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凱旋門賞2022 考察その2

1着 ◎アルピニスタ

去年トルカータータッソが勝った時から『幻の凱旋門賞馬』のような馬で今年も連勝を続けていました。

そして血統的にも土曜の活躍馬の傾向にピッタリとはまっていたので◎にしました。

母父エルナンドは昨日のロワイヤリュー賞勝ち馬の母父〇
母母父アルザオはリファール系〇
母母母父ミルリーフ系〇
父にガリレオとデインヒルもあってまさに凱旋門賞の週の重馬場の傾向にピッタリでした。

レースでは内の5番手でじっくりと流れに乗っていた。
残り300mで先頭に出るまでもったまま。
残り250mで手が動き始めムチは150m付近から。
ほとんどの馬が直線で余力が残っていない消耗戦で最も失速の少ない馬が勝った

オーナーブリーダーのラウジング女史はイギリスでも有数の富豪でアルピニスタは彼女の6世代目の自家生産馬。

Allara→Alruccaba→Alouette→Albanova→Alwilda→Alpinista

祖母のAlbanovaから3代に渡ってプレスコット師が調教しています。

アルピニスタは去年のドイツ無双や今回の重馬場など時計のかかる馬場での実績がスゴイのですが、速い脚も使えます。
速い馬場でも強さを見せたのは8月のヨークシャーオークス。
今年のイギリスは雨が少なくて全体的に硬めの良馬場で行われることが多かった。
そんな速い馬場でラスト800mを11.03-10.59-11.48-12.13と東京競馬場でも十分に通用するスピードを見せています。

ジャパンカップに勝てば賞金に加えて300万ドルのボーナスもでますが、約2兆円の資産がある女史にはそんなのお小遣いみたいなもんですしね。
馬が無事に生産にまわる方が大事でしょう。

2着 ヴァデニ

チャーチル(ガリレオxストームキャット)xモンスン
ドイツ系の母父モンスンがこの重馬場で効いていましたね。
3歳馬はルクセンブルグ、オネスト、アルハキームと甲乙つけがたかった。
オネストを選んだのは土曜の活躍馬にあったケープクロスがあったのと父フランケル。
そして実際にロンシャン2400mでのGⅠ勝ちがあったこと。
さらにスミヨン騎手の『肘うち事件』で買いたくなくなりました。

レースでは中団で折り合って直線に入ったラスト500mでスパート。

ラスト3ハロンで12秒台を記録する力が残っていたのはヴァデニ、トルカータータッソ、グランドグローリーの3頭だけ。
ヴァデニは上り3ハロンは最速でしたがラスト1ハロンではアルピニスタよりも遅く2着までが限界でした。

3着 △トルカータータッソ

父アドラーフラッグ内にミルリーフクロス〇
そして母はドイツ血統で重馬場〇
一言で言ってリピーター。
枠は去年より外になったが大きな違いはなかった。
去年だって道中はずっと外を走っていたし。

4着 アルハキーム

シユーニ(ピヴォタルxデインヒル)xガリレオ
この組み合わせは一昨年の覇者ソットサスと同じ。
ピヴォタル系は欧州の重馬場が得意なのだが土曜は3着に一頭も入っていなかったので軽視した。
重馬場は重馬場でもピヴォタルが走らない重馬場なんだろうと。

しかし、速いペースで前に厳しい展開だったのに素晴らしい粘りを見せた。
仏ダービーでは位置取りが後ろすぎて届かずの4着。
ヴァデニとの差を当時より0.6秒詰めている。
来年は馬場や展開次第で逆転の可能性もありそうだ。

5着 △グランドグローリー

父オリンピックグローリーは土曜のロンシャンで2着2頭〇
リファールのクロス〇
ミルリーフのクロス〇
去年のオペラ賞僅差2着でこの時期のロンシャン重馬場の実績もある

ある意味リピーター。
ヴェルメイユ賞はスローで後方待機のこの馬には向かない展開。
日本の馬がペースを作るので展開は向くだろうとは思った。
タルナワも前年のオペラ賞勝ちから翌年凱旋門賞2着。
この傾向はこれからも要チェックです。

日曜のロンシャンはロペドベガ産駒が2勝、チャーチルとキングマンも1勝づつ。
ロペドベガ産駒は良馬場特化型もいるが重馬場を苦にしない産駒もいる。
キングマンは欧州でも重馬場得意。
チャーチル産駒は重心が安定している馬が重馬場も得意。

サクソンウォーリアー産駒も2歳マイルGⅠで2着はいいね。

オペラ賞では大本命のナシュワ(フランケルxピヴォタル)が2着に敗れる波乱。
エントシャイデンが2年連続3着でリピーター。
フォレ賞はマイルもこなせるサクラバクシンオー持ちを毎年走らせればいつか勝てそう。





































































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