冬東京 1日目をなんとなく考える

芝の状態は去年のこの時期よりも良さそう。

去年は一昨年の東京が雨でかなり痛んだため、馬場の回復に手間取った。
今年は洋芝の成長も順調で全体的に概ね良好らしい。
去年よりも時計が出やすい馬場かもね。

特に2日目のセントポーリア賞には2歳の2000m日本レコードを樹立したウィズグレイスが出走予定で注目です。
私の印象はレイパパレっぽい感じ。

まずは去年の冬東京の開幕日を見直して馬場の血統傾向を掴みます。

5レースの3歳未勝利1800mでボーデンが圧勝。
新馬戦は中山で2着でしたが3着以下を離していたので順当な勝利。
トニービンも持っていて冬東京も合いそう。
2着のトゥーフェイスはモーリスxディープインパクトxホワイトマズルで次のレースで勝ち上がり。
東京で2勝だが函館、中山での走りも悪くない。
そういう東京専用機ではないタイプが好走する冬東京。

6レースの新馬1600mはカナロア産駒の一番人気が勝利
母親にもよるけどスピードが強化されるカナロア産駒も東京いいですよね。
2着サンフローリスがハーツクライxキンカメxグレイソヴリン系といかにも冬東京で走りそうな血。
3着はバゴxステイゴールド。
バゴのナシュワンはスタミナが強化されたナスルーラ―系で母父ヌレイエフ

10レースのクロッカスSはルーラーシップ産駒のストライプが1着。
2着がモーリスxキンカメで母方にトニービン持ち。
3着のニシノアジャストはリーチザクラウンxダンチヒ系xミスプロ系
ボールドルーラー色が濃い父にシックスクラウンズ4x5で足長、ストライド大きめ、地面をしっかりはらう感じ。
本来ならば先行して押し切るスタイルが合っていると思うのだが『前向きすぎる気性』からレースぶりを試行錯誤している印象。

11レースの白富士Sは1着ポタジェ。
母方はアメリカ系だが脚はそれほど長くなくストライドも大きくない。
そのため、最高速はトップレベルに少し及ばないのは毎日王冠と天皇賞秋をみればあきらか。
先週のAJCCは5着だったが、ムチもいれられず、もう少しできた感じはある。
母父アメリカ血統だが冬馬場でも走れる力強さがある。
2着はサンレイポケット。
父はトニービンの子ジャンポケ。
非常に過小評価されていた馬だが騎手が良ければ成績は大きく違っただろう。
日本よりもアメリカ、フランスの方がGⅠを勝てる可能性が高い馬。
3着はディープインパクトxブライアンズタイムxトニービン

12レースの1勝クラス1800mは1着ヤシャマル。
キズナxアグネスデジタルxダンシングブレーヴ
馬場不問タイプのキズナ産駒で母父も芝ダートGⅠ馬でさらに欧州のダンシングブレーヴ。
1月の日経新春杯でも3着と好走していたように冬馬場もこなせる。
2着は父が欧州ノヴェリスト産駒
3着はルーラーシップxゼンノロブロイ
母母父がミスプロxバックパサーのシーキングザゴールド
シーキングザゴールドはドバイミレニアムを出すなど欧州の芝レースで活躍馬を出している。
何よりも、ディスカバリーの5x5が肝。
ディスカバリーと言えば、ボールドルーラーの母父でセクレタリアートが良く似ていたと言われる馬。

以上より、
とりあえずトニービンとおまけでグレイソヴリン系。
次いで、キンカメ系。
なんとなくボールドルーラー持ち。
キングマンボ系以外のミスプロ系はシーキングザゴールド、ミスワキのように欧州でも産駒が結果を出している馬。
またはキンカメ系同様にリボーを持っている馬(アグネスデジタル、49er)。

クロッカスS

展開

前走逃げたのは⑨⑩と外枠の2頭。
⑥⑦も前走の最初の600mが34.3秒と速かったため3番手だったので先頭争いする
内の①も前を取るだろうしペースは速くなりそう。
この先行馬の中で最先着する馬が東京競馬場が得意なタイプ。

先行勢からは①と⑥
差しから③と⑧

出走予定馬


①アルトシュタット
カナロアxシンボリクリスエスxトニービン
血統〇
先行するのに1番枠も〇
新馬戦はステルナティーアの4着。
先行して残り200mで大きく失速。
前に行きたがるそぶりを見せていた。
距離短縮した小倉の1200mを外を周ってしぶとく差し切った。
さざんか賞では阪神1200mを前で押し切った。
トニービンの影響だろうが胸を張って力強く走る。
阪神の坂の走りを見ても上りは得意。
内で最短距離を走れるし、1400mくらいならなんとか頑張れそう。
上位候補

②フリートオブフット
むずかしい

③コラリン
ダイワメジャーxドゥバウィxシングスピール
京王杯2歳Sで上がり33.6秒を出して0.3秒差3着。
中山、函館でも勝ち、馬場不問タイプ。
母父ドゥバウィなので東京競馬場での軽いスピード勝負に対応できるかが心配されたが京王杯を見ればOK。
元々は少し時計のかかる馬場の方がいいので冬東京は合うはず。
上位候補

④シーズアクイーン
むずかしい

⑤ウインモナーク
ビッグアーサーxアドマイヤジャパン
小倉で見たい

⑥トウシンマカオ
ビッグアーサーxスペシャルウィーク
ノーザンダンサー系多めで母内でニジンスキーとバックパサーのクロス
朝日杯のゴール前の失速が距離なのか坂なのか。
気持ちの強さは見て取れたから一生懸命走ってくれるでしょう。
馬券を買う側にとっては応援したくなる馬
朝日杯くらい走れば勝ち負けできそう。

⑦プルパレイ
イスラボニータxフサイチペガサス
イスラボにはグレイソヴリン系のコジーンがある。
距離短縮はいいと思う。
なんとなく早熟っぽい気がする。
今回走らないとこの後も難しいと思う。

⑧レッツリブオン
ダノンレジェンドxストーミングホーム
東京新潟で上り最速3回。
前走京王杯は直線で強引に外の馬を押して進路を作ったがその後も騎手が操作に苦労していた様子がうかがえる。
もう少しできたと思う。
外枠、小頭数で楽に外を走れるのもいい。
3着の可能性はある。

⑨デュガ
前走の1勝クラスは勝ったとはいえギリギリ。
重賞では少し足りないと思う

⑩リトス
シルバーステートxゼンノロブロイ
シルバーステートは欧州風味だが母方が軽い。
札幌で走り、冬中山でも勝った。
中山1200mのタイムもなかなか良い。
軽量快速を良く生かしている。
東京が厳しいタイプかもしれない。

白富士S

ウィズグレイスと同じ日に似たようなタイムで勝ったジャックドールが出てきます。
強い勝ち方をしているので昇級戦でも戦える。
時計的にも比較対象の参考になる。
モーリス産駒で母方にグレイソヴリン系、ニジンスキー、ダマスカスもあるので冬馬場はイケるでしょう。
3歳クラシックでわき役を演じたグラティアス、アドマイヤハダルとの勝負が見どころ。
Dコースで走ったラインベックとシングフォーユーも良さそう。


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