NHKマイルカップ 気になる馬達

前置き

今週の東京は晴れ続きで今週末の東京競馬場は去年並みの超高速馬場になりそうだ。

2021年 1分31秒6
クッション値9.2 含水率 G前12.5%、4角13.1%
2020年 1分32秒5
含水率 G前14.4%、4角15.0%
2019年 1分32秒4
含水率 G前21.0%、4角18.0%

血統

デピュティミニスター、ストームキャット、ダンチヒ、マキャベリアンが重要

クロフネのデピュティミニスター系は定番です。
それ関連でフレンチデピュティの母父Hold Your Peaceも要チェックです。
2020年の1着ラウダシオンの父母父父Hold Your Peace。
プリンスキロ系で大きなストライド走るのがNHKマイルに合っているのでしょう。
2020年3着のレスステンシアも母母母父がプリンスキロ系。

ダンチヒもマイル戦なので当然。
東京の緩い上り坂はケツの筋肉で走るんだ。
2021年の1着シュネルマイスターはダンチヒ系。
持っていない馬の方が少ないのでは?


それ以外ではマキャベリアン。
2021年2着ソングラインの母母母父、
2019年1着アドマイヤマーズの母父父

ダイワメジャー産駒ではメジャーエンブレム、ボンセルヴィーソとブラッシンググルーム持ち。


アーリントンカップ組からはタイセイディヴァイン

過去10年で見ると割合は少ないが2018年から3年連続で3着に入っているのは見逃せない。
2021年もアーリントンカップ2着のリッケンバッカーが4着に入っているし。

アーリントンカップでの成績は、

リッケンバッカー2着上り3位
ギルデッドミラー2着上り3位
カテドラル2着上り1位
レッドヴェイロン3着上り1位

今年で言えば2着で上がり3位のタイセイディヴァインじゃないですか!?

ルーラーシップ産駒でストライド大きめの走りはNHKマイル向き。
母母のロンドンブリッジは桜花賞を逃げて2着
ロンドンブリッジの先行して粘る感じはアホヌーラ。

アホヌーラと言えば先日の英1000ギニーを逃げ切ったCachetがアホヌーラ4x4。
そのレースで2番人気で去年のBC2歳芝2着だったMalavathもアホヌーラクロス持ち。
マイルでもアホヌーラは有効だ。
ファルコンSで前半33.1秒の速い流れを経験しているのもペースが速くなりやすいNHKマイルに〇
アーリントンCではラスト3ハロンで一気にギアチェンジしての600m勝負で2着。
これも2019年や2020年のNHKマイルで同様の展開があるので〇
大型馬なので枠は5~7枠で中団の外を走れる位置がいい。
距離短縮してからの2戦でそれまでと見違えるような走りを見せている。
上位3頭に入りそうだ。

アーリントンカップで1着になってしまったダノンスコーピオンも上り1位で捨てきれない。
父ロードカナロアというだけで高速馬場〇
さらに母レキシ―ルーはアメリカの快速馬でスピードの持続力勝負は得意。
カナロアは母の良さをそのまま出すので高速馬場の持続力勝負は得意なはず。
母母父がグレイソヴリン系も東京で〇
共同通信杯は追切からまだ出来ていなかったので東京が苦手なわけではない。
朝日杯FSでも『強い』ドウデュース相手の2着。
アーリントンカップ組はレース間隔が短いし、カナロア産駒は短期の疲労に弱い馬もいるので中間の状態次第だが有力馬。
これまでロードカナロア産駒でケイデンスコールしか3着以内がないのもこの短期疲労のせいじゃないかと。
NHKマイルのトライアルは4月で疲れが取れないんじゃ?
ケイデンスコールは3月の毎日杯からの参戦でしかもNHKマイルが休み明け2戦目でフレッシュだった。

キングエルメス
ロードカナロアxスペシャルウィーク
この馬もカナロア産駒でやはり短期疲労が気になる。
矢作先生は当初からひとつ叩いてここを目標にしていたみたいだから大丈夫かもしれない。
ただ、走り方が東京の坂を上った所で失速しやすい馬な気がする。
それに前走ですでにかなり仕上がっていた印象も受ける。

桜花賞、皐月賞組ではダンテスビューとアルーリングウェイ

2021年のソングラインと2014年のキングズオブザサンを除けば5番人気以内か5着以内
ソングラインは大きな不利があったので例外はキングズオブザサン。

ダンテスビュー 皐月賞15人気10着
10着と言っても0.8秒差。
皐月賞7着までがすべて重賞ウイナー。
8,9着がGⅠホープフルSの3,2着。
それに次ぐ10着って価値があると思うのは私だけでしょうか?
母母のクロカミはマイル重賞2勝で母父はフレンチデピュティ。
東スポ2歳Sではイクイノックスは別次元としても上り3位。
1800~2000mを使われているけどマイルで瞬発力が活きるタイプだと思うんだよね。

アルーリングウェイ 桜花賞5人気8着
8着と言っても0.2秒差。
ジャスタウェイ産駒で母にノーザンダンサー系2本あるのは〇
ジャスタウェイ産駒の活躍馬は母にノーザンダンサー複数持っている。
活躍馬のアウィルアウェイにもHold Your Peaceあるしいい傾向。
母父フレンチデピュティも〇
今年の桜花賞は土曜に散水した影響で去年よりも含水率が高く(去年G前7.8%、今年10.2%)去年のような超高速馬場ではなかった。
たった2%の違いだがゴール前の失速に一役買っていたと思う。
晴天で乾いた良馬場でなら失速少な目で粘りこめそうだ。

ダイワメジャー産駒2頭ではセリフォス

ダイワメジャーxブラッシンググルーム系は2017年3着のボンセルヴィーソと同じ
朝日杯で上位着順もボンセルヴィーソに似てるが去年の朝日杯の方がはるかにレベルが高い。
力はここでも上位は間違いない。
ダイワメジャーと母父ルアーヴルの中間みたいな感じ。
ダイワメジャーよりもキレがあるのはルアーヴル的。
新潟2歳とデイリー杯は瞬発力を見せた。
朝日杯はそれまでのレースよりも速いペースで持続力的なレースで2着。
馬体をみてもかなり完成されているし、どんなレース展開にも対応できる。
ただ、”ここを叩いて” みたいな馬体にも見える。
そんな状態でも好走できてしまうかもしれないが、ベストは次走。

マテンロウオリオン
この馬も母母母父にブラッシンググルームがあり更にトニービンもあってよりボンセルヴィーソ
シンザン記念では位置取りで勝ってビーアストニッシドに先着したが2頭の力はほぼ同じ。
そのビーアストニッシドが皐月賞11着。
10着のダンテスビューは捨てたもんじゃないと思うのよ。


インダストリア
ケイデンスコールの半弟で3/4以上同じ血
弥生賞は前有利な馬場と展開で4コーナー大外ブン回し。
勝つ気はなかったような騎乗で調整だったと思う。
去年のシュネルマイスターを意識した『距離短縮で臨むNHKマイル』のローテ。
間隔を十分にとってNHKマイルなんだけど、馬体を見るとまだ仕上がり途上?
筋肉の輪郭がハッキリしていないし血管もあまり浮き出ていない。
右前の蹄の補修も気になる。
ジュニアカップと弥生賞の最後の脚は高く評価できるので最終追切でしっかり走れているかを見たい。

ジャングロ
More Than ReadxBroad Brushxデピュティミニスター
父モアザンレディは代表産駒のRoy Hはスプリンターだが、レイティングの高い活躍馬はマイル以上が多い。
Verrazano1800mGⅠ2勝、More Joyous1400~2000mのGⅠ8勝、Catholic Boy2000mGⅠ2勝、Traffic Guardは愛チャンピオンSでニューアプローチの2着などなど。
ジャングロの全兄も1400~1600mの重賞勝ち。
NZTは逃げ粘れると思い▲。
何が良かったかって、それまで1200mで前半600m33秒台の流れを連続して使っていたのにスピードに乗りやすい中山マイルの前半で34.7秒とゆっくり入れたこと。
ただのスプリンターでしかも逃げた経験があると前進気勢が強くガーーーっと前に行きがち。
ジャングロはダッシュよく先頭に立ったら今までより遅いペースで折り合った。
これは無視できない良さ。
今回も単騎逃げが濃厚なのでこの馬のペースに持ち込めそうだ。
残り200mまでは先頭にいるだろう。
ただ、中山で絶好のペースで逃げてマテンロウオリオンに頭差まで詰め寄られたのは痛い。
東京の長い直線では中山の直線よりも差し馬が加速できるので差される可能性が高い。
乾いてクッション値が高ければ逃げ切れるかもしれない。

評価

今回はかなり混戦。
さらにマイルだから着差は付きにくいので少しの差が着順に影響する。
枠の並び、展開、疲労度、騎手の判断などで

3着以内候補
タイセイディヴァイン
東京のマイルは向いているし使って良くなっている印象もある。

アルーリングウェイ
馬場が乾いて軽くなれば桜花賞以上。

ダノンスコーピオン
前走後の疲労を引きずっていないかどうか。
中間の状態次第。

インダストリア
最終追切の走りに注目

セリフォス
順調さで少し下げたが能力は高い。

掲示板候補
マテンロウオリオン
GⅠ組やアーリントン組の方が上だと判断した。

ダンテスビュー
けっこう善戦するよ。
皐月賞のレベルの高さを証明する。

ジャングロ
後続に不利があれば逃げ残れる。

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