マイルチャンピオンシップ 2023 ナミュールおめでとうございます!


京都の2レースでムーア騎手が落馬負傷してしまいMCSのナミュールが藤岡 康太騎手に乗り替わり。
今朝9倍台だったオッズが17.3倍に上昇してナミュール推しにとってはボーナスステージ。
レース前はムーア騎手からの落差に絶望感を抱いている方々もいらっしゃったようですが、ナミュールが騎手関係なく強くなったその姿を見せました。

直線残り200mで前のエルトンバローズとレッドモンレーヴの間をまるでバーゲンセールに特攻する大阪のおばちゃんみたいにぶち抜いた姿には感動さえ覚えました。
やっぱ、馬ごみを突破するのはおばちゃんパワーやわ。
ナミュールも古馬になって立派なおばちゃん(失礼)
次はヒョウ柄のメンコを付けて出走してほしいものです。

1着 ◎ナミュール

勝ち時計1分32秒5
レースラップ
12.5 - 10.5 - 11.3 - 12.2 - 11.7 - 11.6 - 11.5 - 11.2

加速ラップ締めです。
2008年以降のラップタイムが残っているMCSで加速ラップだったのは2015年のモーリスだけ。
その時は上り最速はイスラボニータ(33.0)でモーリスは33.1で2位。
今回ナミュールは33.0で上がりも1位。

ナミュールは記録上はモーリスと比べられるパフォーマンスを今回叩きだしました!

前走の富士Sの勝ちっぷりも含めて完全に本格化しました。

スタートで少し伸びあがりましたがむしろ好スタートでした。

キチンと前に馬を置いて定石どおりです。
ムーア騎手でもこの位置取りになるだろうと予想していました。
ここで外にはじかれてしまったレッドモンレーヴが風を受けて大外を走る不利で終了。

最初の勝負処は4コーナー。
後方でシュネルマイスターと並んでいたナミュールは先に前に出て進路を確保できました。

シュネルマイスターの手ごたえが悪かったとも言います。

そして残り200mでのおばちゃん割り込みアタック!
今年の春まではむしろ寄られたり挟まれたりでバーゲンセールに負けていたナミュールがこんなにも力強く成長しました。
(実は前の騎手がおばちゃん成分足りなかった疑惑も)

外差し馬場です。
ソウルラッシュとの差は馬場差ですかね。

今後もGⅠ路線で期待できますが、春の東京は軽すぎる特殊な馬場なのでこの馬には合わない。
むしろ海外の馬場でもやれる馬です。香港やオーストラリアはもちろん、ドーヴィル、ロンシャンのマイル、グッドウッドのナッソーSも良さそう。でもVMとか目標にしちゃうんだろうな。

あらためてポイントをおさらいしておきます。

  • 2000m以上のGⅠでの好走歴

  • 冬の東京新聞杯での好タイム

  • 京都開催終盤の荒れた馬場での外枠の差し馬

  • 隠し味にノーザンテーストの血(結果的に3着までノーザンテースト持ち)

2着 ソウルラッシュ

私はバカです。
またしても気になる馬達で上位評価だった馬を無印にして失敗しました。
これからは2着評価以上の馬は消さないように心がけます。
モレイラ騎手は馬場を良く理解している。
直線で内が伸びないのは日曜のレースから明らかでした。
なので1番枠のモレイラ騎手は直線で内を走らなくていいように動いています。
逆に言えばわざわざ内ラチ沿いに切れ込んできたマテンロウオリオンの横山父騎手は逆張りをして失敗。
素直に外でレースしていればいいのに(泣)

モレイラ騎手は重心移動が非常に上手くて馬群の中でも馬を自由自在に操っているように見えますが、ちゃんと馬場バイアスを理解しているし、周りの馬達を見て馬群がどう動くかを予想しながら乗っています。
前にスペースができた時にすぐに動けるのは競馬IQが高い証拠です。

直線でもなるべく外を探しながら空いたスペースに飛び込みましたが外の差し馬に敗れてしまいました。

ってか、なんでモレイラ騎手で切ってしまったのだろう………
私の競馬IQは高くないようです(号泣)

3着 ジャスティンカフェ

クッション値の高い良馬場だった事がまず一つ。
そして坂井騎手も5番枠からスタートして外を意識する乗り方。
9レースではデルシエロで外差しをして馬場を把握していたのでしょう。
上手く乗りました。
坂井騎手は先行好位で結果を出していましたが差しも上手くなってきましたね。

去年の東京新聞杯0.1差4着じゃん…
時計が速い時の東京新聞杯の上位はおさえないといけないね。
エピファネイア産駒は早熟が多くて3勝クラスが一つの壁になっている。
古馬になって3勝クラス以上を勝った馬は数は少ないが結構長く活躍する。
成績が落ち始めたら終わりだけど5着以内や上り上位を続けているうちは大丈夫。

4着 ▲エルトンバローズ

なんの文句もない騎乗。
これで負けたのはまだ力が少し足りなかっただけ。
よく頑張ったし、来年に期待できるパフォーマンス。

5着 ダノンザキッド

2000mのGⅠ実績は重要ですね。
4コーナーからの進路どりでジャスティンカフェの後ろについて行く形になり、思い切り走れなかった。
ジャスティンカフェを抜かせるかという所でゴール。
負けましたが馬券的にはおさえなければいけない馬でしたね。

6着 △イルーシヴパンサ―

スタートしてすぐに前に壁を作ろうとしていましたし4コーナーでも外に出して不利なく追い込めた。
もっと長い直線がほしい。
右左関係なく長い直線と前が失速する展開が欲しい。

7着 〇シュネルマイスター

ルメール騎手のコメント
「ゲートの中でエキサイトしていた。いいタイミングで出られたけど、ソーヴァリアントとコンタクトしてしまい、後ろになって進んで行かなかった。2角でハミを取ってからはいい脚を使えると思ったけど、最後のコーナーで滑って手応えが悪くなった。ラスト150メートルあたりまでは来たけど、直線で反応できなかった」

反応が鈍かった。

9着 △レッドモンレーヴ

前に壁を作ることができずに大外で風を受けてしまった。
あれでは無理。

14着 △マテンロウオリオン君

なぜか伸びない内ラチ沿いに。
マイラーズCの再現をしようと思ったのだろうが当時とは馬場のバイアスが違います。
残念。

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