxボールドルーラー系)xヴァイスリージェント
母母父トップサイダー(ノーザンダンサーxプリキロ系)
サンタアニタを得意としていて1600~2000mのGⅠ2勝GⅡ3勝。
2歳の子供が金子オーナーで国枝厩舎にいる
父ドゥラメンテのクラッチプレイヤー

3着 Sistercharlie アメリカ
父マイボーイチャーリー(デインヒルxロベルト系)x(リヴァーマンxフォルリ系)
母父ガリレオ
母母父(ニジンスキー系xミスプロ)
母母母父ミスワキ
直前まで東海岸の牝馬限定GⅠ6連勝。
サンタアニタは初の西海岸で3着。

2023年 出走メンバー

欧州が強そうだが小回り対応がポイント。
アメリカ勢は逃げ馬も何頭かいて速いペースになりそう。
アメリカ勢は互いに勝ったり負けたりしているので優劣つけずらい。
西と東で違いもあるので西海岸で実績のある馬を選びたいが出走馬は東が多い。

①インイタリアン    逃げ1番手
②ウォームハート    好位 勝ち負け
③ウィズザムーンライト 先行
④モイラ        好位
⑤ウインマリリン   好位
⑥インスパイラル  好位/差し 距離&小回り?
⑦リンディー    差し 3着候補
⑧フェヴローバー  逃げ2番手
⑨ディディア    好位 
⑩マキューリック  差し
⑪ルミエールロック 先行 2着候補
⑫ステートオケージョン 差し 穴

馬達

①インイタリアン 5歳 アメリカ
父ドゥバウィ
母父リダウツチョイス
母母父パントレセレブル
母母母父デインヒル
東海岸のGⅠ4勝
西は初めて
去年のBC牝馬は逃げて2着
前進気勢強くやや速いペースで逃げる。
レースぶりから距離延長は少し不安。

②ウォームハート エイダン・オブライエン師(愛)
父ガリレオ
母父ファスネットロック(デインヒルxニジンスキー系)
母母父(プリキロ系xニジンスキー系)
母母母父(プリキロ系xドナテロ系)
母はオーストラリアで1200~1400mGⅠ3勝

ウォームハートは平坦のヨークシャーオークスとロンシャンのヴェルメイユ賞勝ち
スタートは良く好位を取れる。
ヨークのラスト5ハロンは11.84-11.51-11.29-11.78-12.40
ヴェルメイユ賞はラスト3ハロン11.46-10.88-11.51
33秒台に対応できるが最高速ではほんの少し劣る。
並んでから抜かせないしぶとい馬。

③ウィズザムーンライト アップルビー師(英)
父フランケル
母父ドゥバウィ
母母父ナスルーラ―系スプリンター
全兄にドバイで1800m芝GⅠを勝ったドリームキャッスル。
ウィズザムーンライトは去年の英オークスを最下位のあと3歳夏にアメリカ3歳牝馬限定GⅠで2着。
その後もアメリカ芝重賞1,2着し今年2月はドバイ芝1600~1800mGⅡを連勝
4月にはGⅠでインイタリアンの2着。
ニューマーケットでは大敗。
10月に2000mGⅠでフェヴローバーの2着と徹底して平坦得意、上り坂苦手。
前進気勢強く先行する。

④モイラ カナダ
父ゴーストザッパー(デピュティミニスター系cxリローンチ)
母父アンブライドルズソング
母母父(ゴーンウエストxアイスカペイド系)
母母母父インリアリティ系
マンノウォー系が多い。
去年のBC牝馬は5着
今年7月の1600mGⅡで斤量重いフェヴローバーに負け2着。
8月の1700mGⅡも好位から2着。
9月の1800mGⅡは斤量も軽かったがフェヴローバーに圧勝。
10月の2000mGⅠは後方から3-4コーナーでマクり最後にバテて3着。
外をまわしてロスの多い競馬が多く、ハイペースで前が潰れる展開が得意。
今回は速いペースが見込めるので候補の一頭。

⑤ウインマリリン 日本
手塚調教師のコメント
「22日(日)に坂路で追い切りを行い、24日(火)に出発しています。もう三度目の海外への輸送ですし、馬は落ち着いていて問題なかったと連絡が入っています。馬体重は到着して466キロと少し減りましたが、これは想定内です。あとは現地競馬で輸送もありませんから、ここから数字は増えてくると思います。数字は減りましたが、最近は馬体が少し立派過ぎるところはありましたからね。香港の時はかなりシャープな体で心配したほどでしたが、そこでベストパフォーマンスが出せましたし、今回もシュッとした細く見せるくらいの体つきでいいと思っています」

香港は474キロでした。
ここ2戦の動きも去年と比べると落ちる。
年齢的なものがありそう。

⑥インスパイラル ゴスデン師(英)
父フランケル
母父(エタン系xレッドゴッド系)
母母父レインボウクエスト
母母母父ストームバード
母にレッドゴッド3本で父含めて4本。
マイルGⅠを5勝
2000mは初めて
10月のニューマーケットでのマイルGⅠを1分36秒65で勝ち。
2着に0.6秒差の圧勝。
個別ラップで15.21-11.97-11.65-11.68-10.75-11.20-11.00-12.19
ラスト800~600m区間で10秒台の最速を記録してからの600mを32.95秒で走ったがさすがに最後は失速した。
イギリスの直線レースではよくある早めスパート。
問題は小回りコース。
直線コースを走る事が多いこの馬には少し問題かもしれない。

⑦リンディー 3歳 仏→米
父ルアーヴル
母父ロックオブジブラルタル
母母父グレイソヴリン系
母母母父マルジュxチーフズクラウン
母内にセクレタリアートのクロスあり
今年の仏1000ギニーは追い込んで2着
仏オークスは2列目の先頭でバテて8着
2000m以上だと先行は向いていない。
アメリカに移籍し9月の条件戦マイルを快勝して10月14日の1800mGⅠを好位から差して2着。
内で前壁で外に出すのに手間取って届かなかった。
道中は馬群の中で溜めて末脚勝負があっている。
溜めれば2000mもやれそう。




⑧フェヴローバー 5歳 英→加
父(ダークエンジェルxリヴァーマン)
母父ハイシャパラル
母母父ダンシリ
母母母父ブラッシンググルーム
8月にインイタリアンに勝ったジーナロマンティカに1900mGⅠで逃げ切り勝ち。
9月にウッドバイン1800mはハイペースで逃げてバテてしまいモイラに完敗
10月ウッドバイン2000mは400m24秒台の平均ペースで逃げ切り勝ちでモイラに雪辱



⑨ディディア アメリカ
父オーペン(ダンチヒ系xヘイロー系)
母父(レインボウクエストxニジンスキー系)
母母父ナスルーラ―系
母母母父グレイソヴリン系
アルゼンチンで2000mGⅠを2勝してからアメリカに移籍
2走前は2000mGⅠでスローペースを3番手追走するがラスト23.68-23.15で有利な逃げ馬に届かず2着。
前走は休み明けのサンタアニタ2000mGⅡ勝ち。
ラスト23.91-22.57
中団から4コーナーで先頭に並びかけて完勝。
アメリカの一番手

⑩マキューリック アメリカ
父フランケル
母父マクフィ
母母父(ミスプロxボールドルーラー系)
母母母父ボールドルーラー系
6月の2000mGⅠではディディア2着に次ぐ3着だがマキューリックの方が斤量が1.5キロ重くスローの後方待機で位置も後ろ過ぎ。
むしろ良く走った。
8月には2400mで去年のBCターフ2着だったウォーライクゴッデスに斤量有利で勝ち。



⑪ルミエールロック ジョセフ・オブライエン師(愛)
父サクソンウォーリア
母父(ヌレイエフ系xブラッシンググルーム)
母母父アナバア
母母母父レインボウクエスト
前走は凱旋門賞の次のレースだったオペラ賞(2000mGⅠ)を先頭を走って上り33.39秒で3着
1着は外2列目の2番手で有利。
2着ジャッキーオーは外2列目の先頭で距離的に少し不利だったのに先着を許してしまった。
瞬発力勝負で少し劣ってしまった。

2走前はカラ競馬場での2000m(稍重)でジャッキーオーに3馬身差勝ち。
ルミエールロックは内の2番手で有利だったし、
ジャッキーオーの位置取りが少し後ろ過ぎ&直線で抜け出すのに苦労した。
先行はこの競馬場で有利。
2,3着ありそう。

⑫ステートオケーション 英
父イフラージ(ゴーンウエスト系xヌレイエフ)
母父(トライマイベスト系xボールドルーラー系)
母母父ウッドマン
近親にアメリカオークス馬
去年の夏にヨークで2100m快勝。
今年初戦はヨーク2100mGⅡ4着
その後も冴えないレースが続いたが前走のオペラ賞ではルミエールロックから0.11秒差の5着
硬い馬場が得意だし、差し馬で展開ハマりそうなのでアメリカで驚かせてくれるかもしれない。







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