株:8月26日 マーケットアナライズ・マンデーの岡崎さんのお話
このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。
秋は要注意です。
日本株への『期待』
先週のジャクソンホールでパウエル議長が来月の利下げを明言して材料出尽くし。
(アナウンサー:8月一か月だけで上がって下がってスゴイ勢いだったなぁと思うのですが、これはやはり強さのマグマみたいなモノがあるからなんでしょうか?)
『強さのマグマ』って抽象的に言うとマグマだからそれこそ火山のようにドーンと出て来てスゴイ勢いがあるように思うかもしれませんが、そういう抽象的なモノの実態は『期待』なんです。
『期待』無くして人間は動きませんし、『期待』なくしてお金という1分でも1秒でも儲かる話があったらとびついて行くイキモノは動かない。
日本株は38400円まで戻しましたが、この『期待』がまだわからない。
今週のストラテジー
日経平均は先週は38000近辺で売り買い交錯し、買わなければいけない人がだいたい買い切った感があった。
先週は予想よりも強含みだった。
今週は先週の強含みがまだ残っているかもしれないので売りで入るのは難しいかな。
下がった所を買っていくという消極的だがそういう戦略にならざる負えない。
38000まで戻っているのは相当強い。
この短期間で31000から38000まで20%上昇しているし、ボラティリティも70以上から25まで落ちている。
アベノミクス相場以降の最高記録。
コロナの時にボラティリティが急上昇しましたが、そう簡単に落ちるものではなかった。
この10年間で我々が経験した事のない『何かの期待』がある。
日本初のブラックマンデーが起きたと8月5日の暴落は説明しているのですが、ブラックマンデーの時よりも今回の戻りの方が圧倒的に大きい。
リーマンショックの2009年の3月からの戻りで25%位戻った。
1990年の1月から大暴落が始まって10月に下がり切った。
そこからリバウンドした時も20%位上がった。
当時の日本にはインプライドボラティリティの指数が無いので統計的にボラティリティを調べる事は出来ないのですが、プライスアクションとしてはこの2つの例が非常に似ている。
2009年3月は金融危機が終わった。
1990年10月は日銀の利上げが終わった。
じゃあ今回は何が終わったのか?
これに関しては皆さんと私(岡崎氏)の意見が違うかもしれませんが、私は『世界の投資家が日銀の利上げが終わったと見ている』んじゃないかと思う。
植田総裁が国会で何をしゃべろうが世界の投資家は無視していると思う。
そうでないと今回の『期待』は説明できない。
日本の長期金利は0.875で下がっている。
もう誰も植田総裁のいう事を聞いていない。
火消し役として内田副総裁が函館で話した『金融状況を見ながら慎重に対処する』という言葉の方を聞いている。
市場では利上げするとは言っているが、長期金利は全く折り込んでいない。
むしろアメリカの長期金利が下がったのに連動していて、日本はこれから短期金利が上がるかもしれないぞという動きは全く見せていない。
株式市場は『日本は半年は利上げできない』と読んだ。
『日本は半年は利上げできない』と思っているから20%戻したし、アメリカが利下げをすると言ってもドル円143円位で収まっている。
つまり、この先に何があるかと言うと、『利上げするぜ!』となれば株価は下がるし、ドル円は130円台に入ってくる。
株式市場にとっては、何にもしないのが一番。
そして、何にもしないでいられるかがこれからの問題。
新しい自民党総裁が市場にプレッシャーをかけるかもと不確実性はありますが、マーケットとしては次の3~6か月は日本は利上げしないと読んだと思います。
日本企業はこれからドル円140円で利益を上げて行くことができるんですか?
アメリカの景気後退のリスクが高まっていますが、本当に大丈夫なんですか?
今週のNVIDIAの決算も本当のところはどうなんですか?材料出尽くしましたけども?というのがこれからのゲームの展開になってくる。
最大値として40000くらいまでは戻ってもおかしくはないのだが、そのためにはもう少し確かめる事が多いのではないか?
日本の企業業績、アメリカの景気後退のリスク。
この二つを確かめてからになる。
当面はこの38000円が均衡点でしばらくは動けない状態が続く。
日本は今週は7月の鉱工業生産に注目。
6月の鉱工業生産は悪かった。
いいと思われていた電子部品デバイスも屈折した。
電子部品デバイスの中でも集積回路が恐ろしく落ちていた。
これが果たして一過性のモノなのか、連続性のあるモノなのか?
集積回路はあらゆるところに使われていますが、それだけ大きな変動を見せた集積回路はなんなのか?
おそらく車だろうと思うのですが、これが無視していいモノか重要なモノなのかが7月の鉱工業生産で確認したい。
エミン・ユルマズ氏のお話
世界的にリスクオフ、景気後退の懸念でキャリートレードが巻き戻されているのが事実。
円キャリートレードだけの話ではない。
メキシコペソも暴落しているし、キャリーの対象になっているようなアセットはだいぶ下がってきた。
今朝も結構円高に動きましたし、しばらくは円高に動きやすい需給が生まれていると思っている。
キャリーは大きなポジションが全て巻き戻されたわけではないので、9月もボラティリティの高い相場が続くんじゃないかな。
そんな気がする。
日本株は今年の天井は42000で打っている。
しばらくはレンジだろうが秋に一波乱あるんじゃないかという気は何となくする。
アメリカの景気後退なのか、大統領選挙なのか、地政学リスクなのか。
ウクライナが最近ロシアに越境攻撃を仕掛けている。
イスラエルもレバノンに大規模な空爆をした。
秋はボラティリティが高まりやすいので警戒した方がいい。
(ジャクソンホールで材料出尽くしたが?)
おっしゃる通りほぼほぼ出尽くしで、相場としては0.50%の利下げが欲しいが、どのくらい下げるかのサインは全く出していない。
アメリカの景気後退を予想している債券市場と逆にソフトランディングやノーランディングを想定している株式市場の乖離はどこかで是正される。
どっちかが間違っているのでどこかで是正されるはずだしそれが行われるのがこの秋だろう。
(NVIDIAの決算はどう見ていますか?)
かなりバブルテリトリーに到達している株で決算で崩れる事はない。
決算はおそらく予想を超えてくると思う。
崩れる時は需給が悪化して買い手がいなくなった時。
決算で動きそうな相場には見えない。
(9月のアメリカ株は?)
アメリカの失業率がここから上がって行くのか?企業業績が悪化してくるのか?という所に注目が集まる相場になる。
以前よりも決算を意識するようになる。
景気の先行指数はずーっと悪化しているんだけど、一方で景気は持ちこたえている。
遅行指数である小売りと個人消費が強い。
アメリカは個人消費が崩れないと本格的な景気後退は意識されない。
どこかで悪くなるんじゃないか。
逆イールドが解消したので、過去の例からも解消した直後に景気後退が始まったので、その意味ではちょっと近いのかなと。
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